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企業特集第30回 遠方、緊急の患者を助けるドクターヘリ、ドクターカー ~浦添総合病院~

沖縄には大きな病院のない離島がたくさんあります。
また北部やんばるは交通の便が悪く、事故や急病患者の搬送にとても時間がかかりました。
一人でも多くの命を助けたいと活動するのが、浦添総合病院のドクターヘリとドクターカー。
医師、看護師を乗せ、いち早く現場に駆けつけて患者の治療に当たります。

運航している浦添総合病院救命救急センター長 八木正晴さんに伺いました。

 

119番からの要請で出動。素早い治療開始で助けられる!

 

Q.出動のシステムは?

ドクターヘリもドクターカーも患者さんから直接要請を受けるのではありません。患者さんの119番通報を受けた消防署から救急隊が現場に駆けつけ、これは・・・というときに私たちに連絡があります。
しかし、患者さんの通報内容から一刻も早く医者が到着したほうがいいと判断できる場合もあります。

そこで消防と私たちとでキーワード方式という要請基準を採用しました。

119番に電話をかけてきたとき「出血多量」「呼吸をしていない」などの患者さんが重症であることを疑わせるキーワードが119番通報内容に入っていた場合に、救急隊が出動するのと同時にドクターヘリ、ドクターカーにも出動要請をするよう消防に依頼しています。救急隊より私たちのほうが早く現場に着くこともありますよ。

ドクターヘリの場合は、消防だけでなく、離島の診療所からの転院搬送の要請もあります。本島の大病院での処置が必要な患者さんです。

出動要請を受けると、医師、看護師、救命救急士などの医療スタッフがヘリ、カーに乗って現場に駆けつけます。

 

Q.どのような利点がありますか。

現場に医者と看護師が行くわけですから、その場で治療が開始できるため、救命率が上がります。

交通事故でも早く処置をすればするほど、早く治ります。後遺症も軽くなる。それこそ一分でも早いほうがいい場合があるのです。

昨年の航空医療学会で病院前(プレホスピタル)での医療行為を重要視しつつ、現場に長時間滞在しないような活動が重要であるというお話がありました。病院に患者さんが来る前の治療ですね。

病院に待機して患者を待つのではなく、医者が現場に行って活動することの重要性です。

以前ドクターヘリが要請されていない救急搬送症例を調べてみたのですが、もし現場に行って治療を始めていたら、助かったかもしれないという残念な例もありました。

 

Q.現在、沖縄県内で運航しているのは?

ドクターヘリは浦添総合病院のみです。
宮古・八重山諸島では海上保安庁が活動しており、夜間の離島からの急患搬送や、ドクターヘリ運航範囲外である、宮古・八重山・大東島と本島を結ぶ運航には自衛隊が出動します。
北部はメッシュサポートがありますね。
ドクターカーは南部徳洲会病院・中部徳洲会病院・北部地区医師会病院も運行しています。

 

ヘリコプター基地は読谷

 

Q.基地はどこにあるのですか。

ヘリ基地は読谷にあります。当番の医師と看護師、パイロットとサブパイロットが待機しています。沖縄県のドクターヘリでは、洋上飛行が長いため、パイロットは2名体制にしています。

 

ドクターカーの基地は、浦添総合病院の救命救急センター内にあります。いまのところは、別々に運航していますが、将来的には同じ基地でヘリとカーを運用したいと思っています。

 

Q.要請されたヘリはどこに着陸するのですか。

沖縄県内240カ所以上の公園や学校のグランド、川べりなどあらかじめ了解を得ている場所があります。

周囲を高い建物に囲まれていなければ、20メートル四方あれば着陸できます。
ただし、近くに見物の方がいらっしゃると危険なので、地上から安全確保をしてもらう必要があります。
私たちがヘリで出動しても、その後の患者さんの搬送は陸路のほうが早い場合もあります。

残念ながら浦添総合病院も含めて、ヘリポートがある大きな病院は、南部徳洲会病院にしかないのです。
患者さんをヘリで運んで搬送先病院近くのランデブーポイントに着陸して、またそれから救急車に乗せて病院へということになります。病院の敷地内にヘリポートがほしいですね。

 

Q.どこの地域からの要請が多いですか?

ヘリは国頭とうるま市の離島、伊計島などです。やんばるをツーリングしていての交通事故や、海水浴での水難事故もよくありました。国頭からでもヘリであれば、短時間で南部の病院まで患者さんを搬送できます。

 

Q.年間の要請件数は?

どちらも増えています。それによって助かる人も多いということです。

 

ドクターカー・ドクターヘリ 要請件数
ドクターカー ドクターヘリ
H24年1月 32件
H24年2月 34件
H24年3月 40件
H24年4月 12件 33件
H24年5月 9件 35件
H24年6月 16件 49件
H24年7月 20件 44件
H24年8月 15件 47件
H24年9月 9件 55件
H24年10月 23件 46件
H24年11月 20件 42件
H24年12月 10件 37件

 

Q.ドクターカーは昨年4月から運行開始ですが、救急車とどこが違うのですか

救急車は救急隊、つまり救命救急士が乗っています。ドクターカーは医者と看護師と救命士が乗っています。救急救命士は医師の指示がないと処置できないのです。

これまで那覇や宜野湾といった市街地からもドクターヘリの要請がありました。しかし市街地はどうしても降りにくい。ドクターカーがあれば近くまで行けたのにと、ずっと思っていました。昨年4月に運行を始めて、範囲も那覇、浦添、宜野湾、西原と広がっています。ドクターカーが要請されたこれまでの患者さんは、心肺停止の患者さんが一番多いですね。

 

 

 

 

安心!病院の診察とおなじくらいの費用

 

Q.健康保険も適用されますか?

処置内容によって費用負担は異なりますが、健康保険適用で患者さんは1~3割負担となります。
往診料や救急搬送診療料、使用した薬品料がかかります。

 

ドクターヘリ・ドクターカーの概要
項目 ドクターヘリ ドクターカー
活動時間 365日9時~17時 平日の9時~17時
出動要請 119番通報で、消防や離島診療所の判断で出動要請。 119番通報で消防の判断で出動要請。
基地 読谷村のヘリ基地 浦添総合病院救命救急センター
出動範囲 沖縄本島と周辺離島、与論島、沖永良部島、徳之島 浦添市、宜野湾市、那覇市、中城村、西原町

 

ドクターカーは現在、平日のみ運行。今後は、運行時間延長を課題としているそうです。
ドクターヘリ、ドクターカーともに、心強い味方です。

 

ドクターヘリについて詳しくはこちら ⇒ ドクターヘリ事業

ドクターカーについて詳しくはこちら ⇒ ドクターカー事業

 

八木先生に聞いてみました

 

★ビジネスモールうらそえについて

警察の犯罪情報などわかりやすいですね。こういう身近な情報は役に立ちます。浦添の飲食店情報もありますねえ、今度はこれを参考にしてみましょう。

 

★八木救命救急センター長のプロフィール

1971年北海道札幌市生まれ。
昭和大学医学部卒業後、国立東京第二病院(現国立病院東京医療センター)で初期研修を行った後、北九州総合病院救命救急センター、昭和大学病院救命救急センターで救急医として研鑽。
昭和大学病院では、医局長も経験した。
その後、河北総合病院救急部、日本赤十字社医療センター救急部を経て、2009年4月から浦添総合病院救命救急センターに勤務。
ドクターヘリフライトスタッフとしても勤務。
同年10月から救命救急センター長となり現在に至る。
日本救急医学会救急科専門医・指導医資格を有する。

 

 

社会医療法人仁愛会 浦添総合病院

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