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2010年 新春特別インタビュー

希望を夢に托す、夢実現が飛躍のステップ


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浦添の未来予想図はどのように描かれるのでしょうか。


明日へ向かって咆哮する勇ましい寅になれるのでしょうか。


新春恒例、儀間市長インタビューをお届けします

新年あけましておめでとうございます。

激動する政治、まだ収まらない経済不況のまま、新しい年2010年寅年が始まりました。




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大変革の一年が続く

Q.昨年はどのような年でしたか。引き続く今年はどのような年と位置付けられますか。

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昨年は政治、経済両方にわたり、グローバルに大激動の一年でした。明治開闢、1945年の終戦に続く日本の大変革の年だったと思います。

その中で浦添に関したことを申し上げると、てだこ市民大学の開講、沖縄都市モノレール延長事業への参画など新たな取り組みを進めてまいりました。また、2月に市長選挙があり、市民のみなさんに理解していただき私の三期目がスタートしたわけです。

8月に衆議院選挙。民意による初めての政権交代です。戦後最大の激変です。

それに続く今年もまた、政治的、経済的混乱で先の見通しがつかないまま年が始まり、まだその混乱は続くといえます。

地方自治体の予算は国の交付金に依存するところが大きいので、不況により交付金が減少し、地方の経済はもろに影響を受けているのが現状です。

さらに仕分け作業の見直しにより、今年度、新規事業は一切受け付けてくれませんでした。昨年度からの継続事業も、国の予算が通るまで、確実なことはわからないわけです。

その中にカルチャーパークの駐車場整備事業もあります。旧市民会館を取り壊し、そこに立体駐車場を作ります。普通なら自前事業なので、市の予算を使わなくてはならないのですが、旧市民会館が当時認められていたアスベストを使っているということで、「石綿対策事業債」を活用し、取り壊しを行っています。

また、立体駐車場については国の補助事業を受けて、平成22年度に進める事ができるでしょう。

西海岸の跡地利用も進めなくてはなりません。キャンプキンザー返還は2014年の予定ですが、これは普天間の問題が解決しませんから確約はありません。基地がある沖縄県は、不安定要因が他の地域より大きいといえます。

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旧市民会館の取り壊し工事

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●事業

H21年度からの継続事業

  1. 那覇港浦添ふ頭地区公有水面埋立事業。
  2. 都市モノレール延長事業
  3. 昨年開講した「てだこ市民大学」。今年、二期生が入学。
  4. 「うらそえ織り」を浦添ブランドとして確立させ、流通販売の拡充を図る。
  5. 健康情報活用基盤実証事業
  6. 小学校5学年を対象としたセカンドスクール事業
  7. 市内全中学校区に地域生活支援コミュニティーソーシャルワーク事業
  8. メディカル・インフォメーション運営事業
  9. 全小学校区に児童センターを設置

H22年度新規予定事業

  1. 浦添カルチャーパーク駐車場整備事業(旧市民会館跡地に  立体駐車場を建設)
  2. 第四次浦添市総合計画策定(23年度スタートする今後10年間の計画)
  3. 市制施行40周年記念式典(7月1日)
  4. 仲間線地方道路整備臨時交付金事業(県道153号線から浦添城跡へ向かう道路)
  5. 高規格救急車購入

ひとづくり、ものづくり、まちづくりで「地域力」発揮

Q.そんな時代ですが、市長が主張する地域力はどのように効果を発揮するでしょうか。

私は長年、地方自治とはなんぞやと考えてきました。

国家の体制とは、「国」「都道府県」「市町村」の三層になっています。したがって各市町村が力を持ってこそ、「都道府県」、さらにその上の「国」を支える力になるのです。

市町村の力を「地域力」と呼んでいますが、これは、地方が自ら問題を見つけ、検証し、解決し、さらに新たに企画をし、それによって発展していくことだと考えます。そのためには人材が必要です。コーディネーターであり、企画する人がいることです。そういう人たちの推進力で地域が持続的に力を持ち、ひいては国の発展につながるのです。

まず、ひとづくりとして、「てだこ市民大学」「セカンドスクール」、「小学校区の児童センターの設置」、「中学校区のコミュニティーソーシャルワーク事業」を行ってきました。

これらにより地域力を活かすためのインフラはほぼ整ったと思います。後はそこに魂を入れること、つまり市民が十分に活用していくことです。すでにボランティア活動や市民活動など動きが活発になってきています。

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*てだこ市民大学

21年度開講。2年制で卒業には80単位余が必要であり、他の地域の市民講座とは全然違う厳しいものですが、出席率は毎回80%超えています。

学生のみなさんは、仕事も家庭も持っている方々で、その努力には頭が下がります。地域への問題意識を持って入学してくれました。卒業後は地域での自治会活動も含めて、地域のコーディネーターとして活動していく人材になるはずです。

来年の第一期卒業生は65人の予定で、今年は二期生を向かえます。20年余の伝統を持つ浦添市てだこ学園大学院についで、期待がふくらみます。

*児童センター

今年度、前田にできれば、市内11小学校区すべてに児童センターが設置されます。中には学童を併設しているところもあります。

*学校開放事業

市内の小中学校の体育施設を夜間一般開放し、市民の皆さんに(大人)に有効活用してもらっています。

*コミュニティーソーシャルワーク事業

中学校区を単位に、ソーシャルワーカーが中心となり、その地域の方々の福祉、健康、医療の支援(お手伝い)を行います。地域の人たちの健康相談などを受けたり、地域の人たちのコミュニケーション、カルチャーの基盤となるよう利用してもらっています。

地域ボランティアの元気が浦添の活力の素

1月13日の新聞で紹介されていましたが、西原1区2区では「清んちりんデー」と称して、地域で企画した清掃活動を定期的に行っています。子供たちも掃除に参加していますよ。

国道330号線と沖縄自動車道西原インター入り口傾斜地を整備して桜を植え、西原地区が独自に管理するようになります。

その地域に合った独自の活動が盛んになってきたのもここ数年の浦添の特徴、まさに地域力です。

不景気なのは確かですが、そういう時こそ地域が動かなくてはならない。地域が元気を出すと、最少の経費で最大の効果を生み出すことができます。

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●浦添の主な市民活動は、

  • 西原区 旗頭を再現し、綱引きを始める(西原大綱引き)
  • 経塚区 年末のイルミネーション
  • 内間区 手作りこいのぼりまつり
  • 港川区 里浜事業
  • NPO法人てだこ市民会議
    川の浄化並びに浦添の景観作りを目的に「川まつり」を実施
  • NPO法人うらおそい歴史ガイドの会
    浦添グスクから首里城までのウォークラリー『歴史ロマン街道「尚寧王の道」をたどる』を実施。
  • 浦添まちづくり元気ネットワーク
    市民フォーラム・ワークショップで「魅力ある地域づくりを議論」
    (他にも各自治会や地域で様々な市民活動が実施されております)

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港川区 里浜事業
港川小学校4年生
カーミージ観察会

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川まつり
NPO法人てだこ市民会議
牧港川観察会

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浦添まちづくり元気ネットワーク
市民フォーラム・ワークショップ

若者たちへ


Q.不安定な時代ですが若者たちへのメッセージをお願いします。

成人式の感動的な挨拶

「地域に育てられ、これからは地域に貢献」

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先日の成人式で、男女5人の新成人がすばらしい挨拶をしてくれました。

「私たちは今まで地域のみなさんに育てていただきました。これからは自分たちが地域のために貢献していきたい」というのです。うれしかったですね。見事な地域力の発露というべきではないでしょうか。

地域の子は地域で育てましょうとずっと言い続けてきましたが、この5人の新成人の方たちの言葉は、その見事な結果で す。成人式でこのような決意を聞いたのは初めてでした。すばらしい言葉です。地域力が浸透してきたと思います。新成人のみなさん、どうぞ地域でも頑張って ください。

常に前へ向かって、

もう過去には戻れない

人間は過去には戻れません。今朝にさえも戻れません。今朝の反省は、午後に生かせばいいのです。人は過去では暮らせないのです。

特に若い人たちに言いたいのは、希望をもって、一歩でも、たとえ半歩でもいいから前に出ようとするそういう姿勢を持って欲しい。

いつ何時どこにあっても、自分を卑下しては何一つプラスになりません。自虐的になってはいけない。過去に後悔をすることがあるのであれば反省し、それをバネにして新しいことに向き合い、やり遂げるんだという強い心を持ってほしいです。これが成功の元です。

(反省する過去があれば、それを語れる人生を!)

浦添丸の行く先


Q.どのような方向へ、浦添の舵取りを考えておられますか

世界に羽ばたける産業「うらそえ織り」

シルバーの受け入れ皿として養蚕事業

「うらそえ織り」を浦添のブランドとして確立させ、浦添、沖縄の工芸品としていっそう流通させていかねばなりません。染め子織り子の育成事業は終わり、すでに38人の方々が従事しています。

織りだけでなく、養蚕事業での絹糸の生産力アップも計画しています。

紅型や他の沖縄の工芸品で、絹織物の需要は年間5トンにも登ります。他府県との価格競争に負けないようにして、県内工房の需要に応えて本格的な供給ができるようになるのが目標です。

現在、県内で養蚕事業をしているのは浦添だけです。前田に桑畑があり、120キロの繭を生産でき、将来的には400キロ以上の繭を生産する予定です。

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高級品の糸は手繰りですが、それだけでは県内の需要に追いつきません。今年は糸繰りの機械を導入し、生産力を伸ばします。その「糸繰り機」の操作はシルバー人材センターの委託事業にして雇用促進と同時に生産力も本格的になります。

三線業界からも使いたいと言われていますよ。三線のチーガー(胴)や糸、帯を絹に変える事で、付加価値のある三線造りができます。

蚕を原料にした化粧品やサプリメントなどの研究も進めていきます。新しい浦添の産業の開発ですね。

町屋構想

染織工房、ガラス工房、陶芸、木工等の工房を50~60軒集めて地域を作る町屋構想をずっと思っています。うらそえ織りはその大きな一歩です。

夢?そうだね。希望を夢に託しながら、夢の実現に努力する。でなくては前に進めない。

人は、夢を持っていないとどこに向かって進めばいいのか、努力目標を失います。夢は目標です。そして夢が実現するとその途端、夢は夢でなくなる。そのときは次の新しい夢を見つける。このようにして人は前に進むのです。地域も、町も、国も同じです。

今年のヤクルトを占う

昨年はクライマックス進出を果たしました。昨年の野球評論家の予想では、五位か六位でした、私は、こんちくしょう、見ておれ!と思いましたよ(笑)。そうしたら三位。

この調子だと今年は二位以上いくね、ということは優勝もありえる。チームに総合力がついてきました。昨年の8、9月あれだけ連敗していたにもかかわらず、後半盛り返してこれたのは、チームに底力がある証しなんです。

今年は、チーム力に目立った力の損失はないですし、また若手が伸びて、ピッチャー陣が安定してきています。というわけで優勝の可能性は十分と私はみています。

圧倒的な強さはないけれど、総合的な粘り強さがあります。期待できますよ!

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コラム

春は浦添で盛り上がる!

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春の浦添はイベント続きです。

2月に「てだこウォーク」で賑わいます。

そしてヤクルトのキャンプ。

3月には県内最大の美術展「沖展」が開催します。また、今年は浦添市立美術館開館20周年記念事業として、美術館でピカソ展を同時開催しますから、カルチャーパークは美術ファンで賑わうでしょう。

ヤクルトキャンプが終わると、早稲田がキャンプに来ます。

春は浦添が中心。まさに春爛漫の浦添です。

昨年の儀間市長一家

昨年5月、12月に孫が生まれ、合計7人の孫のおじいちゃんになりました。

2人とも女の子です。

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