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「眼の健康が高齢者の若さと生き甲斐を蘇らせ、認知症の予防が家庭を助ける!!」 ~比嘉眼科病院~

 

~ 眼の健康を維持することが認知症の予防となる ~


現在 日本の人口は 高齢者、働き世代、未来世代の比率が逆ピラミッド型となっております。ところが、昭和の時代に比べて平成30年を迎えようとする昨今 定年を迎える60歳の精神体力年齢が5歳~10歳程若く感じられる傾向が顕著に現れており、企業も定年制を削除、或いは変更するところまで来ています。政府も公務員の定年を2019年度から65才にする検討に入ったようです。

一方、定年を迎えた方々の認知症も急増傾向にあり、認知症は2012年に高齢者の7人に1人である事が分かり社会問題となりました。現在も右肩上がりで増え続けており7年後の2025年には5人に1人という認知症700万人時代の到来という恐ろしい予測がされています。このため政府は出来るだけ認知症を止める、或いは遅らせる対策に躍起になって取り組んでいる状況があります。

さて、定年を迎える世代の課題はやはり、

   第二の人生を「健康で若々しく充実した楽しみの中で暮らす」ことにあります。

ところで、皆さんは「脳老化の原因に眼の衰えがある」ことをご存じでしょうか?

私達の眼の衰えは大方40歳前後の頃から年齢を重ねるごとに老眼が進んでまいりますが、50代後半頃からは加齢とともに白内障の症状も加えて発症してくる傾向にあります。そして60歳代には白内障がかなり進行する方々が増えてきます。

眼がぼやけて来ると老眼鏡を掛けますが、白内障がある程度進行すると眼鏡ではカバーできなくなり手術が必要となってきます。高齢者の脳への刺激の8割が目からの視覚情報だそうです。脳老化の原因に眼の衰えがある」訳で、眼の老化は高齢者から楽しみや生き甲斐を奪いボケや認知症の原因となります。

逆に、眼の健康を得ることは高齢者を若返らせ、喜びと生き甲斐を蘇らせます。そういう意味では目の健康を維持、回復することはボケや認知症の立派な予防対策なのです。

 

県内で眼科医療の最先端治療を行っている比嘉眼科病院がこれから来る超高齢化時代の医療ニーズをいち早く導入した先進医療の最新治療技術を紹介したいという事で、取材におとずれました。

 

最新の視力矯正治療技術を紹介していただけるのは比嘉眼科病院 院長の比嘉明先生です。

比嘉先生宜しくお願い致します。

 

こちらこそ、比嘉眼科病院の比嘉です。宜しくお願いします。

Q)さて、比嘉先生、今回ご紹介される最新眼科医療技術というのはどのような技術でしょうか?

 

多焦点眼内レンズ

A)それは、『多焦点眼内レンズ』という技術です。
白内障の患者さんの手術で用いられる眼内レンズはこれまで単焦点レンズが主流だったのですが、先進医療に多焦点眼内レンズが認められて最近は多焦点レンズが注目を集めています。

先進医療
とは厚生労働省が認めた先進医療技術で一般の生命保険の適応が許されることになるのです。ですから、手術のために一日一泊3千円とか出る民間の医療保険の生命保険(アフラックとかソニー生命)が有りますよね。

その保険に毎月支払う金額が約3千円位なんですね、その毎月の支払金額にプラス55円すると先進医療特約として1千万円まで限度額が増額されます。又、プラス100幾ら(円)かだと2千万円までの先進医療特約が受けられます。

でも大体は1千万限度枠であれば十分厚生労働省が認めた先進医療特約を使って治療を受けることが出来るんです。但し最初は自分で支払うんですけれど、後でちゃんと保険会社から全額払い戻しされる仕組みなんです。

先進医療とは
厚生労働省が認めて今後 国民健康保険適応となって行くであろう先進の医療技術を試し段階として暫く実績を見て、厚生労働省が評価して健康保険に取り入れた方が良いのではないかという事を判断するためのテスト段階の先進医療ですね。

その先進医療として認められた眼科医療の技術が多焦点眼内レンズなんです。

 

Q通常の「白内障手術」とどう違うのでしょうか?

 

 

A)そうですね、先ず、白内障手術がどういう手術なのか?というところから説明しましょう。

私達の眼球はおおかた30歳代までは元気に機能していますが、40歳代前後になると遅かれ早かれ老眼になってしまうんですね。

50歳を超えると元気な人もいますが、大体の人が眼鏡を必要とします。

更に、年を経ると眼鏡やコンタクトをしていても見ずらくなります。

若い健康で正常な眼球水晶体

正常な視界

40~50才代で老眼となった眼球水晶体

老眼となった視界

そして、だんだんと老化が進むにつれ眼の水晶体が黄ばみ濁ってきます。

それが白内障の発症なのです。

白内障の眼球水晶体

白内障を患った視界

その時には大分周りがボヤケて見え、視力の低下を感じ眼科に受診することになります。

そして、白内障と診断され視力を取り戻すための手術を勧められる訳です。

その頃には恐らく、高血圧や不眠で悩み、体調不良を抱え中には認知症を発症している方もいると思います。

白内障を発症して視力が悪く成るとストレスが溜り、見る物がはっきり見えないため楽しみが奪われ気力が減退し、人によっては糖尿病の合併症等を誘発させてしまい老化が加速するのです。

高齢者の視力の低下は老化と比例することになるので進行を止める意味でも早めの視力回復手術として白内障手術がとても重要なのです。よく有るケースですが、白内障手術によって患者さんの気力が蘇り病気が改善できる場合もあります。

もし、私達の親世代が老化で介護の必要性に迫られたら私達の生活スタイルは一変しますよね!そうです、私達、子や孫の負担も大変なものになる訳ですから、お年寄りが出来るだけ元気で活き活きと人生を長く謳歌できる様に手伝ってあげないといけないと思います。

そう言う訳で、大切な白内障手術で使われる眼内レンズも進化して単焦点眼内レンズから先進医療に認められた多焦点眼内レンズにニーズが移って来たという事になります。

 

単焦点眼内レンズ

単焦点眼内レンズは、一点の距離だけにピントが合う一焦点レンズです。ですから、その他の遠距離や手前の近距離を見る場合には眼鏡をかけてピントを調節する必要があります。

多焦点眼内レンズ
多焦点眼内レンズは、ある程度 遠くにも近くにもピントが合うレンズの事です。ですから、「出来るだけ眼鏡をかける頻度を少なくしようという目的」なのです。

多焦点眼内レンズが出始めの頃は先進医療の認定もありませんでしたから全額自費で賄う手術であった訳です。その当時はこの手術の事をプレミアム白内障手術と呼んでいました。

今は先進医療が適応になって、先進医療特約保険に入っている方であれば、ある程度 厚生労働省が認めた3社のレンズを使っていいですよ、という事になっているんです。

ですから、普通の白内障手術と全く同じなんですけれど、使うレンズが違うんですよ。多焦点レンズは患者さんのよく使う遠・近2点の焦点距離を測るために間違いの無いように何回か検査します。ですから手術前の検査の回数が違いますね。

例えば遠くと手前の二点に焦点を合わせると間の中間点はピントが綺麗ではないが、ある程度我慢できる範囲(人によって違いがある)の様です。老眼鏡というのは遠くを見るレンズと近くを見るレンズを上下に2枚合わせてありますよね。それと同様に眼内レンズも遠・近合わせたレンズを入れて同じような事をやっているんです。

患者さんが「自分はスマホや本は読まないからより遠くを見させて欲しい」という場合は、軽めの度数のレンズを入れてあげることによって遠くと中間が良く見える様になるんです。

また、中間焦点にパソコンくらいの距離を好む方には、もう少し手前に中間焦点を持って来てあげるといいんですね。或いは、さらに手前に持って来てスマホ・タブレットの距離で満足してもらう選択をしてもらう訳ですね。

多焦点レンズは2点の焦点を自分の生活スタイルに合わせて自由に選択してもらうことが出来るという魅力もあるんです。多焦点レンズとは言っておりますが実際は2焦点レンズと言った方がより分かりやすいですね。

(単焦点眼内レンズ)
健康保険の適応が出来るレンズですが、一カ所にしかピントが合わないので、その他を見る場合には眼鏡の使用が必要なため不便さが伴います。

(多焦点眼内レンズ)
現在、多焦点眼内レンズには、 先進医療の保険適応となっているメーカーが3種類あります。 その一つにAMO社のレンズが有ります。

その他に、自費になりますが更に進歩した3焦点眼内レンズがありまして、レンズの技術進歩が速く未だ先進医療に認定されておりませんが遠焦点、近焦点の外に中間焦点が加わった3焦点の優れものが出ています。

現在、多焦点眼内レンズは、先進医療保険適応のAMO社レンズの他、先進医療保険適応外ではありますがレンティス(2焦点)と、ファインビジョン(3焦点)という多焦点レンズの3種類が主流となっています。

 

1)AMO社の3種類の多焦点眼内レンズ(先進医療適応)

未だ健康保険適応となっておりませんが先進医療特約の保険が使えますので比較的手が届きやすいレンズです。

A)一つ目「私はゴルフを良くするので遠距離と中間距離が見える様にして欲しい」という方には焦点を遠方と近方50㎝ ~1mの2か所に合わせて調整するレンズ(+2.5D加入レンズ)が有ります。※中間距離の見え方を重視したレンズです。乱視の矯正は出来ません。

B)二つ目「パソコンを良く使うので」という方には焦点を遠方と近方40㎝の2か所に合わせて調整するレンズ(+3.0D加入レンズ)が有ります。このタイプには乱視を軽減するタイプもあります。
                           ※パソコンを見る距離を重視したレンズです。

C)
三つ目には「私は読書が趣味、或いはスマホを良く使う」という方には焦点を遠方と近方30㎝の2か所に合わせて調整するレンズ(+4.0D加入レンズ)が有ります。

※手元の見え方を重視したレンズです。乱視の矯正は出来ません。

2)レンティス社の多焦点眼内レンズ 健康保険・先進医療 適応外 自費

レンティスはドイツから輸入したレンズで焦点は2か所、上下に分かれた屈折型レンズで遠方と手元を重視したレンズと遠方と中間を重視したレンズ等があります。自費ではありますが、AMOレンズに比べ、技術革新でかなり精度の上がったレンズを使用しているため視界がよりクリアになり、遠方と近方の2焦点ですがレンズの焦点範囲が広がって中間もカバーできる様になり中間距離の視界もある程度正確に見える様に精度が向上しています。又、乱視も正確に矯正することが出来ます。

3)PhysIOLファインビジョン3焦点眼内レンズ 健康保険・先進医療 適応外 自費

ファインビジョンはベルギーから輸入した回析型レンズで 焦点は遠方、中間、手元の3焦点です。自費ではありますが、AMOレンズに比べ、技術革新によってかなり精度の上がったレンズを使用しているため視界がよりクリアになった上、さらなる技術革新によってレンズメーカーで初めて3焦点レンズの開発に成功した最先端レンズを使用。又、乱視をより正確に矯正することが出来ます。

 

Q「ファインビジョン」レンズは唯一、3焦点の眼内レンズですが、レンズの仕組み(構造)はどうなっているのでしょうか? 2焦点レンズの「レンティス」との違いは?


A)
ファインビジョンはレンズに同心円状にレンジ(焦点範囲)の溝が入っていて遠くと中間と近方の3つのレンズのデザインとして交互に同心円状の3つのレンジ溝が入ったデザイン構造になっています。

2焦点のレンティスも3焦点のファインビジョンも機能的にあまり差はなく国内での需要は、ほぼ五分五分なんです。

2焦点レンズの精度が向上して遠方と近方のレンジ(焦点範囲)の幅が広がり中間をカバーする様になるということは、中間を見たときに起きる現象のことで、眼に入った遠くの視覚情報と、近くの視覚情報とを脳が勝手に計算してぼやけた中間映像を修正してハッキリした視覚映像として作り出すという事になります。3焦点に近いですね。

ただ、瞬時に計算するわけですからお年寄りにはきついですね、比較的若い60代の方であれば問題ないですが、後期高齢者になると脳の働きが遅くなりますので負担がかかり慣れるのに時間が掛ります。慣れれば大丈夫です。

人間の脳は凄いんですね!(笑)パソコンのマッキントッシュにある映像修正ソフトの様ですね、パソコンに昔の古く消えかけた人物写真をスキャニングさせて、他の古いハッキリ写った別の写真の映像データを覚えさせると限られた情報を分析計算してコンピュータが消えかけた写真を修整して復元するんですよ。
でも、絵が出てくるまでに少し時間が掛りましたよ!それからすると人間の脳は一瞬にして作り写し出すんですからコンピュータより凄いですね人間の脳は、眼から入った情報を一瞬にして計算して映像化してしまうですから。

それから、今国内で使用されているAMOレンズの機能に乱視矯正がないんですね、ですから乱視のある方は適応に困ってしまう状況にあります。そういう方には現在は自費になりますがレンティスやファインビジョンのレンズをお薦めします。

~最先端医療技術の多焦点眼内レンズがこれからの常識となる~

 

AMOレンズは2007年6月に国内で使用認定されて翌2008年7月に先進医療として認められてからも9年程経つんです。技術革新の進歩的には最近様々なレンズが開発されていて厚生労働省も技術進歩の速さに対してどこまで進むのか少し様子を見ているようですね。いづれ早い内に健康保険に適応認定されると思います。そうなると、もうこれからは裸眼に埋め込む眼内レンズが主流になって来ますよ。

眼鏡は無くなりませんが、面倒に思う方、或いは高齢者になって眼の機能が衰えた方は人間の機能の衰えを補ってくれる多焦点眼内レンズがスタンダード(標準的)になる時期が近いと言えます。

これから、迎える超高齢化社会に政府も出来るだけ高齢者が元気で長生きしてくれないと病弱で長生きだと国が成り立たなくなるわけですから様々な先進医療で体の衰えを補える生活が国民の健全な生活・労働を支えることになる訳です。

若い働き盛りの人が親の介護で仕事が出来なくなるような状況を出来るだけ作らない様にしなければなりません。そのためには60歳以上の高齢者になっても元気で、はつらつと人生を謳歌できる様に衰えた機能をサポート或いは、衰えさせない様に機能維持の先進医療技術がこれからは求められて来ます。

比嘉眼科病院のこれからの役目として

眼科医療の範囲も、眼から入る情報が高齢者の脳の刺激の8割を占めているという事からも眼の衰えを補う治療は高齢者がボケや認知症等にならないための健康維持・病状改善のお手伝いをする重要な役目だと認識しております。

私たち比嘉眼科病院はこれから沖縄県民が迎える超高齢化社会を見越して今後60歳以上の高齢者が若さを蘇らせ元気に趣味や生きがいに人生を謳歌し、ご家族が安心して親御さんを見守ることの出来る生活スタイルの実現に、眼科医療を通して少しでもお役に立つ医療を目指して行きたいと思います。

 

 

比嘉明先生、良いお話しを聴かせて頂きありがとうございました。

 

 

 

医療法人こうぶん会 比嘉眼科病院

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