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トップ >> コミュニケーション広場 >> 「てだこ市民大学」 第一回入学式

まちづくりのキーパーソンを育成する 「てだこ市民大学」 第一回入学式

今月の去る5月10日(日)に浦添市民にとって待ちに待った待望の「てだこ市民大学」の入学式が市庁舎の9階講堂で14:00より執り行われた。

会場には学長の儀間市長をはじめ議員や大勢の関係者及び来賓の方々が出席し見守る中、「てだこ市民大学」へ希望する浦添市民から選考された66名の学生らが学長より入学許可を受けた。また、来賓、関係者から、まちづくりには欠かせない人材(地域のキーパーソン)を育成することを目的とした「てだこ市民大学」へ入学し、誕生した第一期生66名へ、並々ならぬ期待を込めた祝辞が送られた。

西原副学長

儀間学長

「てだこ市民大学」は まちづくりのキーパーソンになるリーダーづくりを目的とした市民大学として県内初の開校となり、入学した学生らは各方面からの応募で、多様な履歴を持つ学生が集い、市民の学び舎らしく18才〜75才までと幅広い年齢層で構成された学生の入学となった。

浦添市では、「てだこ市民大学」を核とし、まちづくりの活性化に貢献できる有為な人材を多く育て輩出したいとしている。卒業後は、学習成果を地域社会や、学校教育等に還元することで各地域(自治会・団体等)のリーダーとして活躍してもらう事が期待されている。またそのことで、市民の多様な社会活動を充実活性させ、地域経済の発展も含んだ「地域力」を高める原動力にしたい考えのようだ。

各学部代表の学生が合同で「浦添市の地域キーパーソンになることを自覚し、講座への期待と学べる事への喜び」を挨拶した。

※ 「てだこ市民大学」の学部構成は、4学部から成っている。

まず、「コミュニティビジネス・地域振興学部」は、講師の成功事例から学び、地域資源の開発等で地域経済を活性化し、発展へ結び付ける力量ある人材の育成をめざす。

コミュニティビジネス・地域振興学部長
 山城 東雄 さんからのあいさつ >>

次に、「健康福祉・スポーツ振興学部」は、専門的分野を学び市民の健康増進、福祉の向上、生涯スポーツの振興に寄与できる人材育成をめざす。

健康福祉・スポーツ振興学部長
 玉城 仁 さんからのあいさつ >>

そして、「文化振興・教養学部」は、専門教養として歴史・伝統芸能等を学び、文化・芸術の創造と振興に寄与する教養ある人材の育成をめざす。

文化振興・教養学部長
  亀島 靖 さんからのあいさつ >>

最後に、「地域・学校支援コーディネーター養成学部」は、教育や福祉の専門分野を学び、学校・地域・福祉団体とのコーディネーター的役割を担える人材の養成をめざす。

地域・学校支援コーディネーター養成学部長
  与儀 啓子 さんからのあいさつ >>

同大学は基本的に16歳以上の市民が対象であるが、浦添市での在住・在勤・在学者が確認できれば対象となる。又、学生は今後2年間の講義を受け無事終了すると、市独自の「てだこ学士」の称号を受けられる。

同大学の特徴として、浦添市民の生涯学習の広がりを目的とした既存の「てだこ大学院大学」(高齢者のみ対象)とは異なり、「てだこ市民大学」は、まちづくりに寄与できる地域の「キーパーソン」を育成することを目的としている。

又、全国にある市民大学の殆んどが定年後の生涯学習にテーマを絞って作られた市民大学であるのに対し、同大学は「まちづくりのキーパーソンを育てる」と言う即戦力のリーダーづくりが目的の新しい修学形態であり、大きな特徴となっている。

更に、他府県に同様の趣旨、目的とした市民大学は見当たらず、「てだこ市民大学」の開校は他に類を見ない全国に先駆けた新しい大学の誕生と言える。

全国へ公募して決まった
「てだこ市民大学のシンボルマーク(校章)」

兵庫県から応募された小柴雅樹さんのデザインが14点の選考から最優秀賞に選ばれた

このように浦添市には、まちづくり・地域力に必要な人的資源を養成・確保していく画期的な市民大学が開校し、やる気満々の市民学生ら第一期生66名が入学し、週1回の講義も既に去る5月14日(木)・16日(土)からスタートした。授業時間も社会人が参加しやすい夕方19:30や18:00頃に行われている。

順調にスタートした「てだこ市民大学」だが、問題や課題が無かった訳ではない。
前例が無く、手探りの中で始まった開学準備の中、市民大学の開学に当たって市長の諮問機関として設置された「浦添市まちづくり生涯学習推進協議会」審議委員の琉球大学教育学部 教授 井上講四氏より「市職員の参加無くして開学の成功なし、片手落ちの事業となりえる可能性あり」という内容の辛口の注文が出された。

浦添市まちづくり生涯学習推進協議会委員の皆さん

その意味は、「まちづくりは協働で行うものであり、傍観し、市民ばかりにキーマンを期待するのではなく、行政側も学び、優秀な行政側のキーマンを育て市民と共に同じ市民としてまちづくりに協働で参加する姿勢がないと目指すところの市民大学は絵に描いた餅にしかならない」という意味であった。

その的を得た厳しい指摘に、関係者は皆、頭を抱えたであろう。それは一切、手抜きの出来ない、生涯学習を超えた本物の大学、或はそれ以上の専門カリキュラム及び講師陣を揃えなければならない状況を井上教授から突きつけられたに等しいからだ。担当した生涯学習振興課の方々も、任命された各学部長らも大変な役目を受けてしまったものだと一瞬でも思ったに違いない。

儀間学長・西原副学長と、4学部長の皆さん(山城 ・ 与儀 ・ 亀島 ・ 玉城)

今回、第一期生66名の内、浦添市の現職職員が2名入学する事が出来た。大変素晴らしいことである。紹介すると、市民部、健康推進課の古波蔵豊さんと、企画建設部、那覇港管理組合(出向)の仲村正夫さん、お二人とも文化振興・教養学部へ入学したとのこと。

市の職員の中から先頭を切って市民との協働のまちづくりに前向きな姿勢を示してくれたことは、特筆すべきことである。関係者も難題をクリア出来たことでさぞかしホッとしたことであろう。

裏を返せば、関係者の努力により、市職員のお二人が学びたいと思う程の素晴らしいカリキュラム及び講師陣を揃えたということになる。「てだこ市民大学」開設にご尽力された審議委員、担当課、学部長及びそれを支えて頂いた関係者の皆様の労をねぎらいたいと思う。

各学部毎の応募者年代比率

△クリックで拡大表示します。

又、市民の年齢層が幅広くある意味期待していた通りではなかろうか、60代の定年期を迎えた方々が多いのは予想どおりだが、10代、20代、30代、40代、50代、70代と配分したかのように各世代がバランスよく参加している。
働き盛りで一番中心の40代が次に多いことが非常に安定感を示し、まちづくりのリーダーとして必要な年代がちゃんと参加している。そのことで未来が明るいことを明示されているようだ。

今後は、毎年 市の職員が増えて行くことで市民と市行政側とのバランスが取れ、協働のまちづくりが図られる事を願う。また、もう1つの課題として、卒業後に「てだこ学士」の称号を受けた卒業生が地域で活躍できるポストを用意出来るかによって大学の価値が評価・判断される事も忘れてはいけない。
そして、是非、勇気を持って市民の学び舎へ参加した二人の市職員に卒業後は何らかの待遇を準備すべきではと思う。その事により、市職員の参加が増えるのではなかろうか。

素晴らしい「てだこ市民大学」がスタートしました。私たち市民がこの学び舎をこれから更に良くして行くことに関心を持ち、自らも参加して行きましょう。

「ビジネス・モールうらそえ」では同大学の発展と、地域力を 更に高める浦添市の市民によるまちづくりを応援するために これからも市民の皆様へ「てだこ市民大学」の紹介をして参ります。

掲載日:2009/5/22

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