てぃーだぬふぁー通信 第3回 [新春特集] - 浦城小学校 大城和宏校長 |
◆地域教育情報 『 てぃーだぬふぁー通信 』 は、学校・PTAと地域を結び付ける社会教育活動として行っています。どうぞ宜しくご愛読ください。 |
新年明けましておめでとうございます。
十二支最後の干支、亥年です。
猪突猛進もいいけれど、計画的に余裕を持って学校経営に当たっていきたいと思っています。 |
浦添市立浦城小学校
校長 大城和宏 |
昨年は、『クラス対抗30人31脚沖縄県大会』で本校から2クラスが出場し、優勝と準優勝を分け合い、県大会で優勝した6年2組が全国大会では沖縄県代表初の準優勝に輝くという本校にとってすごい一年となりました。
「5組という良きライバルがいて結果が出せた」と話す6年2組の児童に、他を思いやる細やかな心づかいを感じました。
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全国大会出発の日、5組の児童が呼びかけて全校児童が中庭に集まりました。保護者や地域の方達も大勢来てくださいました。「自分たちの分まで全国大会で頑張って」「優勝して」「全国制覇だ!」と、6年2組の全国大会出場を讃え、激励し、エールを送っていました。そこには喜びを分かち合う児童の姿がありました。
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全国大会に出発する2組の子ども達が、涙をのんだ5組のユニフォームを着て、応援にこたえました。
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本校児童の活躍を多くの方々がテレビでご覧になり、祝福の電話をいただきました。また全国大会出場に当たっては物心両面から沢山の方々にご支援を賜ったことを心から感謝申し上げます。
30人が横一列に並んで足ヒモで両足を隣の人の足と結んで50mを走るということは並の練習では決してできるものではありません。大会で上位にくい込むには、9秒2、3台のタイムを出さなくてはなりません。一人で走っても9秒台で走れる児童が果たして何人いたでしょうか。しかも転倒すると結んだヒモがはずれた場所まで戻って仕切り直しのスタートとなり、その結果とんでもないタイムになってしまいます。それこそクラス全員の心が一つにならなくてはできない競技です。
半年間の取り組みでしたが、学級担任の指導のもとに、児童一人一人が体力・走力をつけ、精神面でも逞しく成長し、そして目標に向かって学級が一つになっていく過程を目の当たりにしました。児童の目の輝きが違います。集中力、緊張感が伝わってきます。「おはようございます」の挨拶が朝の静かな運動場に響き渡ります。早朝練習にもかかわらず、水分補給や健康チェック、傷の手当て等保護者の皆さんが毎日顔を出して我が子は勿論他の児童へも関わっている様子に本当に嬉しく思いました。
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『30人31脚』の大会終了後は、すぐに次の目標を定め、修学旅行や、『達成度テスト』の取り組みへと児童は気持ちを切り替えて、これまで以上に自信を持って学校生活を送るようになりました。
修学旅行では、どのクラスもきちんとした集団行動をとり、責任を持ってグループ活動をするなどチームワークばっちりの修学旅行となりました。
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『達成度テスト』の結果については前年度同様手応えのある満足いくものでした。
『達成度テスト』は決して得点を競うものではないと考えています。小学校で身につけるべき基礎的基本的内容を6年生一人一人がその内容を確認し、しっかりと身につけてもらうために6年間の学習の振り返りをする良い機会だととらえて、早朝自主学習を行うなど主体的に学習に取り組み、テスト当日に臨んでいます。 |
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また多くの職員が放課後の6年生の学級に入って、児童一人一人に丁寧に関わってくれました。嬉しいことです。学級担任だけでなく、他学年の先生方からも教わり、友だち同士で教え合いながら少しでも力をつけていく、目標に向かっていく、それはとても重要なことだと思います。その努力が実り、結果もついてきたということだと思っています。 |
子どもが育つということは人と人がよりよく関わっていくことだと思います。多くの人と関わる、多くの人から学ぶということを大事にしたいと思っています。
学校経営の重点に「コミュニケーション能力の育成」や「他への思いやりの心の育成」等を掲げています。それらは『聞くこと』が基本にあると思っています。
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本校には1,120名もの児童が在籍しています。このような大きな学校にもかかわらず聞く態度が立派なのは本校の誇りとするところです。全校朝会時の体育館での整然とした並び方と話し手に体ごと向けて真剣な眼差しで聞いてくれる児童の姿は実にみごとです。さわやかです。 学級担任の日頃の指導に感謝しながら、毎月の『校長講話』等で話を終えると必ず全児童に「今日も静かに聞いてくれてありがとう」と言って降壇します。 |
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音楽鑑賞会や道徳講演会も1年生から6年生まで全校児童1,100名余で聞きます。演奏者や講師の方から、聞く態度が素晴らしいですねと必ずお褒めの言葉をいただきます。 |