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エッセイ  - エコ・フレンド号の提案(1)


- 第1回 -
  宮里 啓子

浦添市伊祖に生まれる
沖縄国際大学短期大学国文科卒業
豊岡短期大学保育科卒業
浦添市西原児童センター館長
現在は浦添市立中央公民館館長
Npoコミュニティおきなわ理事
環境サークル「くるりんの会」代表
「浦添が大好き人間です」


美しい未来を子どもたちのために
 ごみを出さないエコ・イベントを提案



ごみがどんどん増えていくと
 あなたが一日に出すごみの量はどのくらいですか。調査によると沖縄県民は約1キログラムのごみを毎日を出していて、現在あるごみ処分場では足りなくなって、さらに山や海に莫大なお金を投じて処分場を作らなければならなくなっています。


お祭りの後のごみの山
 ヨーロッパでは、企業の製造責任や市民のごみ有料化によりごみを大幅に削減しています。そのひとつとして、使い捨て容器には高額の税金がかかるので、ペットボトル等も穴が開くまで何度でも繰り返し使っています。
 ところで、私もそうですが沖縄人はお祭りが大好きですよね。年中あちこちの自治体や地域でエイサー大会や盆踊り、文化祭等、大小さまざまな楽しいイベントが行われています。そしてお祭りの後の会場ではどこもペットボトルや割り箸、ドンブリ等の使い捨て容器がごみの山を作っていて「これって何とかならないのかな?」と思いませんか。



「エコ・フレンド号」の登場!
 そこで浦添市内のイベントでは使い捨て容器を使わず、ごみを出さないイベントしよう!と提案します。
 もうすでに、お隣の那覇市リサイクルプラザでは「エコ・イベントをめざそう!」と食器洗浄機と食器を搭載したトラック「エコ・フレンド号」を市内外に貸し出しています。平成16年にエコ・フレンド号が導入されて約3年、利用する団体も増えてきているようです。
 浦添市内でも国際センター主催の運動会や中央公民館分館で行われたイベントでエコ・フレンド号が利用されていますが、市内におけるエコ・フレンド号の認知度はまだまだのようです。



エコ・フレンド号を利用し、ごみを減量!
 我が浦添市西原自治会では循環型の地域づくりをめざし、地域の「ふれあい市」で、平成17年から貸し出し用の食器やエコ・フレンド号を利用したお祭りを継続しています。それ以前はやはり多くの使い捨て容器のごみを出していました。平成18年度にエコ・フレンド号を利用した結果、カレーやとん汁、ぜんざい等を約600食を完売して、総勢約800人もの人が参加したまつり終了後に出たごみは燃えるごみ袋が4個のみで、エコ・フレンド号の利用は大幅なごみの減量につながることが証明され、「エコ・フレンド号を利用して良かった」と皆が思いました。


エコ・フレンド号がもたらしたものは人のつながり
 食事が済んで食器を返す時には、ほとんどの人が「ごちそうさま」「おしかった」と声を掛け、受け取る側も「ありがとうございました」と互いに言葉を交わして交流することできたのも大きな成果でした。また、食器を返す時に残したら作った人に申し訳ないからと「ちゃんと残さずに食べたよ」という方も多く、残飯がほとんど出なかった事も驚きでした。
 これは、使い捨ての食器を使った時には見られない光景であり、そこから地域における「生きた環境教育」とあたたかな人のつながりが生まれました。
 エコ・フレンド号は各地域に、このような素晴らしい成果をもたらしてくれているそうです。



エコ・フレンド号が当たり前になるように
 ごみ減量など、良いことをする事は気持ちの良いものです。限りある資源を大切に使い、美しい未来を子ども達につないでいくために、浦添市内で行われるイベントではエコ・フレンド号を使い、ごみを減量するのが当たり前になるようにみんなで行動しましょう。
 ちなみに、浦添市西原自治会で行ったイベントで利用した600食分のエコ・フレンド号の使用料はわずか千円でした。県内各地での利用は移動距離によって多少のちがいはありますが、浦添市内においては同様なので、市民が気兼ねなく大いに地域イベントで活用できます。


エコ・フレンド号の利用については

那覇市リサイクルプラザ アースの会 TEL 098-889-5396

 浦添市リサイクルプラザでも、食器(カレー皿、ドンブリ、お箸、スプーン等各100個)の無料貸し出しをしています。お気軽に利用してください。

浦添市リサイクルプラザ TEL 098-861-3196

 

掲載:2007/5/2

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