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地域のイベント・催物 Vol.22 - 教科書検定意見撤回を求める県民大会

 


 

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★ 特 集 ★  【教科書検定意見撤回を求める県民大会】
浦添市民の皆さん!『ビジネスモール・うらそえ』も浦添市民の広報メディアとして先日行われた県民大会を取材して参りました。仕事や、都合でどうしても参加できなかった方々のために、少しでも大会の模様をお伝えしようと取材しました。
また、この 沖縄県民の平和への熱い思いを表した『 教科書検定意見撤回を求める県民大会 』 をネットを通じて少しでも多く、全国の方々へ伝える必要性と、責務もあると考え、11万人の県民怒りのうねりを『VTRの記録映像』として急ぎ編集し用意しました。二度と戦争が起こらない、起こさせないためにも、沖縄戦で起きた悲惨な事実を消させない、歪曲させないために、高校歴史教科書の検定意見が撤回され、『集団自決』の記述の回復を願います。

 

 

◆◆ 県民へのアピール ◆◆
砲弾の豪雨の中へ放り出され、自決せよと強いられ死んでいった沖縄人(うちなーんちゅ)の魂は
怒りをもって再びこの島の上をさまよっている。
いまだ砲弾が埋まる沖縄の野山に、拾われない死者の骨がちらばる
泥にまみれて死んだ魂を正義の戦争のために殉じたと、偽りをいうなかれ
歴史の真実をそのまま次の世代へ伝えることが、日本を正しく歩ましめる
歪められた教科書は、再び戦争と破壊へ向かう
沖縄戦の死者の怒りの声が聞こえないか
大和(ヤマト)の政治家・文科省には届かないか
届かなければ 聞こえなければ 生きている私たちが声を一つにして 押し上げ 訴えよう

〔 9・29教科書検定意見撤回を求める県民大会実行委員会 〕



琉球新報平成19年9月30日朝刊表紙見開き(上)
沖縄タイムス平成19年9月30日朝刊表紙片面(下右)
沖縄タイムス平成19年9月29日当日号外(下左)


 文部科学省による高校歴史教科書検定で、沖縄戦の「集団自決(強制集団死)」の、日本軍の強制を示す記述が削除されたことに抗議する「教科書検定意見撤回を求める県民大会」が、9月29日(土)に宜野湾市海浜公園で開かれました。

 一般市民はもちろん、団体や労働組合、経済界など、参加者は十一万人を数えました。海浜公園周辺には、会場に入りきらない群集であふれ返り、12年前の県民大会を思い起こさせる、島ぐるみの大会となりました。宮古や八重山でもこれと連動した郡民大会が開かれ、六千人余りが参加。県外でも、東京や神奈川、愛媛などで検定意見撤回と記述回復を求める集会が開かれています。
 大会当日の午前に、沖縄戦終焉の地・糸満市摩文仁の平和祈念公園で「平和の火」が採火され、会場までの34kmを、中高生を中心に参加者百人が、およそ5時間かけて走り継ぎ、点火台に火がともされました。
 


 開会前の舞台では、平和への思いを込めた読谷高校生の創作ダンスや、渡嘉敷村の「集団自決」犠牲者を慰める鎮魂歌「白玉の塔」が捧げられました。舞台には、宮古、八重山大会参加の5市町村長を除く全36市町村長や県選出の国会議員らが、党派を超えてともに並び、座りました。民主党、共産党、公明党、社民党からも国会議員が出席しました。

 午後3時に、諸見里宏美県PTA連合会長の「沖縄の声はやまとには聞こえないのか。歴史の真実をそのまま次の世代へ伝えることが日本を正しく歩ましめる」などとする県民へのアピールを宣言して開幕。県議会議長の仲里利信実行委員長が「今こそ全県民が一丸となって、教科書から沖縄戦における軍隊による強制の削除に断固ノーと叫ぼう」と呼びかけました。続いて仲井真弘多知事は「集団自決の日本軍関与については、当時の時代状況や手りゅう弾が配られるなどの証言から、覆い隠すことのできない事実である」と述べ、文部科学省の検定意見の速やかな撤回を求めました。

 中山勲県教育委員会委員長は、教育者の立場から「国内唯一の沖縄戦でどれほどの子どもの命が失われたでしょう」「教育者は戦争の悲惨さ、平和の尊さを教えてきました。日本軍の関与削除は、このような歴史を歩んだ沖縄県民として納得できない」「(削除は)沖縄戦を伝えることができなくなります。県教育委員会は記述復活を強く求めます」と発言しました。また高校生代表として、沖縄戦で83名(うち6割が18歳以下の子ども達)が集団自決で亡くなったチビチリガマのある読谷村の読谷高校3年生の津嘉山拡大さん、照屋奈津美さんは「嘘を真実と言わないでください。私達は真実を学び、子ども達に伝えたい」と訴えました。
 


 その他、翁長雄志県市長会長、小渡ハル子、玉寄哲永両実行副委員長、照屋仁士県青年団協議会会長があいさつ。渡嘉敷島の集団自決の生き残り、吉川嘉勝さんは、沖縄戦当時、渡嘉敷島を襲った米軍の艦砲射撃の中、村民とともに島の雑木林に集結。あちこちで日本軍から配られた手りゅう弾が爆発、阿鼻叫喚の生き地獄の中でなぜか手りゅう弾が爆発せず、母親の「死ぬのはいつでも出来る。生きられるまではどこまでも生きよう」という言葉で生き延びた体験を証言。「(これまで)自ら発言しなかったが、今回は黙っていられません」「(自決を)崇高な死、美しい家族愛という今の風潮には我慢がなりません。教科書で事実を歪曲してはいけない」と発言しました。

 また、座間味島の宮平春子さん(代読)は、昭和19年9月に、島に1500名の日本軍が上陸。その後、米軍による空襲と艦砲射撃を受け、見る影もなく焼け野原になった座間味で、家族とともに島の壕に避難。別の壕に避難していた兄がやってきて「軍から命令があったから死のう」と、父親と水杯を交わしたこと。兄夫婦の家族4人が自決、自分達は生き延びたことなどを証言。「子ども達には事実を事実として正しく伝え、戦争を起こさないことを伝えるのが大人の責務です」と発言しました。

 その後、日本軍による命令・強制・誘導などの記述を削除・修正する教科書検定意見の撤回と、記述復活を求める大会決議文が読み上げられ、満場一致で採択。ガンバロー三唱をして大会は終了しました。
 


 会場にはシャトルバスが各地から運行し、周辺離島からも続々と参加者が集まりました。ヤンバルからはお年より達がバスをチャーターして来場。お年寄りが乗った車椅子とベビーカーを押して参加する姿も見られました。また一人で参加する人、子ども連れや家族連れなど、年齢も職業も様々なウチナーンチュがこれだけ一堂に会する姿は、かつて見られなかったのでは?と思うほど、ほんとうにたくさんの人が参加しました。仕事の都合や体調が悪い方、高齢者など、参加したくてもできなかった人も多く、それを考え合わせると、ウチナーンチュの心が一つになった大会だと感じました。たった一行の文章が削除されることの大きな意味を、ウチナーンチュは身にしみて理解しているといってもいいでしょう。
 


 取材をする高校生の姿も見られました。2006年、2007年と2年連続で写真甲子園で優勝した真和志高校写真部のブログ「ハイサイブギ 放課後日記」はこちらです。若者らしい生き生きとした文章で、自分達が使う歴史教科書への思い、高校生としての意見をはっきり述べています。
 また、アメリカ、イギリス、中国ほか、海外からも多数のメディアがつめかけ、取材を行っていました。 

 

 

大会当日、参加した人にコメントを頂きました。

 

新門登さん 新門登さん 49歳 NPO法人 自立生活センターイルカ理事・画家

「国は臭いものにフタをするみたい。真実を捻じ曲げてまで、国の都合で書き換えをするのは許せないです。ほんとうの歴史をこれからの世代に伝えないと、同じあやまちを犯す。国は沖縄の人の命を奪って、権利まで奪おうとしている。戦争で亡くなった人の命は戻ってこないけど、今の平和はその人達の犠牲で成り立っている。それを私達が正しく継承していく義務があると思います。この問題には障碍(がい)のあるなしは関係ないです」

 

 

新垣さん(左)62歳 玉城加奈子さん(右)32歳と 娘のひなちゃん 2歳
※ 母親の新垣さんは宮古出身・在住で、終戦の年になんと壕の中で産まれたそうです。
  娘の加奈子さんは結婚して沖縄本島に在住です


新垣さん「仕事が高校教師なので、子ども達に真実を伝えることが仕事なのに、歴史を捻じ曲げていくのは許せないですね」

玉城さん「自分が子どもを産んでよく考えるんですけど、今は戦争への背景が見えるので非常に不安です。この子達が大人になる頃には、そういう心配がなくなって欲しいと思い、参加しました」

 

 

 

中部商業高校の三年生達
「自決のことはお年寄りや周りの人からも聞いてきたし、教科書でも習いました。これからも事実をちゃんと教えて欲しいです」
「学校でも大会のことは話題になっていました。自分達が戦争を体験していない分、自分達の子どもにも、ちゃんと教科書で教えて欲しい」
「ニュースで、国のためだったら戦争に行く、という人がいたけど、実際の戦争を知らないからいえるんだと思います。こんなに今日集まったのも、戦争のことをみんなに知って欲しいからだと思います」

 

 

新城和博さん 44歳 ボーダーインク編集者

「父も母も慶留間と渡嘉敷の集団自決の生き残りで、自決のことは小さい頃から聞かされてきました。今日は妻と中一の娘の家族全員で参加しました。子連れの参加者も大変多かったですよね。子どもにもちゃんと教科書で教えて欲しい。沖縄はなめられていると思います。その意識を変えたいし、これだけのアクション(大会)に対して、行政はちゃんと誠意ある回答をする義務があると思います」

 

取材に応じてくださった皆さんに、心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。

 

 

掲載日 : 2007/10/3

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