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企業特集 第3回 - (株)喜屋武建設


外人住宅の建設を始め、個人住宅の建設からリフォーム、公共工事まで、県内の建設業務を幅広く手がける喜屋武建設。創業46年の歴史は、常に新しい挑戦の連続でした。時流に敏感に、顧客の満足を第一に事業を行ってきました。現在は二代目に経営権を移し、若さあふれる新規事業を展開中です。

 

喜屋武隆仁 会長

 

人が造らないものを手がけてきた
蓄積された信頼と技術がプライド


創業46年になる喜屋武建設の創業者で現代表取締役会長(初代社長)、喜屋武隆仁さん(74歳)は、昭和9年本部町生まれ。18歳頃から28歳頃まで、米軍基地内で道路工事や建築物の検査をするインスペクターという検査官兼通訳をしていました。基地内の検査は、写真は撮らずに目で見て細かくリポートを書くというもので、いわば教室で学ぶのとは違う実践英語。英語の勉強は、図面や仕様書と辞典を首っぴきで覚えたそうです。当時の米軍の建築規格のレベルは優秀で、コンクリートの流し込みの技術も高く、頑丈なものでした。

インスペクターを辞めた後、基地での業務実績と培った人脈を礎に、昭和35年、那覇市に合資会社喜屋武建設を設立。基地で得た建築の知識を活かし、沖縄市泡瀬、宜野湾市大謝名に、将校クラスの米軍人及び軍属向けの外人住宅の建設と分譲、賃貸を始め、成功を収めます。
まず最初に、地主一人ひとりに声をかけ、何万坪も一括で借り上げて土地をならし、建物を造って売る。買った人は借地料を喜屋武建設に支払う、という方法で、沖縄特有のシステムです。

アメリカ人の住宅の考え方は日本と逆で、中古住宅の方が手入れがされている分、新築の住宅より高く売れるそうです。住んでいる軍人は転属で沖縄を離れるときに、また別の軍人に、買ったときの倍の値段で売って、沖縄を後にしたとか。それでも借りる人には不自由しなかったそう。当時の外人住宅は広く、一軒の住宅の敷地が300坪もあったといいます。普通の住宅なら3〜4軒は建つ広さです。またアメリカ人にとって、景観はとても大切。そのため、喜屋武会長が気をつけたことは、どの住宅からも沖縄のきれいな海や景色が眺められる見晴らしのいい高台の土地に、平屋の外人住宅を造るということでした。

 

牧港ハイツ

外人住宅の生き字引き
喜屋武会長のこだわりとは


外人住宅以外にも、沖縄市コザ中学校近くのコザバプテスト教会や、那覇市泊の崇元寺石門近くに、県内で高層アパートの先がけとなる、珍しいモダンな吹き抜けをデザインに採りこんだ丸徳アパートの建設など、次々に物件を建築。
浦添市牧港地区および宜野湾市嘉数地区の地主さんたちの要請で、2万坪の山を造成し、外人住宅を100棟あまり建設、分譲しました(牧港ハイツ)。

しかしここで問題が。沖縄は戦後の混乱期が長く、土地と土地の境界線も「あの木まで」や「あそこの石からこっちの石まで」ときわめてゆるやかな基準で決められていたので、工事で重機が木を伐採し、石を動かすと、どこになにがあったやら分からない状態に。地主が100名もいればそれだけ境界線も複雑に入り組んでいるのですから、地主間の調整が大変だったそうです。

そういう問題を乗り越えて完成した牧港ハイツですが、ここでも景観を大事にするという精神が住む人に受け継がれています。お互いに相手の立場を思いやり、地域の住民が等しく眺望を楽しめるようにと、当時は2階建てはおろか屋上に水タンクさえ設置している家はなかったとか。個人の家だけではなく、みんなで街並みを守っていく、という意識が強いそうです。土地探しから始め、人が暮らしたくなるような場所を吟味し、ロケーションを重視する。このこだわりが「外人住宅なら喜屋武建設」といわしめるまでになったのです。

喜屋武会長はコンクリートの質にもこだわります。生コンを民間で使ったのは沖縄では会長が初めてだそう。コンクリート住宅は鉄筋を生コンで囲んで造りますが、どうしても塩分や水分で錆びてしまうもの。いかに錆びさせないかが原料の質にかかっているのです。生コンにも二種類あって、喜屋武建設では頑丈で長持ちする北部産の黒っぽいバラスを使います。質がいいので高いけれど、建築後30年を境にして、別の材料を使った住宅と比べてあきらかな違いが出てくるそうで、北部産のバラスを使った生コンは60年は持つといいます。
「徹底していいものを造りたい」という会長の思いが伝わってくるエピソードです。

 

生活に密接する実績の数々
喜屋武ブランドの確立

 

昭和49年には宅建業取引業免許を取得し、土地の売買や賃貸業務も始めました。昭和60年には、建築士事務所として、また平成11年には一級建築士事務所の登録を行いプランニングから設計業務、施工まで一貫してユーザーの要望に応えられるようになりました。また、福地ダムの建設に関わったのをきっかけに、公共工事に参入。土木工事業の特A業者にも格付けされ、次々に公共土木工事を手がけていきます。

主な実績として、泡瀬漁港防波堤工事、モノレールのけたの工事、まじゅんランド(建築)、海ぶどう養殖施設建設工事(建築)など多数。宜野湾市と北谷町の間にある下水道管理センターの海側を埋め立てて下水道処理施設を造る初段工事は、県内では喜屋武建設が初めて施工しました。
また県内各地にある個々のダムの水量を調整するための、ダムとダムを繋ぐパイプの工事も手がけました。それによって県内の水事情が大きく改善されたことは、県民のみなさんがよくご存知のはずですね。

民間の建築実績としては、通常の住宅建設のほか、浦添商工会議所(旧)、那覇新都心のカフェONE OR EIGHT(ワンオアエイト)などがあります。

泡瀬漁港防波堤工事
 

まじゅんランド
 

海ぶどう養殖施設
 

カフェ ONE or EIGHT

内間児童センター

 

喜屋武一仁 社長

外人住宅のノウハウを今に活かす
「スカイコーラル前田」

 

平成17年の談合問題のあと公共工事の縮小があり、それをきっかけに平成18年7月に会長の長男、一仁さんが代表取締役社長に就任。公共工事の下火に伴い、徐々に住宅の建設に事業内容をシフトしていきます。公共工事でつちかった土木技術の蓄積を住宅建設に応用。去年からは民間分野に大きく力を入れ、浦添市当山のバークレーズコート内に、5階建ての病院ビルの建設を大和住宅産業さんと共同で請負っています。

また、企画会社として、有限会社k・kを設立。現在浦添市前田に建設中のメゾネットタイプのマンション「スカイコーラル前田」(今年9月完成予定)は、眺望重視のため、わざわざ傾斜していて、かつ地盤の強固な場所を選んで建てており、喜屋武建設の外人住宅のノウハウが隅々まで活かされた、新しいタイプのマンションです。社長は「この広さはマンションのディベロッパーなら20戸、30戸は造るはず。でも私達は一戸々々景観を確保するためと、外人住宅のような広い庭も欲しかったので、段段畑のような形状にして、空間を広くとったんです」と、「スカイコーラル前田」へのこだわりを熱く語ります。


マンションは「空に浮かんだ海の珊瑚礁」をイメージしており、一見したところ、新しい建築様式に見えますが、全7戸の住居はバリアフリーで少しずつ部屋のデザインが違い、独立型の戸建て感覚。傾斜地を活かした眺望のよさと、住む人同士、環境に配慮して暮らしていけるように、という思いから、下の階の屋根がそのままベランダの庭スペースになっています。抜群の見晴らし、開放感溢れる広い庭。リビングなど、それぞれの部屋も16畳から22畳と通常のマンションより広く作られており、まさに牧港ハイツの縮小版といったところ。外人住宅と同じように、勝手に増築したり、庭に建造物を作ったりできないという暗黙の規制が、かえって住環境を守ることに繋がります。
 

スカイコーラル前田 ◇ 見取図


戸建タイプ Island Aメゾネットタイプ Coral B

※見取図をクリックすると詳細情報(PDF形式)が表示されます。

 

喜屋武社長は「自分が住むならこんな家を、と思って造りました。ここは珊瑚礁のように、外人住宅の集合体なんです。独立していて、お互いに多少規制のかかる、住環境が守られる見晴らしのいい空間のある家造りという『コーラルシリーズ』は今後も続けていきたいと思っています。ただね、非常にコストがかかるんですよ。これがちょっと悩みの種ですけど(笑)」と話してくれました。社長の思い入れがたっぷりつまった「コーラルシリーズ」が、これからどんな展開をみせてくれるのか、とても楽しみです。



公共工事華やかなりし頃は、事業全体の90%を公共工事が占めていたそうですが、現在その割合は50%ほど。住宅建設の請負いや企画・建設・販売のほか、住宅のリフォームにも力を入れており、現在はこの四本柱で事業を展開しています。最初に手がけた外人住宅が築40年ほど経過しており、日本人向けに天井や床を取り付けたりと、リフォームの需要が多いそうです。住宅の寿命はメンテナンスの仕方によって大きく変わるもの。喜屋武建設では、一軒丸ごとのリフォームも手がけています。「スカイコーラル前田」も、後々リフォームができるように設計されています。近年のマンションブーム、移住者ブームなど、現社長も先代に劣らず、時代のニーズを敏感にキャッチし、時機を逃さずうまく事業の舵取りを行っているところはさすがです。
また、自社ホームページでの物件紹介や、建築やリフォーム情報のメルマガ発信など、顧客の立場に立った情報提供も行っています。長年の実績と信頼で、時代のニーズに添って、こだわるところはとことんこだわり、臆することなく新しいことに挑戦する喜屋武建設。これからもより一層の活躍が期待されます。

 

(株)喜屋武建設 (きゃんけんせつ)
■住所 〒901-2132 浦添市伊祖1-12-6
■電話 098-876-3511
■事業内容
公共及び民間の土木工事
建築工事
住宅新築工事
リフォーム工事
住宅設計
リフォーム企画

 

掲載:2007/02/21

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