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浦添市リサイクルプラザ『くるりんの会』
8年前(1999年)に完成して、2005年4月から民間で運営するようになってから、格段に使いやすくなったと評判の浦添市リサイクルプラザ。実際に行ってみて驚きました。

まずはズラリと並んだリサイクル商品の数々。とても明るくきれいに展示されているので、ついアレも欲しい、コレも欲しいと思う程。また、毎月様々な講座も開設されており、エコライフをもっと楽しみたい人はもちろん、「何から始めたらいいのかな?」と思っている人にもオススメ。

しかしまだその存在を知らないのは非常にもったいない!ぜひ知ってもっと活用して欲しいので、代表の宮里さんにお話を伺ってきました。

「物」だけでなく「思い出」も一緒に手渡したい

「学習机100円」「食器棚800円」「洋服、皿、お一人10点まで差し上げます」え?本当に良いんですか?という程の破格。

「私たちが委託を受けてすぐのことですが、あるお母さんが小学4年生になった子供に、100円ならばとやっと机を買ってあげる事ができたんです。その子供が、お世辞にもきれいとは言えないその机を愛おしそうに撫でながら、自分の机を持てる事をとても喜んでいる姿を見て涙がこぼれました。その子は今でも大切に使っていると思いますよ。」

短いサイクルで要らなくなるベビーベッドや子供服も、誰かの家で「不要」になった物も、他の家では「必要」かもしれない。不要になったとはいえ物には思い出があるもの。
持って来た人からスタッフの皆さんへ、そして貰う人へ、「人から人へ」とその思い出も一緒に手渡される事によって、「大切な物」としてその後も大事に使われる事でしょう。

 


様々な講座の中での発見

リサイクルプラザの年間事業として、毎月さまざまな講座が開かれています。古着やネクタイのリフォーム、マイバッグ作り、ゴミを出さない省エネのエコクッキングなど、どれも楽しくエコライフを学べます。
小学生達とのペットボトル分別作業では、実際に作業している人達の「大事な仕事だから誇りに思っている」という体験談も聞けて、「あんなに暑い所で毎日一生懸命働いてる人がいると思ったら、これからは僕たちもやるよ」と言う子供達にも改めて学ぶ事が多いという宮里さんは

「未来の子供達に何を残すか、という事を考えながら講座を開いています。子供達にはゲーム感覚で参加してもらって、分別するのが当たり前だと思ってもらえたら嬉しい」

とご自分も楽しそうです。
 


資源ゴミ(ガラス瓶)の仕分け説明

リサイクルプラザ工場棟の流れを説明する模型


さらに発展していく講座

昨年は「マイバッグ展」を開催。「手作り」に限らず「今使っているもの」というものを展示。「なぜマイバッグを使っているの?」という問いに「お店の袋だけど丈夫だったから」「思い出の着物をリフォーム」など、理由や出所は様々。中には30年近く編みかごの手提げを使っているという「マイバッグおばあちゃん」も。それを更に発展させて、来年2月には「リサイクルファッションショー」を企画。デザイン学校の学生さんにも参加してもらい、若いアイディアとの交流で「新しい再生産」の道が開ける事でしょう。




民間が運営する事になったきっかけ、そして現在

宮里さんは、以前から公民館やPTAなどでゴミ問題を取り上げた学集会を企画運営した所、この施設が完成。施設を見学に来る度に内容があまり変わらない状況を見て民間委託した方が良いのではと考えました。しかしそれを引き受ける団体がなく、「ないなら関心のある人達で作ろうよ」と思い立ち、物だけじゃなく、人も知恵も情報もくるくる回る「くるりんの会」を立ち上げたのです。
リサイクルはお金がないから使うというだけじゃなく「良い事してる」という気持ちが「"苦労"じゃなくて努力が楽しいし、楽しんでるから応援してくれる人がいて続けられる」という事をスタッフの皆さんの活き活きとした表情が証明してくれます。




リサイクルから生まれるさまざまな繋がり

スタッフは全員主婦。だからこそ子供用品を探しに来た若いお母さんにはアドバイスしてくれるし、生活に便利なアイディアも持ち寄れる。もちろんただのお喋りも楽しい。子育て支援や社会教育の施設としても、ゴミ減量を考えるキッカケにもなる。また、お祭りやイベント等で使い捨て食器を使わない為の「リユース食器」の貸出も行っている(丼とカレー皿)。これで更に那覇市所有の食器洗浄車「エコフレンド号」があれば百人力!あとは各家庭で1%ずつでもゴミを減らせたら、100軒で100%だと考えたら「小さな事」も大事なんだと思えますね。

スタッフの皆さん

★副代表:比嘉順子さん(エコクッキング担当)
親子で来て、お父さんも一緒に来てくれる事がとても嬉しいです。男性も参加して欲しいと思っています。実は私の主人も以前はお古を着けなかったんですけど、私がこの仕事を始めてから着けるようになったんですよ〜!
★池宮直子さん(会計/リフォーム担当)
家庭にいて簡単なリサイクルをやっていたけど、意識的にするように変わって、今では人の服を見てもアイディアが湧くようになりました。「もったいない」って捨てられなかった服もリサイクルプラザに持って来るようになったので家も片付いて来ました。
★平賀ミネ子さん(押し花講師)
私はもともとムダな買物しない人だったけど、主人が「あなたは良い所に入ったねー、タダで服も貰えて勉強もできて。」って(笑)。もともと自然が好きだったけどもっと意識するようになりました。今後はもっと生ゴミ処理について勉強したいです。



最後に

「課題はたくさんあるけど、『もったいない』の心で、それぞれの知恵を出し合って行きましょう。」
という宮里さん達と一緒に「エコやリサイクルやりたいけど、何から始めて良いか分からない」という方もぜひリサイクルプラザに来て、まずは聞いてみましょう!楽しく始められるはず!



他にもあと7人の女性スタッフが笑顔でみなさんをお迎えします



その他、浦添市リサイクルプラザには、2階フロアーに市民の皆様の様々な活動にご利用できる100名から10名収容の「大・小会議室」があります。また、グループ実習等、料理・染物・ミシン教室での実技実演会など多目的な実習室として、「市民工房」が備えられています。
浦添市民の皆さん!ご存知なかった方々も是非、施設の見学もかねてお越しください。
 


会議室大・小(2室)

市民工房(多目的実習室1室)

 



浦添市リサイクルプラザ
■住所
■電話
■開館時間
■駐車場
浦添市伊奈武瀬1-8-2
098-861-3196
月曜日・祝祭日を除いた午前9時〜午後5時
あり

 

掲載:2007/04/26

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