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子育て特集 - FM21「居酒屋ボブ」特番〜児童虐待防止に向けて

 児童虐待防止についての特別番組が、浦添市のコミュニティーFM放送局、エフエム21(FM76.8MHz)で5月20日に放送されました。同局で放送されている「居酒屋ボブ」パーソナリティーのボブこと納屋恵さんが企画したもので、深刻化する児童虐待の現状と防止について、私達になにができるのかを、識者四名にお伺いしています。当サイトは、この「大きな社会問題」を取り上げた番組の重要性を鑑み、エフエム21と提携し、浦添市の総合ポータルサイト『結の街』のHPとして、放送を聴き逃された皆様へお届けするために、同番組の放送内容の文章化と音声編集を行い、同時配信の特集コーナーを制作いたしました。是非、市民・県民の皆さんお読みください。

※ こちらから音声も流れます(Flash Video(音声のみ)

 

放送日:2007年5月20日(日)正午〜13:00
パーソナリティ&企画:
ボブこと納屋 恵さん
参加者(順不同):
 浦添市福祉課長 遠山 満さん
 浦添市児童家庭課長 上原 晃さん
 浦添警察署少年課長 長嶺 伸さん
 沖縄県中央児童相談所長 砂川 恵正さん
司会:ボブこと納屋 恵さん
※ 敬称略


●児童虐待の現状

ボブさん
「今日の特別編成の居酒屋ボブ、タイトルは『児童虐待防止に向けて』この後、12時55分までお付き合いください。よろしくお願いします。早速、今日もメンバーの方、テーブルの順番に自己紹介を簡単にお願いします。」

長嶺さん
「こんにちは、浦添警察署の少年課長をしております長嶺伸と申します。本日は児童虐待の特番ということでボブさんにお招きいただいております。お付き合いよろしくお願いいたします。」

遠山さん
「こんにちは、浦添市福祉課を所管しております遠山と申します。よろしくお願いいたします。」

上原さん
「皆さんこんにちは、浦添市児童家庭課の上原と申します。ひとつよろしくお願いします。」

砂川さん
「こんにちは、私は沖縄県中央児童相談所の砂川といいます。今日は児童虐待について皆さんにご理解いただくいいチャンスを与えていただいたと思って感謝しております。よろしくお願いします。」

ボブさん
「本日は特番ということでおつきあいよろしくお願いします。今日はお暑いところをありがとうございます。今日は皆様方をお迎えするように、梅雨の中休みのようにぱっと晴れましたね。それではまず何日か前の新聞に、うるま市で発生した米軍人の義理の息子さんへの傷害致死事件がありまして、長男(亡くなった子)は虐待の被害を否定したらしいですね。このへんの判断が難しい、ということでこのような番組を企画しました。早速、現況ということで順不同で、まず浦添市児童家庭課の上原さん、お話し願えますか。」

上原さん
「現在私どもでは5人体制で、児童虐待を含むいろんな家庭内の問題をお受けしておりますけれども、現状としましてここ数年、年々相談件数が増えてきております。ちなみに平成16年度が29件、17年が39件、18年が79件、児童虐待が発生しております。
平成18年度のデータに基づいて説明いたしますと、虐待のあった世帯が79世帯、被害児童数が130人。虐待の種別ですがネグレクト34件、心理的虐待29件、身体的虐待が13件、性的虐待3件、泣き声通報が12件。虐待の相談の経路ですが学校関係からが23件近隣・知人からが20件と。主たる虐待者といいますと、お母さんであったりお父さんであったりと、肉親からの子どもに対する虐待で、大変深刻な問題もございます。
特に増えた対前年度比較をいたしますと、40件ほど増えております。増えた要因ですけれども、いろいろ虐待防止に関する法律関係が改正されたことに伴いまして、虐待の定義が拡大されたということ。いわゆるDV家庭と申しましょうか、そういう家庭についても心理的虐待とカウントされます。あと、各市町村に虐待の通告先が法的に位置付けされたと。さらに国民の通告義務が課せられたと。そういうことで平成18年度については40件増えているんですが、そのうち21件についてはネグレクト、いわゆる保護者の本来やるべきことを怠っているというネグレクトが21件増えております。あとは心理的虐待が14件と。以上、現状としてはそういう状況でございます。」

ボブさん
「ありがとうございます。現状についてお話ししてもらいました。続きましては県の中央児童相談所の砂川所長さんにお話しお願いします。」

砂川さん
「沖縄県には、宜野湾以北を所管するコザ児童相談所と、浦添以南を所管する中央児童相談所の2ヶ所があります。今日は中央児童相談所の説明をしたいと思います。中央児童相談所で、平成17年度は214件の虐待の受付がありました。18年度は193件と、17件減ってはいるんですが、しかし通報そのものは若干増えた形になっております。実はこの193件というものは通報のあったなかで調査の結果、虐待でないというものは省いております。ですから、実は平成18年度は調査の結果、虐待でないというケースが91件ありまして、通報件数となりますと284件の通報があります。そういった意味では、17年度、18年度そんなに大きな差はありません。やはり、なかなか減らないという状況です。
そして、17年度と18年度の大きな違いは、例年ですと子どもを親から分離させる一時保護であるとか施設入所の件数が12〜3%なんですが、18年度は子どもさんを児童福祉施設に入所させるということが22%ありました。そういった意味では深刻なケースがちょっと多かったのかな、というふうに理解しております。」

ボブさん
「ありがとうございます。続きまして浦添警察署少年課長の長嶺伸さんでございます。」

長嶺さん
「現状としましては、県内においては先ほどボブさんの方から説明がありましたうるま市の方で、先日発生しておりますが、昨年までは重要、凶悪な事件化というのはございませんでした。ただ全国的に児童虐待防止法が施行された平成11年から昨年まで見ますと、平成11年に児童虐待で警察が検挙した、いわゆる事件として取り扱ったのがおおむね60件。で、その内訳というのが身体的虐待が6割以上で、亡くなった児童数が平成11年は45名おりました。それが平成18年になりますと身体的虐待が199件、平成11年に比較しますとおよそ3倍ですね。それから性的な虐待が75件とこれも同じく2倍近く。それから怠慢拒否、ネグレクトについては横ばい状態ではあるんですが、死亡した児童数ですが、これを全国的に見ますと昨年は59名の尊い命が亡くなっております
県内においても、先ほどのうるま市でありました事案なんですが、どうしても児童虐待というのは家庭内の問題ということで、潜在化といいますか、なかなか表に出てこないんですね、全国的な数字にしても200件ちょい、という数字ではあるんですが、ま、安心といいますか、でも警察あるいは児童相談所、自治体等が把握できていない数がたくさんあると思うんですよね。それをぜひ身近な皆さんの協力で、先ほど上原課長さんからもありましたとおり、どこかで児童虐待の疑いがあれば、国民、大人のすべてに、自治体あるいは児童相談所等に通告する義務が課せられておりますので、皆さんの早期発見といいますか、情報の提供を警察の方では呼びかけております。
警察としては児童虐待イコール傷害あるいは暴行等の事件になった際の犯罪としての検挙、捜査ということに当たるのですが、今後も、地域の住民の皆さんと協力することで、児童虐待の早期発見、それからすべての大人の躾と称しての暴力行為は、すべて児童虐待にあたると認識してもらうように広報啓発活動を行っております。現況としましては以上であります。」

ボブさん
「ありがとうございます。ちなみに、ずっと以前の資料ですけど2002年度の沖縄県内の児童虐待相談件数は、過去最多の367件、1日1件あったんですね。では現況につきまして最後に浦添市福祉課の遠山満課長さんにお願いします。」

遠山さん
「私どもの福祉課においては直接的に児童虐待の所管をしておりませんけども、私どもの関する虐待問題は特に最近クローズアップされてきている高齢者に対する虐待についてですね。皆さんご承知のとおり、平成18年4月1日から高齢者に対する虐待の防止、高齢者の擁護者に対する支援等に関する法律、ちょっと難しいんですけれども、略しますと高齢者虐待防止法、これが施行されてきております。児童と同様に社会的に弱い立場にある高齢者の虐待も今後ますます、早急に対応しなきゃいけない、近々の課題になってきている。そういう状況です。」

ボブさん
「はい、ありがとうございます。今日は特別番組、児童虐待防止に向けてお話しをお伺いしております。」

曲「こんにちは赤ちゃん」入る




●虐待防止に向けての提案

ボブさん
「ありがとうって言われたときより、ありがとうと言ったときの方がうれしい気持ちになります。ありがとうといえる言葉に、ありがとうございます。皆さま、感謝の気持ちを持ちましょうね。はい今日は特別番組、児童虐待防止に向けてよん方に集まっていただいております。
では内容のパート2ですね、早速まいりましょう、虐待防止に向けての提案でございます。これが今日のメインと私は思っておりますので、どうぞ具体的な提案とかチェックポイントとか、そういうことをお話ししていただきたいと思っております。順不同で、最初に中央児童相談所の砂川所長さん、お願いします。」

砂川さん
「はい、私どもの方で考えます虐待の防止ということなんですが、日頃の活動を通して感じることをお話ししたいと思います。まず一つには虐待の認識に対する啓蒙啓発というんでしょうか。例えば先ほどもありましたけれどもネグレクト、養育不適切ですかね。例えば夜間子どもを一人置いてお父さんお母さんが就労する、または出かける、そういったものもネグレクト、児童虐待というふうに今は捉えるようになっております。またもう一つは、例えば親御さんが子どもの躾ということで、体罰を加えるというのは比較的多く見られます。そういったのも現在は虐待というふうに捉えていますので、そういった意味では、虐待に対する認識というんでしょうか、啓蒙啓発を深めていく必要があるかな、というふうに思っております。
それから、気になるな、というふうに思ったら、気軽に通報していただく。児童相談所では、通報された方が特定されないように、例えばお隣の方が通報しても、通報の特定をされないようにということで児童虐待防止法の中では規定されております。ですからそういった意味では安心して通報していただく。この通報が間違いであっても児童相談所は責任を追及することもありません。そういった意味では安心して通報していただける。気になるな、と思ったらとにかく通報していただくということ。それから、地域の養育力というんでしょうか。以前でしたら隣近所のおじいおばあが子育てのおせっかいというんでしょうかね。なんで泣かしてるの?とか、なんで子ども抱っこしないの?とか、いろいろおせっかいがあったと思うんですね。そういった隣近所の地域力というんでしょうかね、そういったことがアップすることを期待したいなと思いますし、またそういった協力体制を作っていきたいなという風に思っております。
それから、児童相談所に虐待の通報をされた、そして子どもを一時保護したというようなケースの場合に、児童相談所ではペアレントトレーニングといいまして、親に対して、子どもを再虐待しないための方法っていうんでしょうかね、躾、そういったものについていろいろ話し合いをしたり、または教育、またはカウンセリング、そういったものをしております。そういったものが充実できるようになればいいかなと思いますし、また虐待までにはいたらなくても、育児不安で虐待してしまいそうだというような方もかなりいらっしゃるかと思います。そういった方々が気軽に安心して相談できる場所、そしてこれが児童相談所に繋がるということがあればいいかなということ。
それともう一点、やはり虐待を受けた子どものケアっていうんでしょうか。子ども達もいずれは大人になります。そういった子ども達をしっかりと心理的にケアして、安心して生活できるという環境、また心理的な治療を行うことによって、子ども達が将来大人になったときに、適切な家庭養育を行うことができるかな、というふうに思います。そういった意味でいくつかお話ししましたけれども、ケアは非常に大事かと思っています。」

ボブさん
「はい、ありがとうございます。」

CM入る

ボブさん
「お聞きの放送は周波数76、8MHz、FM21、生放送、ノーカットノーモザイクノーメイクでお送りしております。居酒屋ボブ特番、児童虐待防止に向けてパート2をお送りしております。2番目の内容でございます。次は市の福祉課、遠山課長さんにお伺いしましょう、お願いします。」

遠山さん
「はい、冒頭にも申し上げたんですけども、児童虐待と一緒に最近は高齢者の虐待が注目されてきているということだと。そういうなかで関係機関がしっかりネットワークを結ぶ。それとそれぞれの関係機関の役割をしっかり認識をして、虐待に関して継続的に迅速に支援をする。これが大切なことではないかと思います。
もう一点、先ほど砂川所長もおっしゃってて、そこの部分ともちょっと関わりがあると思うんですけど、一般的にいって子どもを育てるということは未来を作ることになります。子どもを育てる、これは社会的な大人の責務であるというふうに私は思っております。ですから何よりも子どもの人格を尊重するというんでしょうか、エンパワーメントを高める、そういう励ましが大人の私達には課せられている、というふうに認識をしております。」

ボブさん
「はい、ありがとうございます。次は浦添警察署少年課長の長嶺伸様お願いします。」

長嶺さん
「提言としては、先ほどから言っておりますが、大人の皆さんすべてが、児童虐待について関心を持っていただいて、警察あるいは自治体、それから児童相談所等に通知、通報、通告するということをやっていただければと思います。その前に、児童虐待が子どもの心身に与える影響としまして、その影響を意外に知らないっていいますか、大人の方もお父さんお母さんも昔は子どもだった。それをつい忘れてしまっているんです。
それで心身に与える影響としましては、身体発育の遅れ、あるいは知的発達の遅れ。心理的な影響として対人関係の問題や感情コントロールが問題。それから自分の評価を低くする、自己評価の低さ。それから乖離性の障害、トラウマによる反応などですね。それと一番問題なのは虐待を受けた子もですね、思春期になりますと問題行動、非行に走ったり、あるいは悪いグループと一緒に行動を共にして犯罪に手を染めたり、そういった後々の影響を大人の皆さんすべてに知っていただいて、早期に関係機関に通告してもらうことが私の提案であります。」

ボブさん
「長嶺課長、児童虐待が小さいときにこの影響を受けた場合は、身体的にも知的にも心理的にもっていうことですけどびっくりしますよね。永久的に影響があるわけですね。」

長嶺さん
「そうですね、虐待を受けた5年、あるいは10年。最近は全国的に17、8、思春期の子の凶悪な事件がありますが、それもおそらくは心理的な、自分の評価を低くする、あるいはトラウマ。一番注目したいのは乖離性の障害っていうんですかね、感情、思考、行動、統合性の欠如が起こって、意識が心ここにあらずっていうんですか、意識の切り離し。それから何の苦痛にも感じないような感情の切り離しっていうんですかね、そういう乖離性の障害。それから一番問題行動っていうのがありまして、これ法務総合研究所の方がアンケートで調べたんですよ。平成12年に、少年院に在監している子ども達の約70%が、これまでに児童虐待を受けたという報告もあります。非常に児童虐待が少年非行、あるいは未成年による凶悪な犯罪に結びついているというのを、すべての大人の方が理解して、ささいなことでも、隣近所の子どもが泣き叫ぶ声あるいは深夜、子どもが一人玄関の外に立たされているなど、あるいは歳の割りには身体の発育が遅いなあとか、ちょっとした情報でもかまいませんので、警察、市役所、児相(児童相談所)の方に通告お願いしたいと思います。」

ボブさん
「ありがとうございます。今書類を拝見しているんですけど、乳幼児が泣きやまないことに逆上した親が、激しく揺さぶるような状況下で生じ、重症の後遺症を残したり死亡したりすることがあるんですね。これを乳幼児突然死症候群(SIDS:Sudden Infant Death Syndrome)というんですけれども、一歳未満といえども突然の死をもたらすこともありますので、どうぞ世のお父様お母様、お子様だからといって物じゃありませんので、れっきとした大人の小さい形でございますので、大事に扱ってくださいね。もうおひと方ですね、浦添市児童家庭課の上原晃課長さん、お願いいたします。」

上原さん
「虐待防止に向けての提案ということでございますが、虐待は家族において構造的な問題であると。いわゆるお父さんお母さん方の性格の問題、あるいは経済的、夫婦関係、さらには地域近隣との関わり、そして子ども自身の特性と。そういういろいろな複合的なことが関わりまして虐待を起こすと。
虐待を引き起こす4つの要素といたしまして、多くの親は子ども時代に大人の愛情を受けてなかったということがございます。
2番目に生活のストレス。いろいろな経済的不安とか、夫婦不和とか、育児負担等が積み重なりまして危機的な状況にあると。
3番目に、社会生活に孤立しておりまして、サポートする周辺がいないと。
4番目に、親にとっては意にそわない子どもであると。いわゆる望まぬ妊娠、愛着形成の阻害とか、育てにくい子どもと、そういうのがございます。従いまして、お父さんお母さんにおいては、子育てがうまくいかない、不安を感じたとか、そういう場合には一人で悩まないでぜひ周辺の関係機関に支援を求めていただきたいと思います。
私ども浦添市児童家庭課においては、平成18年4月に浦添市要保護児童対策地域協議会を立ち上げまして、いろいろなネットワークを活用しまして、児童虐待の早期発見・防止に努めております。児童家庭課においても経験豊富な相談員がおります。ぜひ一人で悩まないで、育児に不安を感じた場合には、ぜひご相談をお願いしたいと思います。」

ボブさん
「はい、ありがとうございます。ここで浦添警察署少年課長の長嶺さんからいただきました資料を拝見して、読んでみましょうかね。学校や保育所、病院、隣近所から、どういった情報が得られた場合には児童虐待を疑ってみるかということを、仮の例でございますが読み上げてみましょうね。昼夜を問わず子どもの泣き声や叫び声、保護者の怒鳴り声が聞こえる。助けを求める子どもの声が頻繁に聞こえる。アザや打撲後が認められる。小学校や幼稚園、保育所の欠席が多い。汚れた服を着たり風呂にもあまり入っていない様子が見受けられる。冬なのに薄地の服一枚しか着せられていないなど、季節にそぐわない服装をしている。空腹らしく、学校給食を非常にたくさん食べる。私も食べていましたけれどね。食べ物を求めて近所を訪ねて歩く。年齢に比べて異常に痩せすぎている。歯の状態が非常に悪く、歯磨きなどを指導した形跡がない。お母さんが乳児を置き去りにして長時間外出する。家族が深夜・早朝などに子どもを屋外に締め出す。
ということで長嶺課長さん、私びっくりしたのは沖縄は夜間型(社会)ということで、深夜も子どもさんが徘徊しているんですかね?」

長嶺さん
「そうですね、これは従来からいわれているように、ま、沖縄の悪い所というんですかね。県外の方から見れば沖縄のいい所というんですが、住んでる私らから見ますと、いいかげんもう夜更かし社会というんですか。それをぜひ大人の皆さん一人びとりが改めていただいて、残った2〜3時間を子どもとの接する時間というんですか、愛情・コミュニケーションの時間にしていただきたいと思います。」

ボブさん
「わかりました。ではここでまた一曲入れましょう。」

曲「いつでも夢を」入る




●虐待の早期防止と児童支援

ボブさん
「今日の居酒屋ボブの番組は特別編集で、児童虐待防止に向けてお送りしております。実は4月に県と県警が連携しまして、県の児童虐待防止対策等連絡会議が行われました。それで虐待情報を早期に共有・対応したいということで、一層連携化を図りたいということがあったもんですから、私の方でも番組を特別にかけました。今日のゲストは沖縄県中央児童相談所の砂川所長さん、それから浦添警察署少年課長の長嶺さん、浦添市福祉課長の遠山さん、同じく浦添市役所児童家庭課長の上原さんをお招きしてお送りしております。
いよいよ最後のコーナーでございます。時間がちょっと詰まってまいりましたね。ちょっと2〜3分遅れましたけれども、最後の内容でございます。虐待の早期防止と児童支援のために、今後はどのようなことをしたらいいか、この点についてお話しをお伺いしたいと思います。まず我こそはと思う方に今度はアトランダムにお願いしましょうかね。あ、眼が合いましたね、遠山課長さんお願いします(笑)。短めにお願いします。」

遠山さん
「児童にしても高齢者にしても、虐待をする方が一方的に悪いということは、少し視点を変えていただきたいな、と思います。虐待に至らざるえを得ないような状況がある、ということを踏まえて虐待防止をどのようにするのか。継続して最後までフォローする体制をどうするのか。これから早急に対応しなきゃいけない問題だと思います。」

ボブさん
「はい、非常に手短かにありがとうございます。続きまして浦添警察署少年課の長嶺さん、お願いしたします。」

長嶺さん
「えぇ、まあ一口にいいますと、安部総理が日頃よう言います「美しい国」ですか。ちゅらさん、ちゅら島、沖縄ですね、4〜5年前から県民が総出でやっておりますちゅらさん運動ですね。美しい町あるいは地域、結いづくりあるいは人づくり、それを県民の皆さんが関心を持っていただいて、参加する。児童虐待あるいは少年非行、暴走族の問題、犯罪等、すべて社会問題です。社会問題というのは今いる大人、それから子ども、すべてが関心を持って行動すれば必ず解決できると思います。児童虐待については早期発見・防止が一番のポイントでありますので。
これまで大人の考えで行動しておったんですが、これからは県警の方でも、学生さんや児童虐待の親御さんの学習支援ということで、現役の女子大学生や在学生にボランティアで参加してもらって、未成年の方もそういった社会問題に携わっていただくということでやっておりますので、ぜひ県民、大人の方一人びとりに関心を持っていただいて、社会問題を解決していきたいと思っております。」

ボブさん
「はい、ありがとうございます。続きまして浦添市役所児童家庭課、上原課長さんお願いします。」

上原さん
「はい、やはりあのう虐待問題というのは、地域社会の皆さんで取り組むべき課題だと思っております。そういうことで私共先ほど申し上げたんですが、要保護児童対策地域協議会でもって虐待の早期発見・予防を図ると。それから浦添市では出前講座が実施されておりまして、やはり虐待についてのいろんな啓発あるいは早期発見・予防に向けて、関係機関に出向いて出前講座を実施しております。
さらには、いわゆる被児童虐待へのお母さん方への支援策ということで、どちらかといいますとお母さん方、夜の仕事が多いようでございます。そういう意味で生活のサイクルが乱れているケースが多いと。そういうことで昼の仕事に切り替えをするために、私共は自立支援を中心とした支援をしております。その他、いろいろ子育て支援制度もございます。ぜひ私共の方にご相談をお願いしたいと思います。」

ボブさん
「はい、ありがとうございます。最後になりましたけれども、中央児童相談所の砂川所長さんお願いいたします。」

砂川さん
「はい、児童相談所では通報・通告がありますと、48時間以内に通報のあったお子さんが今どういう生活を送っているのか、また安全な状況のあるのか、ということの確認をさせていただいております。そういった意味ではそういう安全確認を迅速に、適切に行うということ。それからやはり継続してそういうご家族またお子さんの環境等を見守っていく。ただ先ほどから話しがありますが、家庭内で起きる出来事ですので、それぞれの機関単一での見守りというのは非常に難しい状況にあります。そういった意味では今日集まっていただいております警察、市役所、そしてまた児童相談所、地域の民生委員さん、そういった関係機関の皆様方が連携し、協力して一つの家族を見守っていくということを、今後とも強化していきたいという風に思っております。」

ボブさん
「はい、ありがとうございます。最後になりましたけれども、先日のアメリカの男児の傷害致死の件で子どもさんは額には大きなコブができまして、背中にも無数のアザ、緊張した表情で自分の体を抱え、寒さに耐えながら歩いていた、ということです。ちなみに服装は上半身裸、半ズボン一枚のはだしだったそうですね。どうぞ皆様、関心を持たれまして地域のお子様方を、優しく見守っていきたいと思いますね。
今日は、沖縄県中央児童相談所の砂川恵正所長様、浦添市福祉部福祉課の遠山満課長様、浦添市役所福祉保健部児童家庭課の上原晃課長様、最後に沖縄県浦添警察署少年課長の長嶺伸様、皆様、ありがとうございました。」

ゲスト各
「どうも、ありがとうございました。」

ボブさん
「緊張はほぐれましたかね、最後に金鳥蚊取り線香じゃないけど(笑)、一言ずつお願いしたいと思います。長嶺さんからどうぞ。」

長嶺さん
「浦添警察署では、浦添市、西原町管内の犯罪の防止等、特に最近浦添市国道58号での暴走問題がありまして、その期待族の排除等々で地域の皆さんと連携して取り組んでおるんですが、今一度、地域のすべての方が関心を持って、先ほどから申し上げております社会問題について、地域のすべての方が関心を持って行動を起こさんことには犯罪の抑止や防止もできませんので、今後とも警察との協力・連携をよろしくお願いします。なお児童虐待等、あるいは困りごと、相談についても浦添警察署875-0110、24時間交換がおりますので875-0110、困った際には連絡をお願いいたします。」

ボブさん
「はい、電話番号は875の110番ですね。ヤナコじゃないですよね(笑)875の0110、浦添警察署少年課でございます。最後に一つ、これは交通安全のマナーでございます。飲酒運転撲滅運動の標語でございます『乗る人に 飲ませるあなたも 犯罪者』『一杯だけ 軽い気持ちが 身を滅ぼす』、皆さん飲酒運転だけは絶対はやめてくださいね。県警交通安全アドバイザーのボブからでございました。」

大きな社会問題となっている「児童虐待」の問題。
かけがえの無い子どもたちの生命と未来を脅かす、居たたまれない悲しい事件や、知らせが続いています。
何ができるのだろう…地域は、学校は、行政は、警察は、私たちは、子供たちをどう助けたらいいのでしょう。或は、無くすには・・・

当サイトでは「児童虐待防止について」をシリーズで取り上げます。
皆様のご意見・ご感想をお寄せください。お問い合わせページよりお送りいただけます。

 

 

掲載:2007/06/04

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