初めてご利用の方へ 企業登録のご案内 リンクについて お問い合わせ プライバシーポリシー サイトマップ
トップ >> 企業特集 >> ポート・ヒロック

企業特集 第13回 - ポート・ヒロック

医療の「サービス」が原点
家族も楽しめる丘の上の有料老人ホーム

昨年8月牧港の丘の上に、県内初の大型介護付き有料老人ホーム・グランドホーム「ポート・ヒロック」がオープンしました。名前の由来は、牧港の「ポート」と小さな丘という意味の「ヒロック」。堂々としたホテルのような外観、東シナ海を見下ろすロケーション、沖縄の美術工芸品が飾られたフロント、バーまであるレストランと、まさしくリゾートホテルの設備を備えています。理事長であり海邦病院院長の富名腰徹さんにお話を伺いました。

欧米を参考に一般居室棟と介護棟を併せた老人ホーム

このような優雅な老人ホームを作られたいきさつは?

医療法人球陽会海邦病院理事長
院長 富名腰 徹さん

「とっぴょうしもないと思われるようですが、私たちにとっては今までの医療活動の延長線上にあるものなのですよ。
 五年以上前からこのような老人ホームができないだろうかと考えていました。利便性を考えて病院のそばに作る案もありました。模索している時期に母が急に亡くなり、父が一人残され、ますます需要を感じました。父にも見て欲しかったのですが、残念ながら完成の半年前に亡くなりました。

 作る前、ずいぶんいろんな施設を視察しました。日本では10ヶ所以上。でも他府県と沖縄は違います。文化や気候の特異性を生かして、しかも癒しがかもし出せる雰囲気にしたかったのです。一番参考になったのはアメリカのサンディエゴ。リタイヤメントコミュニティーのメッカです。

 この建物はアメリカンスパニッシュスタイルといいます。でも雨端(あまはじ)、赤瓦など、沖縄の建築要素も取り入れています。華美ではないが明るく、西洋的な洗練された雰囲気というコンセプトで、設計が完成するのに一年近く、その後建築には1年半かかりました。

不思議な縁で牧港の丘の上に決定

 私は生まれ育ちが名護ですから、子供のころからバスでこのあたりをよく通っていました。ここにあった丘の上の白い教会は、子供心にも非常に印象的でしたよ。ところがある日、教会がなくなっていました。どうしたのかなあと気になっていましてね。」

そういえば、教会があったときのこの丘の絵が、上の階に飾られていましたね。

多目的ラウンジ

教会があった頃の丘の絵

「あの絵は20年前、海邦病院をオープンして間もなく患者さんからいただいた物です。その時は、将来ここにこういう施設を建てるなどまったく想像もしませんでしたよ。今回、いろんな条件とタイミングが合ってここを取得できたのですが、そのずっと前から絵は持っていたわけです。なんとも不思議な縁ですね。
 牧港は、沖縄で一番最初の海外貿易港と言われています。為朝伝説がありペリーが到着した場所でもあり、浦添の景観条例の規制もありました。下手なものは作れないと覚悟してかかりましたよ。」

病院と連携体制を生かしたスタッフとサービス

病院と連携というのはお年寄りにはなによりも安心ですね。

「病院まで3分。病院が併設されているような状態です。何かあったときだけではなく、私も医師でほとんど毎日来ていますから(笑)、随時相談日です。夜間や休日の対応も、他の老人ホームではむずかしいでしょう。」

スタッフステーション

(介護棟)ルーム

(リハビリ)ゴム体操で筋力トレーニング

(リハビリ)歩行訓練

スタッフの教育はどうされたのですか。

「すでに病院で働いている看護師、介護士が多数いますから、その面でも非常に有利でした。特に立ち上がりの今は熟練スタッフが必要です。新しく採用した人は病院でしばらく仕事をしてもらって、適正を見た上でこちらに移すことが出来ます。
 ここのスタッフにはホテル経験者もいます。一般居室棟の元気な方達に快適に過ごしていただくためには、ホテルのサービスのノウハウが必要と考えたのです。食事についてもリゾート・レストランのイメージです。こちらのシェフはホテルに長くいた人です。他に、外国でも仕事をしたことがある調理師も2人います。一般居室棟の方には高級リゾートホテルのスイートルームでロングステイする気分になっていただきたいのです。もちろん生活の場ですから十分に寛いでいただいて・・。

 窓からの景色は四季、時間ごとで変わります。ヨットハーバーが近いので夏場は沖にヨットが見えます。そのようなロケーションを生かすためにはこのスタイルがなくてはならないし、これだけの大型規模が必要なのです。」

医療サービスで満足度を高める

「病院や医療を、私はサービスの観点からずっと考えてきました。もちろん医療技術や医学知識は重要です。でも診断や治療法が全く同じでも、医師の説明の仕方、スタッフの対応、待たされ方や院内のアメニティーなどで、患者さんの満足度は違ってきます。25年前、海邦病院を作ろうと思ったときから、これが私の原点にありました。
 それから沖縄にこのような有料老人ホームが全くないのは困ると思うのです。他府県は、そこになければ隣の県で見付ければいいわけですが、沖縄はそうはいかない。利用者負担はありますが、それが相応の負担であればそのサービスを受けたいという人たちのニーズはあります。たとえば介護棟は、国の基準の2倍、つまり入居者3人に2人介護員が付きます。看護師も24時間体制です。このような手厚い介護を受けたいと思っても、沖縄の既存の施設ではできないのです。
 一般居室棟に入居している方で介護が必要になってきたら、そのまま自室で介護を受けることができます。できるだけ慣れ親しんだ自室にずっといることができるように考えています。自宅で介護が受けられる、そういう感覚です。」

短期滞在の人も受け入れるのですか。

「介護棟は年契約も可能です。
一般居室棟はセカンドハウス的な使い方に対応できるよう、長期間部屋を開ける方には管理費の減免制度を考えました。介護の保証がついたセカンドハウス、というところでしょうか。  よく元気なうちはマンションでいいとおっしゃる。確かにマンションに比べて管理費は高いですが、施設を見学されておわかりでしょうが、ライブラリーや大きなホームシアター、大浴場やフィットネスルームなど自由に使うことができます。このような付加価値を考えると、マンションに住んでフィットネスクラブやスパに通うより安くなるのですよ。
 那覇、中部からも近いですから、家族が集まりやすい場所でもあります。休みの日に子供や孫が、リゾートホテルを訪ねる感覚で訪れてくれる。ここなら明るくて景色もいいし、新都心にも近いからみんな喜んで来るでしょう。」

ライブラリー

シアタールーム

ゲストルーム

エステ

フィットネス

娯楽室

スパ

ジャグジー

ミストサウナ

30歳で病院を作り始める、地域包括医療の重要性にも先見

先生はなぜ医者の道を選ばれたのですか。

「決めたのは高校三年生になる時、受験に間に合うぎりぎりの時でした。多感な年ごろですからいろいろ迷っていました。第一希望はパイロット。でもその頃の沖縄は極端に医師不足でしたから、沖縄で喜んでもらえるのは医師だと思いました。
 医者は特殊な職業で、医者でないと体験できないことがたくさんあります。人間というのをより深く理解するためにも、医者になる修業や医者という仕事は意味があると思いました。 私が学生だった頃は大学紛争の真っ最中で、東大紛争が終わって九州大学が学生運動の中心になっていました。一年の半分以上ストをしていましたね。特殊な時期でした。
 卒業後、大学の医局に残り、病院を作ろうと30歳で沖縄に帰りました。」

そしていきなり病院を作られた、みんな驚かれたでしょうね。

海邦病院

「確かにかなり変わったやり方です。でもどうしても医院(クリニック)ではなく病院という形でやりたかったのです。開設作業に着手してから海邦病院をオープンするまで5年。医療の実績も資金力もスタッフも何もなかったですからね。
 その頃、沖縄で病院というと公立の病院が主体でした。患者数も多くサービスが行き届かない状態。サービスの観点では大きな課題がありました。私はサービスの観点を重視した医療をやりたいと思ったのです。それは以来ずっと一貫しています。
 最初はスタッフも少なく、開院から2年間一日も休みませんでしたよ。病院に泊まり込んで10時まで救急外来を診て、入院患者の当直もしました。体はとても丈夫なのですよ。医師になって30年、殆ど病気で休んだことないのです。先祖から受け継いだ丈夫なDNAに感謝しています。」

包括的な地域医療を目指して、高齢化社会に対応

浦添海邦病院

「海邦病院は長期の入院が難しい急性期型の病院です。そこで包括的地域医療の見地から分院として浦添海邦病院を立ち上げ、その後、訪問看護、訪問介護へ、そして今回の有料老人ホームへとつながるわけです。
 今後、取り組むべき課題はまだまだ残されています。それに私もまだ引退する年齢ではないし(笑)ね。高齢化社会はこれから確実に進みます。介護の分野の人たちはもちろん、それ以外の人の力ももっと投入しないと対応できないような時代になるでしょう。まだまだやらなければいけないことがたくさんあります。」

ポート・ヒロック施設紹介

プール

(一般居室棟)ルーム

レストラン

ロビーラウンジ

(介護棟)カルチャールーム

(介護棟)グループリビング

(介護棟)リハビリ室

(一般居室棟)茶室

(一般居室棟)多目的ルーム

(一般居室棟)リラックスラウンジ

(介護棟)浴室

(介護棟)理・美容室

コラム

プロフィール
名護市出身。
那覇高卒業後、九州大学医学部入学。
昭和62年 宜野湾に海邦病院開設。
平成6年 浦添海邦病院開設。
家族は妻と3女1男。

早く孫が欲しい!

 子供は女の子3人、男の子一人の4人。本当は6人くらい欲しかったのですが、4人目が生まれた時に病院を作ってしまい忙しくなって、4人で終わりでした。みんな成人しています。長女が結婚して県内に帰ってきました。私は病院を作ってからずっと仕事ばかりで、家庭人としてまるっきり失格なのです。子供と遊んだ記憶もあまりないんですよ。そんな反省があるので、早く孫が見たいのです。あやしてみたいですね。楽しみです。

自宅でワインパーティー

 福岡で研修医だったとき、近くの酒屋が閉店するとかでワインの投げ売りしていました。それがワインとの出会い。時々、テーマを決めて自宅でワインパーティーをするんですよ。

旅先で絵画を蒐集

ギャラリー

 趣味?無趣味です。ははは。旅行が趣味かな、でも時間がなくてまだ十分に行けていませんね。以前は、趣味は将来できるであろう旅行といっていました。ここに飾っているのは私が買った絵です。外国でもよく買ってきます。値段が手ごろなのをフリーマーケットなどで探すんです。私の好みと偏見で選んでいるのですが。

ポート・ヒロック

【事業主体】 株式会社 陽邦 (海邦病院グループ)
【住所】 浦添市牧港5丁目7番7号
【電話】 0120-87-1609
【企業情報】 企業情報ページはこちらから
【URL】 企業ホームページはこちらから
【類型】 介護付有料老人ホーム
沖縄県指定介護保険特定施設
指定介護予防保険特定施設
【介護居室区分】 全室個室
【居室概要】 一般居室:92戸(49.2から86.7u)
【介護居室】 60室(24u)
【交通】 那覇空港から車で30分
牧港バス停より徒歩約1分

【マップ】 

掲載日:2008/4/4

このページのトップに戻る