てだこ市民大学健康福祉・スポーツ振興学部長 玉城 仁近年の著しい科学技術の進展は、人々の自由時間や生活圏を拡大し、より多様な価値観が形成され、社会の仕組みが一層複雑化してきました。そのような中、新たな健康被害の出現や健康のとらえ方も変化していくとともに、暮らし全体の向上が求められています。人々の欲求がただ単に、自由時間の増大や寿命の延長だけを求めていないことは明白であります。 間近に迫っている「高齢社会」を「老衰社会」にすることなく、生涯を終えるそのときまで、自己実現を求め続けることができる社会を作り出すことこそが、真の意味の成熟した社会と言えるのではないでしょうか。高齢者も障害者も幼児・児童・生徒もすべての人々が自己の可能性を追い求め、支え合える姿が必要となってきます。そのような社会を支えている、最も大切なものは、健康と福祉でなければならないと私は考えております。 私は、スポーツの実践と指導や学校における健康教育に、これまでの人生の大半を費やしてきました。 その大好きなスポーツを通し、健康や福祉についてのキーパーソンが養成されることに対し、「わくわく感」と「大きな不安」が交錯しておりますが、本市民大学が「夢、まち、人づくり」に役立てるよう微力ではありますが頑張りたいと思います。 |