てぃーだぬふぁー通信 第13回 - 沢岻小学校 上間茂樹校長 |
◆地域教育情報 『 てぃーだぬふぁー通信 』 は、学校・PTAと地域を結び付ける社会教育活動として行っています。どうぞ宜しくご愛読ください。 |
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浦添市立沢岻小学校
校長 上間茂樹 |
◆ 沢岻小学校の概要
本校は、昭和57年4月、浦添小学校より分離・開校し、本年度創立26年目を迎えました。
本校は、緑に囲まれ新都心や遠く残波岬までも眺望できる丘の上にあり、学習環境として最適な場所です。
在籍は、732名(平成19年9月現在)で、子どもたちは、素直で明るくよく働きます。また、18年度の平均読書冊数が149冊、家庭学習ノートの年間終了冊数の目標達成率は79%とコツコツ頑張る子どもたちです。むし歯の治療率79%も自慢できることです。
平成5年から始まった県立 鏡が丘養護学校との交流会は、14年目を迎え、今年度も6月27日に行われました。
子どもたちはこの交流会を楽しみにし、充実した活動・交流になるように事前の準備に力を入れ取り組みます。この交流会が、果たす役割は大きく、本校の子どもたちが全体的に思いやりがあるのも、この交流会を通して培われているのではと思っています。 |
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県立 鏡が丘養護学校との交流会 |
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昨年度から今年度までは、「一人一人が伸びるための、特別支援教育をめざして」のテーマを掲げ、子どもたち一人一人の特性に添った支援と学習指導のあり方についての研究を、市の指定を受け取り組んでいます。
部活動は、ハンドボール部・剣道部・野球部・サッカー部、そして、今年度から新たにバレーボール部とミニバスケットボール部ができスポーツ系6部と文化系の金管バンド部の7つの部があります。
保護者の学校教育への関心も高く、それを如実に示すのが給食費の納付率の高さです。6年連続で市内一の納付率です。日曜参観への来校者もお父さん・お母さんはもちろん、おじいちゃん・おばあちゃんも来られるなど1千名を超す状況です。読み聞かせボランティアの登録者数も163名を数えます。
◆ 沢岻小学校の教育目標
「豊かな心で たくましく生きる子どもの育成」
- 進んで学習する子
- 思いやりのある子
- ねばり強くたくましい子
◆ めざす学校像
- 子どもたちが生き生きとしている学校
- 教師が磨き合い、努力している学校
- 保護者や社会の期待に応えている学校
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◆ 地域の方々の学校支援 |
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地域に支えられて、学校の活性化を!
両親はもちろん地域の方々に見守られ、沢山の愛情をもらい成長する子どもたち。
多くの方々の沢山の愛情をもらって成長する子どもは、自分を大事にし地域に誇りを持ち、他人を思いやる人間に育つものと思う。 |
夏休み 地域におけるラジオ体操 |
保護者による読み聞かせ |
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学校支援者の紹介セレモニー |
1. 朝の交通安全指導 |
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本校は緑に囲まれ静かで、学習環境として申し分のない場所です。しかし、通学路は狭隘な上、抜け道的に使われることもあり、登校時の交通量が非常に多い地域です。旧うらそえ荘前は、以前、市役所の道路管理課が調査した時、朝の7時半から8時半までの車の通行量が600台を越したという状況です。このような理由で、登校時の子どもたちの安全確保は懸念事項の一つです。
そのような中、長年、子どもたちの安全確保に努めていらっしゃるのは、旧うらそえ荘前で立哨をしている「モーニング隊」と経塚県営団地前の平安山英美さん・伊志嶺栄さんです。「モーニング隊」や平安山さんたちは、活動をはじめてから6年目です。「モーニング隊」は、比嘉美枝子隊長の下、當間高子さん・津堅ゆかりさんの皆さんです。平安山さん・伊志嶺さんは、毎朝、経塚県営団地前の県道153号線で交通安全のための立哨を行っています。
今年度から、新たに沢岻集落の3カ所に我喜屋湖正さん・与那嶺徳雄さん・嘉数治子さん・糸数信一さん、経塚集落の1カ所に渡久山ヤス子さん・仲宗根和美さん・金城キヨ子さん・志喜屋スエ子さんの8名の方々が、ボランティアで子どもたちの安全確保のための立哨に加わりました。
更に、PTAも今年から年間通しての朝の交通安全指導を行っています。
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2. 分かる喜びと学ぶ喜びを! |
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「やったー!」「できた!」「100点もらったよ」と、嬉しそうに個別指導教室から出てくる子どもたちの姿にホッとすると共に、地域の方々のボランティアでの学習支援に感謝の念が湧き起こってきます。
学習面で個別支援が必要な子たちへの個別指導や小グループでの指導を行い、「分かる喜び」「学ぶ喜び」を持たせ、成就感を味わわせている学習支援ボランティアの活躍があります。17年度、1名でスタートした本校の学習支援ボランティアは、18年度、3名、今年度は5名に増えました。この学習支援の取り組みは、子どもたちの基礎学力の向上に大きく寄与していることはもちろんですが、精神面にも大きな影響を及ぼしています。学習面で自信を付けてきたおかげで、学校生活全般において明るく積極的になってきたと、担任も高く評価しています。そして、保護者の皆様からも喜ばれています。
学習支援ボランティアは、渡久山ヤス子さん・大城郁子さん・國吉禮子さん・伊禮厚子さん・山城久美子さんです。 |
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3. 没頭できる時間を! |
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ハンドボール部 |
本校には、前年度までスポーツ系の部がハンドボール部・沢岻ロケット(野球部)・沢岻ティーダキッズ(サッカー部)・剣道部の4部、そして、文化系の金管バンド部の5つの部がありました。今年度、新たにバレーボール部・ミニバスケットボール部の2部が加わり、合計7つの部があります。 |
野球部 |
サッカー部 |
剣道部 |
金管バンド部 |
バレーボール部 |
ミニバスケットボール部 |
その中でも、県下の小学校で初めてできたハンドボール部が、本校のハンドボール部です。FC琉球ハンドボールチームの田場裕也選手や全日本代表の佐久川ひとみ選手を輩出するなど歴史のある部です。このハンドボール部を指導しているのが城間正人さんです。城間さんは、浦添市立港川調理場にお勤めの傍ら、12年間指導を行っています。また、剣道部も國吉斉さんが、13年も続けて指導なさっています。 |
ハンドボール部・剣道部のように、一人の指導者が継続して指導を行っている部と、野球部やサッカー部・バレーボール部のように、保護者が中心になり交代で引き継ぎながら指導体制を組んでいる部があります。
好きなことを仲間と共に取り組み、技を高めつつ目標に挑戦するという一つのことに取り組むことは、自分の可能性の向上を図る上で極めて大切なことだと考えます。部活動が、子どもたちの健全育成に果たしている役割は大きなものがあります。 |
4. クラブ活動にも支援ボランティアを |
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今年からできた島ことばクラブ、クラフトクラブ、そして、昨年から引き続きの空手クラブは、外部講師が指導を行っています。 |
島ことばクラブ |
クラフトクラブ |
空手クラブ |
島ことばクラブは、玉城弘さん・玉城倭子さん、クラフトクラブは比嘉美枝子さん、空手クラブは宮城健志さんです。
このように外部講師のおかげで、クラブ選択の幅が広がり、子どもたちにも喜ばれています。 |
6. ふれあいタイム、伸び伸びと |
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子どもたちが学校生活の一日で一番楽しみにしているのは、給食・清掃後の45分間の遊び時間(ふれあいタイムと名付けている)です。しかし、管理者にとって頭を悩ますのが、子どもたちの安全確保です。運動場は、市配置のスクールサポーターが監視していますが、体育館は、監視人がいないという理由で開放されていませんでした。本校は、7百名余の在籍で、運動場だけでは子どもたちがエネルギーを発散する場が不足です。
そこで、監視人を地域の方から募集し開放することにしました。この呼びかけに協力をいただいている方が、村上勝雄さんです。3名のお子さんが本校の卒業生ということで、快く引き受けてくださり、火曜日と木曜日の週2回の監視をしていただいています。ふれあいタイム時の体育館開放は、子どもたちにも喜ばれています。 |
7. 早朝ボランティア清掃で、気持ちよく登校 |
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市のシルバーから派遣された早朝監視人の比嘉清栄さん。早朝監視人の仕事内容は、校門前における登校する子どもたちの安全確保です。そして、勤務時間は、午前7時30分から9時30分までの2時間です。
比嘉さんは、早朝6時から勤務開始時刻前の7時20分頃まで、東側の校門から西側の校門までの150メートル余りの通路の落ち葉を毎日、ボランティアで掃いてくれています。おかげさまで、子どもたちはきれいに掃き掃除された通路を気持ち良く登校しています。 |