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てぃーだぬふぁー通信 第27回 - 浦添市教育委員会 教育長 西原 廣美

◆地域教育情報 『 てぃーだぬふぁー通信 』 は、学校・PTAと地域を結び付ける社会教育活動として行っています。どうぞ宜しくご愛読ください。

浦添市教育委員会
教育長 西原 廣美

<一期目を振り返って>

去る3月の第148回浦添市議会定例会において、教育委員としての承認をいただき、4月20日に開かれた、平成21年度第1回浦添市教育委員会臨時会において選任され、教育長を再度拝命することとなりました。

元より、浅学非才な私が二期も教育長を拝命することができましたことは光栄の至りであり、これもひとえに推薦をしていただいた儀間市長をはじめ、承認していただいた議員の皆様方や4名の教育委員の方々のお陰であります。
心から感謝を申し上げたいと思います。

そして、これからの4年間、教育行政に携われる喜びと同時に、重責に身の引き締まる思いでいっぱいであります。

一期目の4年間を振り返ってみますと、教育界にとっては激動の時期だったように思います。

教育の基本的な理念や原則を定める教育の根本法としての「教育基本法」が60年ぶりに改正されたのをはじめ「学校教育法」や「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」が改正される等、教育改革の嵐が吹き荒れる中、様々な教育制度が導入された時期でありました。

例を挙げますと、平成17年度から実施された「教職員評価システム」、平成19年度から本格実施された「特別支援教育」であったり、同じく19年度から実施された「全国学力・学習状況調査」、平成20年度から実施された「教育委員会の事務の点検及び評価制度」であったりと、目まぐるしく新しい制度が導入されました。

浦添ようどれ

一方、浦添市の教育施策に目を転じてみますと、就任早々の平成17年に復元された、英祖王と尚寧王の陵墓である「浦添ようどれ」ならびに浦添ようどれのガイダンス施設「ようどれ館」の整備は、琉球王朝発祥の地である浦添の歴史・文化を県の内外に示すことができました。と同時に、私達に浦添市民としての誇りと自信をもたしてくれた施策であったと思います。

ようどれ館

ようどれ館の中にある王陵を再現した部屋

また、学校教育施設の整備についても、当山小学校校舎の全面改築を皮切りに、老朽化が著しく早期整備が待たれていた、神森幼稚園・仲西幼稚園・浦添幼稚園の園舎の改築が次々と行われました。

当山小学校校舎

広々とした空間の校舎内

ビオトープのある中庭

市内16の小・中学校の内、唯一水泳プールが無く支障をきたしていた浦添中学校にも屋内運動場の改築と同時に、市内では初めての複合施設として、屋内運動場の屋上に水泳プールが新設されました。

浦添中学校の体育館

浦添中学校の体育館の屋上に設置されたプール

そして、生徒数の増加に対応するための神森中学校校舎の増築や老朽化した施設の改修と耐震化を図る為の施策として、仲西中学校屋内運動場と神森中学校屋内運動場が改築され供用が開始されているところであります。

さらに、現在整備中の施設としては、老朽化して改築が待望されていた牧港小学校屋内運動場と幼稚園園舎の改築がありますが、これもまた市内では初めての体育館と幼稚園園舎の複合施設として整備されていて、間もなく竣工の運びとなります。

今年度から着工する予定の施設としては、当山小学校屋内運動場の改築をはじめ神森小学校屋内運動場の改築、浦城小学校屋内運動場と水泳プールの改築及び内間小学校校舎の改築等々があります。

以上のように、学校施設の整備を精力的に行ってきましたが、これは、平成23年度で沖縄振興計画に基づく高率補助制度が期限切れとなることを見越してのことであります。

耐震化の必要な学校施設については、あと9つ程の施設が残っておりますが、平成23年度までには順次整備していく予定であります。

さらに、本市の長年の懸案事項であった、老朽化した市民会館の建て替えについても、昨年6月に供用開始された「小ホール棟」の完成をもって「てだこホール」として全ての施設が整い、芸術・文化活動の殿堂として広く市民をはじめ県民の用に供されているところであります。

てだこ大ホール

てだこ小ホール

駐車場対策が大きな課題となっていますが、今年から来年にかけて、旧市民会館は取り壊され、立体駐車場として生まれ変わる予定であり、一日も早い完成が待たれるところであります。

ソフト面の施策を見てみますと、これもまた念願であった、市民が学習してきた成果を本市のまちづくりに活かせる社会、いわゆる「市民主体のまちづくり」「夢・まち・人づくり」の実現を目指し、地域人材の発掘と地域のキーパーソンを育むための生涯学習機会である「てだこ市民大学」が去る5月10日に第1期生の入学式を終え、開講の運びとなりました。

てだこ市民大学 入学式

てだこ市民大学 入学式

その他、毎年2月の第2土曜日を教育の日とし、毎年2月を教育月間とする「浦添市教育の日制定宣言」や「特別支援教育のためのヘルパーの充実」「移民史編纂の立ち上げ」、英語特区の指定を受け小学校1年生から「英語」を教科として導入し、9年間を見通した英語教育を推進しておりますが、その推進の為の「全小・中学校へのAETの配置」「体育施設とてだこホールの指定管理者制度への移行」及び「港川共同調理場の調理委託化」等々、きめ細かな施策も展開してまいりました。

浦添市子ども文化連盟(太陽樹)

浦添市ジュニア吹奏楽団

また、その間には、教育関係団体による「浦添市ジュニア吹奏楽団」をはじめ「浦添市吹奏楽団」「浦添市子ども文化連盟(太陽樹)」及び「浦添市ジュニアストリングス」等々が設立され、活発な活動が展開されている等、儀間市長が提唱する「音のあるまちづくり」の素地もできつつあります。

浦添市ジュニアストリングス >>琉球新報掲載記事[PDF]

こうして思い返してみますと、いかに激動で濃密な4年間であったかが改めて想起され、感慨深いものがあります。

向こう4年間「教育界」にとっては、なお一層の厳しさが予想されますが、本市の児童・生徒の健全な発達を目指す学校教育の充実・発展はもとより、市民の方々が「いつでも」「どこでも」「誰でも」学習活動ができるような、生涯学習環境の整備等々、教育全般に亘ってバランスのとれた教育の振興に粉骨砕身努めてまいりたいと決意も新たにしているところであります。

とりわけ、全国学力・学習状況調査の結果、本県の児童・生徒がいずれの教科においても、二年連続で全国最下位という実態は、何としてでも脱却しなければならないと思っています。

私は、せめて本市の児童・生徒だけでも全国平均にまで引き上げたいとの強い思いを持っております。

その為には、学校における指導方法の工夫改善はもとより、家庭や地域の教育力を高めない限り達成は難しいと思っています。

どうか、学校の先生方をはじめ、家庭、地域そして行政が連携を密にして取り組み、是非とも実現してまいりましょう。

市民の皆様方の更なる叱咤激励、併せてご支援を賜りたいと思います。

浦添市教育委員会
教育長 西原 廣美

掲載日:2009/6/5

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