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エッセイ  - 院長の独り言(1)
院長の独り言

- 第1回 -

  武内正典(武内整形外科院長)

医療法人泰樹会理事長。
S28年石垣生まれ、名古屋大学医学部卒業。デューク大学整形外科学(米留学)、H6年医学博士。 沖縄県整形外科医会会長、沖縄県ボディービル連盟会長、横浜ベイスターズ/ヤクルトスワローズチームドクター、沖縄県臨床整形外科学会会長

愛すべき沖縄オジー&オバーものがたり

 

  これは去年の「敬老の日」のパーティーで、さる方がご挨拶の中で話された小話。正確な日時は忘れましたが、天皇陛下が植樹祭のため来沖されたときの話です。

 

 式典終了後、陛下へのご挨拶を、来賓の方々のみでなく植樹祭に集まられた一般の方々にもお許しがでたので、賑々しく挨拶が始まったそうです。といっても来賓の方々は陛下よりお声がけがない限り、恭しく頭を垂れ、無言でその場を去っていきました。

 

 しかし沖縄の一般のオジーとオバーは違いました。一般の挨拶が始まり、何人目かの人がやおら懐から名刺を出して、「あ〜、農協の金城ですがネ。ひとつ宜しくお願いします」と挨拶したそうです。それを見た後ろに並ぶオジー、オバーは、アイエナ−、デ〜ジ、名刺ンイジャサント−ナランナ〜!と、「花屋をしている国吉です。云々」と次々と名刺を出し、挨拶をして帰ったそうです。陛下と皇后は控え室に戻られ、うずたかく積まれた名刺の山に大笑いをされたそうです。

 

 それから何年かが経ち、「平和の礎」建立記念の植樹に再び天皇陛下が来沖された時、今度は一般の挨拶の時、居合わせた人全員が名刺を準備していて挨拶をしたそうです。再び山のような名刺を受け取った陛下、最後に名刺を差し出したあるオジー、その場を離れる直前に思い出したかのように、「ア〜それから、あなたのオトーさんにも宜しくネ!」と付け加えた。控え室にもどられた陛下と皇后は、「先代天皇の分まで挨拶をされたのは初めてだ!」と再びお腹を抱えて転げまわるほど大笑いをされたそうです。

 

 さすが、人類最強の沖縄オジー&オバー!沖縄が長寿なのはこういう物怖じしない、ノホホ−ンとした、愛すべき気性だからなんダ〜と、頷きながら拝聴させていただきました。Go ahead ! 沖縄のオジー&オバー!

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掲載:2006/09/27

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