10月6日、旧暦十五夜の夜、勢理客公民館で「十五夜祭」が開催され、大勢の市民が国選択無形民俗文化財の獅子舞などの伝統芸能を楽しみました。
※勢理客は「じっちゃく」と読みます。
400年以上の歴史を持つこの獅子舞は、勢理客獅子舞保存会(会長具志堅全孝さん)によって継承され、昔と変わらない型を維持しています。
獅子頭を支える前役の人は、足を90度まで高く上げる豪快な歩き方です。後ろ役はずっと腰を半分に折って足踏みをつづけながら獅子のしっぽを動かし続けます。
鞠で遊ぶ、転がる、立ち上がるなど、11種類ある伝統の舞から今年は6つが披露されましたが、いずれもきわめて高度なテクニックと体力が必要とされ、1回舞うと演技者はぐたっり疲れてしまうのだそうです。
6つの演目12人はいずれも勢理客の10代の若者達、今年も見事に伝統の大役を果たしました。
その他、獅子舞保存会が継承している独特の「二才踊り」や、子供会の空手、保育園児のかわいい獅子舞など、会場が伝統芸能の熱気に包まれているころ、空には明るい満月が煌々と照っていました。 |
400年以上の歴史を持つ伝統芸能・勢理客の獅子舞
勢理客獅子舞保存会が継承する「二方」 |