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地域のイベント・催物 Vol.26 - 第2回浦添城まつり 浦添市民平和芸術祭

 

浦添市・台北市中山区文化交流派遣記念公演
〜王統発祥の地より永遠平和を願う〜
 第2回浦添城まつり 浦添市民平和芸術祭
太陽の継承(てぃだぬけいしょう)
平成19年11月3日(土)
浦添城跡・愛国知祖之碑跡特設ステージ


 11月3日に浦添城跡公園で、浦添市こども文化連盟太陽樹の第2回「グスク公演」が開催されました。琉球王統発祥の地であり、歴史の中でこれまでに三度の大戦を経験している浦添グスクから、
平和への願いを込めて、子ども達がステージを繰り広げました。
 この公演は、12月に台北市中山区へ文化交流で派遣される演目のお披露目を兼ねた壮行公演も兼ね、入場料の収益は派遣費用に充てられるそうです。

 

 第1部は、オープニングに鼓衆若太陽による露払いの獅子舞いから始まりました。
 客席の後方から2頭の獅子が、しっぽをフリフリ登場。ステージに上がると2頭が向かい合い、子猫のようにじゃれたり転がったりと、大変こっけいな動きで観客を楽しませてくれました。

 続いて伊祖の旗頭の登場です。
 「光芒万丈」と染め抜かれた45sもある旗頭を、伊祖区の男性の皆さんが交代で持ちます。旗頭に繋いだ縄を、倒れないように上手に扱う様は、手に汗を握るようなスリルが感じられ、少し肌寒い夕方の気温でしたが、寒さを忘れる迫力でした。
 その後に浦添市歌を全員で斉唱して、本編の始まりです。

 

 「瀧落管攪」では、ジュニア吹奏楽団と浦添市吹奏楽団と鼓衆若太陽の大太鼓の演奏をバックに、パーランクーを持った太陽樹のメンバー3人が、ステージ上を所狭しと飛び回りました。

 

 続いて浦添出身のユキヒロさんのライブです。ユキヒロさんは、高校の音楽の教科書にも採用された「HEIWAの鐘」、そして手話をしながらの「今日から明日へ」の2曲を歌い上げました。最後は観客と一緒に大合唱になり、ハートフルでユーモアを交えたライブに、観客も笑顔いっぱいでした。

 

 続いては、戦争を知らない少年におばあが戦争の悲惨さを伝え、平和への思いを新たにするという内容の演劇「太陽の子守唄〜命どぅ宝」です。劇中で「マーズ〜戦争をもたらす者」が演奏され、戦争の恐ろしさを感じさせて、劇を盛り上げました。

 

 そして「万国津梁の鐘」の群読と、ヴォーカリストの東浜夏希さんを迎えての合唱「風の道」の後、フィナーレです。「琉球民謡組曲」でだんじゅかりゆし〜嘉手久〜唐船ドーイを演奏、パーランクーを持ったチビッ子メンバーや獅子も交じり、全員でカチャーシーを踊ります。出演者紹介の後に「全てのモノ」でステージを締めくくりました。
 

 

 第2部では、世界53カ国を歩き、国際医療救援活動の傍ら捉えた現地の現状を映像を、ギターと歌と ともに紹介している、山形県の精神科医・桑山紀彦氏の「地球のステージ」を上映。フィリピンやボスニア フェルツェゴビナ、東ティモールの子ども達の姿などを紹介した映像は、観客に「平和にためにできること は何だろう?」という問いを改めて投じたような内容でした。そして、この桑山紀彦氏の「地球のステージ」 を次回は是非、浦添市の小中学校に招いて子ども達へメッセージを伝えて欲しいと思うほどの感動が残 りました。

 

 当日は曇りで、少し肌寒いくらいでしたが、太陽樹の子ども達の見事な演舞は寒さも吹き飛ばすほどで、観客に大いにパワーを与えてくれる素晴らしいものでした。台北市でもきっと元気にステージを務めてくれることでしょう。

太陽樹 URL http://www.geocities.jp/tidaju1/index.html
NPO法人「地球のステージ」 URL http://www.e-stageone.org/

 

掲載日 : 2007/11/22

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