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第2回「協働のまちづくりフォーラム」

浦添市も去る2月に4年に一度行われる市長選及び市議会議員選挙を終え、市民からの期待を受けた儀間光男市長の再選と、新たに市議会議員30議席の皆さんが選ばれました。また市議会議員の皆さんは、ある程度若返りを果した顔ぶれで始動し、4月8日に臨時議会を召集しました。議長に下地恵典議員、副議長に仲里邦彦議員が選出されたそうです。

これから、彼らに浦添市の議会討議を通して、市政運営を託すわけですが、市民から選ばれた事を忘れず、両者とも市民の声を議会で充分に反映できる議論を展開し、市民が期待する素晴らしい市政運営をしていただきたいものです。

ところで、儀間市長の提唱する『地域力』ですが、これを下支えしている市民の各ボランティア団体が一同に会して行われた第2回「協働のまちづくりフォーラム」をご報告いたします。この機会に、地域力が、さらに発揮されることを期待したい。

第2回「協働のまちづくりフォーラム」浦添の夢あふれる協働のまちづくりを目指して〜協働のまちづくり実践例から学ぼう浦添のまちづくり〜

緑と太陽、国際的なまち、浦添
「私たち」市民主体の
活気に満ちたまちづくりを

住民参加こそがもたらす活気あるまちづくりを考える『第2回「協働のまちづくりフォーラム(主催:浦添まちづくり元気ネットワーク)」』が、浦添市庁舎にて、2008年12月16日(火)19時から開催されました。

浦添市内で活動している団体および市民、行政が一堂に会したフォーラムは、浦添の未来を考え、語り合う熱気を帯びたものとなりました。

住民主体による「南風原町総合計画」を指南した南風原町役場の職員・前城充氏の講演も行われ、苦労と感動の実践例など、貴重な話を聞くこともできました。

(会長コメント) 息の長い活動を目指す
浦添まちづくり元気ネットワーク

浦添まちづくり元気ネットワーク」は、市民ボランティア団体。市民主体の夢と活気・元気ある浦添のまちづくりを目指して活動しています。

大濱勝彦会長の挨拶

「市民と各種団体が連携と協力関係をつくり出すことで、できることは様々ある。ネットワークを充実させていくことで、情報交換をし、アイデアを創出。実現に向けて、合同事業や各種団体の支援、各種提言などを行う。また、さらに、行政との協働事業を展開することで、市民の夢と活気、元気を呼び覚ますことも目的なんです。」
このようにネットワーカー・コーディネーターとしての役割を発揮するべく、「草の根運動的に活動を広げているのだ」と、会長の大濱さんが、活き活きと話されていたことが印象的でした。

第1回協働のまちづくりフォーラム後の成果のひとつは、「第1回川まつり」が開催されたこと。NPOまちづくりてだこ市民会議による、行政や企業、環境問題に取り組む団体、学童クラブなどと連携・協働したものでした。まちづくりの大きな可能性を実感させてくれた取り組みでした。

進行役の松本 哲治さん

さて、第2回となるフォーラムでは、どんな夢と可能性が広がっていくのでしょうか?

(講演) 住民と行政が一緒に“協働”で汗を流してつくれば
私たちの未来は、私たちでつくることができる
住民の熱意がまちづくりを変える

南風原町役場・企画財政課の前城充さんを招き、「南風原町の実践事例から見る、協働のまちづくりの成果と課題」と題した講演会も開催されました。前城さんは「まだまだ実践の途中。成功事例ではないことを知ってほしい」といいながら、その実践の経過の紆余曲折を細かに話してくださいました。

10年単位で作成される「町の総合計画書」が、金太郎あめ的につくられている実態に疑問を持ったといいます。私たちは、まちの計画を知っているでしょうか?前城さんは「総合計画書は、住民と行政が一緒に“協働”で汗をかいてつくるものだ」と提言。

住民参加の実践として取り組んだ方法は、全県から完全公募で募った住民参加による「ホップ・ステップ・ジャンプの三段方式」。交流を深めたホップ、基本構想をつくりはじめたステップ、基本計画のたたき台を作成し始めたジャンプと、その経緯や経過、特徴も紹介してくれました。

そして、今、「自分たちの未来は自分たちでつくることができる」。そう住民が思えるようになったことに、大きな成果を感じているといいます。子どもたちにも、関心や夢が広がっているようです。大きな夢と可能性は、住民がつくることができるのです。さらに、次のステップへのリーダーが育っていることも、大きな成果だそうです。

これらは全て、「気づきあい」と「学び合い」が重要であると認識し、「信頼関係を築くこと」ができたからこそのもの。「まず、明日からできることは何?」「どう楽しめるだろう?」「一人ひとりにできることは何だろう?」「人をどう巻き込もう?」そんな小さな積み重ねの実績です。

しかし、人にはそれぞれのキャラクターがあり、得手不得手があることにも触れました。職員からは住民と接する怖さの意見も出たといいます。残業代の出ない取り組みに不満も出たといいます。それでも一歩一歩と進めていけたのは、職員と住民の熱意なのだと前城さん。

「協働」に敏感に反応し、支えてくれた職員や住民がいたこと。人と人が関係し合い、まちづくりに向けた夢を持てたこと。課題を解決するべく、知恵を絞り出す関係を築けたこと。また上司である町長の言葉も、大きな支えになったこともおしえてくれました。

(ワークショップ)
協働のまちづくりを考えるワークショップ
熱気あふれる意見・情報交換
わたしたちのまちは、わたしたちでつくれる!

講演会の後、5名程度の6グループに分かれワークショップが行われました。簡単な自己紹介の後、「講演会から学んだこと、現在取り組んでいること、今後の課題などの意見・情報交換」を行いました。どのグループも話は途切れることがなく、室温もあがるほどの熱気を帯びました。

Aグループ

Bグループ

Cグループ

Dグループ

Eグループ

Fグループ

○「行政職員として、市民に接するのは怖い部分があるのは確か。でも、パワフルな前城さんに多くを学んだ。まず自分が楽しむ、巻き込む、明日から出来る事は何?、一人ひとり出来る事を考える。この循環を行いたい」

○「市は誰のものか?という原点に立ち返った。市民性を高め、わたしたちのまちを活気づけていきたい。そのために自治会の活性化を進め、フォーラムをもっと進めていきたい」

○「まちづくりは市民にとって、身近で大切なものだと改めて実感した。自身のまちだけではなく、町内外を巻き込んで動くことは、非常にいい。しかし、これは行政の理解と協力がなければ実現は難しい。浦添ももっと開かれるべきだと思った」

○「真似ることから始まる。そして、未来をどう切り拓いていくか?それには、キーパーソンとなるリーダーが重要である。そのリーダーをどう育てるのか、課題だ。市民大学に大きく期待をしたい」

○「自治会の加入率に悩んでいる。どうすれば活発になるだろうか?教育となり組や託児所の活用など、子どもの未来を考えると共に、お父さんやお母さんの意識を変えていきたい。学童祭りなど、市民参加の機会を考えたい」

○「こういう機会(協働のまちづくりフォーラム)に参加することが、非常に大事だと実感。人を知る。関心を持つ。行政にも関心を寄せる。一つずつが私を変え、まちを変えていくのだと思う。職員、町民、みんなでタッグを組んだら、最高!かな。また、リーダーの言葉や動作は非常に大事だとも、改めて実感させられた」

また、家族の協力があってリーダーは育つこと。旧来の老人会や青年会があるからこそ、新しい活動も生まれてくること。信頼を築くためには、人間関係が最も大切なのだ。そんな感想も述べられました。

今回の第2回「協働のまちづくりフォーラム」は、市行政の中から前向きに市民と協力して行きたいという姿勢の優秀な職員が多く参加されたことに大きな意義と前進がありました。浦添市の市議会議員の皆さんも2月に改選があり、大部若返った顔ぶれになっておりますが、市民を代表する議員の皆さんも、やる気のある方は是非参加して頂きたいですね。この取組は、見方によると、当たり前の様ですが、実はこれまで成されて来ていなかった事なんですね。

司会を務めた森田弘美さん

市民の皆さん「協働のまちづくり」を考える『浦添まちづくり元気ネットワーク』の定例会は毎月第3火曜日に開催されています。一緒に参加して、まちづくりを考えてみませんか?まちを、人を、未来を好きになれる、素晴らしい機会を得る気がします。

今回のフォーラムに参加された皆様、ご参加ありがとうございました。そして、お疲れ様でした。

事務局を務めた
三役の真喜志一輝さんと宮里啓子さん

浦添まちづくり元気ネットワーク(浦まち元気ネット)とは?浦添市内で活動する市民や各種市民団体同士の交流・情報交換を通して、組織の活性化、充実を図ること。さらに行政と連携・協働し、市民主体の夢と活気あふれるまちづくりに取り組むため、「ネットワーカー・コーディネート」することを目的に、平成19年6月14日に組織されたボランティア団体です。毎月第3火曜日に定例会を開催しているほか、フォーラムの開催、まちづくりに関する調査・研究、提言や会員向会誌の発行などを行っています。ビジネスモールうらそえも会員として、ネット上での広報を担当させていただいています。

【参加市民団体】
・浦添市自治会長会
・浦添市自治公民館長連絡協議会
・浦添市女性団体連絡協議会
・浦添市婦人連合会
・浦添市老人クラブ連合会
・浦添市青年連合会
・浦添市PTA連合会
・浦添市子ども会育成連絡協議会
・NPOうらおそい歴史ガイド友の会
・環境学習サークルくるりんの会
・浦添青年会議所
・浦添市学童保育連絡協議会
・浦添市子ども文化連盟
・NPOライフサポートてだこ
・4中学校区保健福祉センター
・まちづくりてだこ市民会議
・浦添市青少年健全育成市民会議
・浦添市社会福祉協議会
・浦添市社協5中学校区保健福祉センター
・(特)沖縄ハンズオンNPO
・浦添市産業振興センター・結の街
 『ビジネス・モールうらそえ』

※協働とは、アメリカ発の言葉で、共通の目的を実現するために、市民が互いに対等な関係で、相互に、または市民と行政が信頼と理解のもとに、お互いの特性や能力を生かしながら連携し、協力して取り組みを進めることをいいます。また、ここでいう市民とは、市民個人ばかりでなく、自治会などの地域コミュニティー、NPOなど各種市民活動団体、大学、企業も含んだ、浦添に住むすべての人達を指します。

掲載日:2009/4/13

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