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ティーダな出会い 第4回 - 森田弘美さん

 

人を傷つけるのも生かすのも言葉

11月1日、港川小学校で開かれた「校内童話・お話大会」で、手作り大型紙芝居『ルピナスさん』を、朗読ボランティアの会「ルピナス」が朗読しました。メンバーの一人である森田さんは「高学年の部」を担当。朗読の後、市内でお話を伺いました。

※「ルピナスさん」 絵・文/バーバラ・クーニー 発行/ほるぶ出版


毎週、全校生徒のに読み聞かせのボランティア

Q朗読ボランティアはどのようなきっかけで始められたのですか。

「絵本の読み聞かせサークル『ルピナス』は私が関わって11年になります。この絵本の主人公と同じように、美しい心の種を蒔けたらいいねと創設した方が名前を付けました。ちょうど仕事が一段楽して時間ができたときだったので、私もできるボランティアだ!って始めました。下の子が1年生、上が4年生。

  当時メンバーは5人で、低学年に不定期に読み聞かせしていたのです。全校生徒に定期的に読み聞かせをしたいと思い、先生にお願いに行ったら賛成してくださって、メンバーを増やして・・現在約50人!毎週月曜日の朝15分間、全クラスに出向きます。子供たちも熱心に聞いてくれますよ。『私も読み聞かせのおばさんになりたい』なんてうれしいことを言ってくれる子供もいます!」

 



Q読み聞かせの会を、あちらこちらに誕生させるきっかけ作りもされていますね。


「港川小学校の活動が注目され、県教育委員会主催の研究大会が開かれました。その時、パネラーの1人として出席、絵本の読み聞かせは子供たちを育てるだけでなくて、地域の人たちが学校に関わることができ、相乗効果があり素晴らしいことだ、地域力を育てることになるというお話もしました。実際に子供が卒業しても残っている方も多いし、PTAではないけれど『ルピナス』に参加されている地域の方もいるのです。
  これがきっかけであちらこちらの学校に呼ばれて読み聞かせの大切さをお話をするようになりました。宮古島、南大東、久米島・・・。久米島ではお父さん28人のグループが誕生しましたよ。他のメンバーも、保育園、幼稚園、老人ホームに出かけて読み聞かせをしたり絵本の話をしたり、また学校の枠を越えて一緒に勉強会もしています。
  読み聞かせをするようになって絵本を真剣に見ると、お父さんお母さんに読んで欲しい本がたくさんあるんですよね。大人も今、疲れています。忘れていたものをほっと思い出せるような、心を慰めて癒してくれる絵本に出会えるんですよ」
★森田さんのお勧め絵本

中・高生〜大人の皆さんにも読んでもらいたい絵本です!

特にお父さんに読んでもらいたい絵本。

※編集者から、ひとこと
森田弘美さんのインタビューの中で、大人むけの絵本に出会い、目からウロコが落ちるように改めて絵本の持つ素晴らしい魅力と、秘められた心を洗う力に気付かせられました。子育て中の皆さん是非お勧めします。
これを機会に、素晴らしい絵本を紹介するコーナーを作れたらいいな〜と思っております。こうご期待!

 



Qアナウンサーの仕事を選ばれたのは?

「中学高校と放送部でした。ある日、先生が放送局の見学に連れてってくださった。初めてガラスの向こうで仕事をする人たちを見て、かっこいい!私もアナウンサーになりたいって思ったんです。すると先生が『君たちもなれるよ。頑張りなさい』って。そうか、なりたいと思ったらなれるんだって、その時思ったんです。

 言葉って大事ですね。私はダメ、この子はダメって思ったらだめですね。私にもできるんだ!って思ってプラス思考のスイッチがオンになり夢は実現します。
 言葉で傷つく人も多いけれど、言葉で生かされる人も多いのですよね」

 



「仕事で福祉の番組を担当することができたのはとても幸せでした。目の不自由な方達のための『思いやり交差点 』は8年続けました。取材をしていて驚くこと続出。夫婦とも目が見えなくて結婚子育てしている方、編み物が上手な人・・私なんかよりはるかに何でもできて素晴らしい方に出会えました。
 その延長で毎年年末、『目の不自由な方に音の出る信号機を送ろうキャンペーン』24時間チャリティー番組のパーソナリティーをします。若いときは24時間出演しましたが最近は深夜は交替(笑)。今年21年目を迎えます。

目の不自由な方へ音の出る信号機を送ろう。
「ラジオチャリティミュージックソン(ラジオ沖縄)」が21年目を迎えます。
12月24日、黄色い募金箱をパレット久茂地前に本部を設置します。
(小磯 誠さん:中央 アナウンサー森田さん:右)
 
 世の中、実は足りないところから学ぶことが多いとつくづく感じましたね。豊かすぎて失っているものもが多い。物質の豊かさってなんなのでしょうか。人間の欲望はきりがないから、これで十分という気持をどこかで持たないと、いつまでも幸せになれないですよね。物ではなく心を豊かに大事に育てるにはどうしたらいいのかと、この頃とても考えさせられています」

 

★森田弘美さんプロフィール
屋慶名生まれ。転勤の多いお父さんについて3歳で東京。5歳で屋慶名に戻ったとき「言葉がヘン!ナイチャーみたい!」と言われ、言葉に対して深く関心を持つようになった。仲西小学校、神森中学校、首里高校、キリスト教短大卒。ラジオ沖縄にアナウンサーとして入社。夫の留学で退社、家族でカナダに1年在住。帰国後フリーアナウンサー。家族はラジオディレクターの夫と大学生の息子、高校生の娘。沖縄県子供の読書推進会議委員、沖縄県社会教育委員。浦添市在住。

 

★森田さんの番組
・レギュラー
ラジオ沖縄 毎週日曜日9時45分から11時「エンジョイサンデー」
・年末チャリティー特別番組として
ラジオ沖縄 12月24日正午から25日正午「目の不自由な人に音の出る信号機を贈ろう〜ラジオチャリティーミュージックソン」


エンジョイサンデー
(日)午前9:45〜11:00 ラジオ沖縄

 

掲載:2006/11/20

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