● 学校への提案
私が子どもだった頃は、勉強がわからない生徒に先生は居残りを命じて、わかるまで教えてくれたものです。しかし今の先生は非常に忙し過ぎて、そのような余裕がありません。
先日、不登校の委員会に出たのですが、小学校の不登校生が130人もいるそうなんです。保健室でいいから登校させようとしますが、保健室では学習は追いつかない。保健室で補習授業をするだけ、学校に先生の余力がないからです。しかしある学年で授業に遅れたら次の学年ではさらにわからなくなり、中学になったらもう到底追いつけなくなってしまいます。
それなら地域の力を借りるというのはどうでしょうか。地域には退職した先生や教育実習を受けた大学生がいるではないですか。先日、琉大の先生と話をしていたのですが、依頼があればゼミの学生を派遣できるとおっしゃっていました。学校、先生だけでは出来ない問題を、親や地域が協力して解決できることがあると思います。
●
PTC(コミュニティー、コミュニケーション)A活動をめざす
今の子ども達は30年たったら40代。世の中動かす原動力になります。そしてこの子たちをちゃんと育てておいたら、次の世代をまたちゃんと育ててくれるわけです。そう考えると、今、私達の子育てというのは30年後、それからその次の世代のための活動をしなくてはならない。真剣に取り組まなくてはなりません。
しかし、親も学校も変わってきました。いじめの問題、学力低下など、もう親だけ、学校だけではもう解決できません。地域も含めてみんなが協力しなくてはなりません。
まず保護者のみなさんに言いたいのは、親同士が仲良しになることです。親同士が友達だったら、その子どもをいじめることはできません。また先生とも仲良くなって、お友達になってほしいです。そのためにも学校に足を運んでください。
PTAというのは、以前は Parents - 保護者と Teachers - 先生という関係でしたが、そこにCを入れて地域を巻き込まないといけないと思います。私がいうCにはいろんな意味があります。
Community - 地域で、
Children - 子供たちのために、
Communicate - 関わっていくという事です。
皆さん「地域の力」ということばを、勘違いをしないでください!よくPTAの役員会などで「地域の力を得て」といいますが、「P」も「T」も家に代えれば地域の一員です。私達は保護者としての立場と地域の立場と、両方の立場があります。地域に要請というは、我々に我々が要請することです
Aはいまや、Association - 会だけではなく、アクション、アタックの意味も必要になっていると思います。子ども達は口先だけの大人は期待していません、自分たちのために行動してくれることを期待しています。
結論を言うと、残念ながらいじめはこれからもなくならないでしょう。
しかし、今みたいな悲惨な状況になることを、みんなが力をあわせることで、回避することはできると思います。大人たちが仲良く、友達いっぱい作る努力をすること。その姿勢を子ども達に見せること、そして協力しあうことです。
|