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企業特集 第7回 - 歯ならび矯正クリニック

嘉数 好哉 歯科医師(39歳)


「歯ならび矯正クリニック」ロゴ


 現在、県内では約700軒の歯科医院が開業していますが、矯正歯科をご存知でしょうか?
 歯科には虫歯や歯周病などを治療する一般歯科や小児歯科、顎顔面領域の腫瘍や奇形の手術などを行う歯科口腔外科、そして歯並びや噛み合わせをきれいにする矯正歯科に分かれています。県内では矯正歯科専門として4軒が開業をしています。

 浦添市宮城で矯正歯科を専門に治療にあたる「歯ならび矯正クリニック」の嘉数好哉院長が、県内の矯正歯科治療の技術の向上と、県民が安心して矯正歯科を受診できるように、と今年の2月に立ち上げたのが「オルソサポート沖縄」です。その詳細と、嘉数医師の矯正歯科への思いをお聞きしました

 


「オルソサポート沖縄」設立のきっかけ


「オルソサポート沖縄」ロゴ「私どもは、7年前に開業しました。矯正歯科というのは、日本に入ってきてまだ50年ほどなんですね。もともと欧米では100年以上前からあったもので、基本的に歯を動かす治療は変わっていない。歯並びというのは、本来その人特有の歯列、というのがおおむね27通りあります。その人に合った服を一着々々仕立てるように、専門医は装具をワイヤーで手作業で作り、患者さん個人々々に合った装置で歯を矯正するのが仕事です。今は既製品の装置がありますが、その装置が合わない場合もあります。当院に来る患者さんの3割が、そういう治療に関するトラブルを抱えてるんですね。去年の保険の改定で、特にそういう患者さんが増えています。この改定によって、保険が適用される一般の歯医者さんの収入が減ったんです。矯正歯科治療は実費ですから、一般の歯医者さんが少しでも収入を増やそうと、矯正歯科を始めたところが多いんです。しかし一般歯科と矯正歯科の治療はまったく違います。先生によって矯正の技術の差があり、技術のある先生の居る地域とない先生が居る地域で地域格差が生じている。患者さんも、雑誌やテレビなどでいろいろと矯正歯科の宣伝を見て、『どっちの病院がいいんだろう』と混乱していると思うんですね。患者さんと歯医者さんとどっちにとっても、これじゃあいかん、と今年の2月に『オルソサポート沖縄』を立ち上げました。」
 


 

患者、歯科医師双方をサポートする「オルソサポート沖縄」

 

歯ならび矯正クリニック

「『オルソサポート沖縄』は、歯医者さん向けには、技術および診断技術の提供。いろんな講習会を通じて、確かな技術を伝えていく。患者さん向けには、正しい情報の公開。患者さんは、いろいろなことを歯医者さんに聞きたいんだけれども聞くところがない。『こう言われたんですけどほんとにこうなんですか?』と。患者さん側には当然、選ぶ権利があります。だけど、それを比べるセカンドオピニオンの場がないんです。やはり、皆さんが歯医者さんに遠慮している。これを聞くと失礼になるんじゃないか、と。だけどね、医療人というのはやっぱり助けないといけない。患者さんの悩みを救ってあげないといけないわけですよね。ですから、どういう質問をされても答える義務があるわけですよ。例えば矯正歯科でも、金額とか期間とか、どういう装置でとか。逆に患者さんが『先生はそれで何人治してきたんですか?』と聞くのはまったく失礼ではないと思う。
 確かに矯正専門医は少ないです。でも長年矯正に従事されてご苦労されている先生方は沖縄に何人もいます。そのことを患者さんが正確な情報として分かることが一番大事。なぜかと言うとお金と時間をかけてやる治療だからです。時間はお金に替えられませんから、無駄なことはして欲しくないし、正確な治療の結果を患者さんは求めるわけです。」

高い技術に裏付けされた安心の治療


「僕が所属する日本矯正歯科協会というのは、ちゃんとした技術を認定しようということで、ものすごく高い認定基準を置いたんです。これは例えば、あなたが治した症例を100症例出しなさいと。それも初診から治した後までの資料、治した証拠ですね。それと、不正咬合でも歯が出ている人引っ込んでいる人、いろんなパターンがある。大体8種類くらいあるんですね、それを偏ってないかどうかも全部チェックして100個の症例を委員会に出す。その中からさらに症例をピックアップして評価をする、非常に厳しい試験。もっと画期的なのは、審査をするのが、矯正歯科専門医の方だけじゃなくて、一般歯科医、医師、弁護士、ジャーナリスト、そして一般市民の方、6〜7人が集まって症例、技術を審査する。僕も二回目でやっと通った。矯正は技術を必要とされるものだから、僕は堂々と技術を認定されたかったんです。」
 

リンガル(正面から) リンガル(真上から)

外からは全く見えない装置で治したい!という希望にも高度な技術で
見えない矯正として舌側に装置をつけて治療を行うことができます。


患者さんのニーズに応える歯科医師を紹介

 

「オルソサポートのもう一つの目的は、先生方の特化してる部分を探してあげたい。例えば入れ歯がすごく得意な先生がいれば、その先生を患者さんに紹介する。僕のところにはいろんな人が相談に来ますよ。小児歯科はどこがいいですかとか、入れ歯が噛み合わないけど、どこがいいですかとか。僕はそのたんびに微力かもしれないけれど、探します。それだけ責任があるから。患者さんがいい先生に当たると幸せじゃないですか。だから、いろんな先生の情報を持っている僕らの立場を大いに利用して、患者さんの役に立ちたい。
オルソサポートは両方のサイドに立って、歯医者さん側は安心して矯正医療できる、患者さん側からすると迷わないで、ちゃんとした治療を受けられる指標になる、ということです。」

 

治療をしながら後進の指導にあたる


「それから、下の人間も育てて技術を継承しないといけない。矯正治療というのは技術がいるものです。現に僕らの病院には、ドクターが三人勉強しに来ていますが、この方々も、歯科の勉強を終えた後、3年も4年もかけて矯正歯科の勉強をしている。今はハードルの高い民間の認定団体(日本矯正歯科協会)がありますから、認定を受けて初めて一人前になり、その看板を掲げて堂々と医療ができる。患者さんはそれを見て安心して治療が受けられる、ということであれば、双方にとっていい環境がずっと続くと思います。」

「地域格差をなくしたい」 自腹で石垣・宮古へ出張治療

 

「僕は中学から長崎に行ってて、その中学にね、マザーテレサが来たんですよ。貧しい人達に対するマザーテレサの無償の愛を知り、僕は大変感動したんです。その頃に長崎大水害が起きて、被害に遭った人達の大変さや住民同士、人助けをするのを見てきました。だから、短い人生なんだから、どうせなら人を助けることをしたいって思うんです。今ね、石垣、宮古に月一回、名護は月二回治療に行ってます。向こうの歯医者さんから、矯正の専門医がいないから、と呼ばれてね。うちの所属するドクターも行って、ちゃんとした後ろ盾のある技術でちゃんと治療をする。治療費もここと同じ料金でやってます。はっきり言って赤字ですよ、全部自腹ですから。じゃあなんで行くのかっていうと、やっぱり(医療の)地域格差をなくし、困っている人を助けたいからですよ。」

※長崎大水害とは、昭和57年7月23日に長崎地方を襲った未曾有の大水害のこと。土石流や山崩れが多発し、死者・行方不名者299人の被害を出した。
(国土交通省九州地方整備局HPより)


 

あきらめずポジティブに、徹底的に患者をフォロー


「僕は抜歯や手術は出来ないですから、それが必要な場合は他の先生を紹介します。医者同士が役割分担をすると、素晴らしい医療ができますから。僕の理念というのは二つあって、一つは自分が培ってきた技術を患者さんに提供する。当然治したい。もう一つは僕が持っている情報やドクター同士の情報を患者さんに提供する。僕の患者さんで(他の病院で)カウンセリングを受ける場合は、僕は一緒に行くんです。そこに行きましょうって言ったら、ドクター、専門医二人が患者さん一人を診て、いろんなことを提案して、納得して治療してもらいたいからです。僕の今の考えというのは60歳くらいで引退だな、と思ってるんです。やっぱり体力も技術も衰えますよ。自分の限界を知るっていうことは大事だと思う。そして後進に(道を)譲る。それと、患者さんを助けようという気持ちだけは絶対に衰えないですから、そのために尽力できたらいいかなと思います。正確さを要求される細かい手仕事なので、(いい仕事をするために)毎日気をつけていることは、ストレスがないこと。僕はわりとポジティブに考え、(難しい症例でも)あきらめません。うちなーんちゅは人がよくて、いい人達ばっかりなんですよ。先生達の質も高いんだから、いい治療を受けて欲しいといつも思ってるんです。矯正に関しては特にね。だから僕は絶対にあきらめないし、あきらめたくないんです。」
 


 

受付 

患者さんのモデルケースの保管棚


「歯ならび矯正クリニック」では、まず最初に無料で相談を行います。費用(自費・一部保険適用)や治療期間、治療の方法などを、患者さんと納得のいくまで確認し合います。大人の歯科矯正治療期間は、平均して2年半ほど。

次に検査をして、レントゲンや歯形をとり、歯並びの総点検を行います。基本検査料は31.500円(税込)。そして治療開始。この時に必要ならば虫歯や歯周病の治療、矯正歯科に必要な抜歯などを一般歯科で行います。
歯科治療を終えると、矯正装置を装着。月一回のペースで通院し、装置の交換や調整を行います。

治療終了後は、歯並びを保定する装置を最低でも一年以上装着します。矯正は期間がかかりますが、やっただけの甲斐はあるというもの。きれいな歯並びは、毎日の食事を美味しくしてくれ、健康にも大きな影響を及ぼします。また、笑顔に自信が持てるようになると、性格も明るくなりますね。歯並びや噛み合わせで悩んでいる方は、まずホームページを見てみて、受診をお考えになってはいかがでしょうか?


 

待合室 


歯ならび矯正クリニックホームページはこちら

 

 

●嘉数先生のラジオ出演番組
ラジオ沖縄 前田すえこさんの「こだわり健康ジョッキー」
 火曜日担当 10:55〜11:00
嘉数先生が、矯正歯科の話題を中心に本音でお話されています。

●JIO(日本矯正歯科協会) URL http://www.jio.or.jp/

 
歯ならび矯正クリニック
■住所  
浦添市宮城1-26-8 平安ビル2F
■電話番号 098-875-4187
■診療時間 10:00〜13:00 15:00〜19:00
■休診日 月曜日・木曜日
■企業情報 企業情報ページはこちらから
■URL 企業ホームページはこちらから

 

掲載:2007/07/11

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