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企業特集 第8回 - 武内整形外科

医療法人泰樹会理事長 武内整形外科院長

武内 正典

 

「愛は地球を救い、筋トレは沖縄の未来を救う」
生活習慣病を減らしたい…
強い思いで移転を決意した武内院長


 浦添市伊祖で16年間開業していた「武内整形外科」が、浦添市当山のバークレーズコートに移転、7月2日に開業の運びとなりました。バークレーズメディカルモール2Fの1フロア(300坪)を占める広い院内には、最新式のMRI室(磁気共鳴断層撮影装置)とレントゲン室、70坪余りの広さを持つリハビリ室、リハビリ室と同じ広さを持つトレーニングジム「ヴィヴィッド」を併設し、さらに充実した医院となっています。
 診療にあたるのは武内正典院長と、千葉県から沖縄に永住予定の整形外科専門医の今井克己先生。そして4人の看護師、6人の理学療法士と3人のPT助手、1人のレントゲン技師(1名募集中)、3人のトレーニングジムのトレーナーという万全の体制で患者さんを迎えてくれます。
 移転にあたり、これまで実践してきた筋力トレーニング(以下筋トレ)のノウハウを組み込んだ、40〜50歳代の生活習慣病及び高齢者に対する筋トレを主体とした治療と予防、県内外のプロ、アマスポーツ選手の治療とリハビリに力を入れています。

 


大腿四頭筋を鍛える効果抜群の筋トレベンチ


「平成3年頃、コンピューテッド・レディオグラフィーにより、従来骨しか見えなかったレントゲン写真が、皮膚、皮下脂肪、筋肉まで見えるようになりました。当院ではこの機器を県内でもいち早く取り入れて、毎日筋肉や皮下脂肪を見ているうちに、高齢者に最も多い変形性膝関節症の患者さんの大腿四頭筋(ももの前方の筋肉)が共通して小さいことに気が付いたんです。じゃあここを鍛えればいいじゃないかということで、大腿四頭筋訓練用のベンチを設計、内装業者に製作してもらいました。

細部にわたるレントゲン写真


 これは、ベンチの前方を持ち上げて後方に傾けたようなもので、ちょうど膝を置く部分が盛り上がった設計になっています。リハビリなどで膝関節の痛みがとれた患者さんに筋トレを行わせますが、理学療法助手に側についてもらって、姿勢、呼吸法や運動の仕方を細かく指導してもらいます。最初は自分の脚の重さだけで膝関節の屈伸運動を開始し、慣れてきたら足関節部に重り(1〜7s)を巻きつけて同じように運動させます。膝関節に痛みを生じないことを確認しながら徐々に重りを重くしていく。それにより大腿四頭筋が鍛えられ、筋肉がついてくるのです」
このベンチを使った筋トレの結果は素晴らしいものでした。
 

筋トレベンチを使ったリハビリ


 

膝関節の痛みがなくなってどんどん活動的になる高齢者

 

「歩けなくなったために老人クラブをやめ、お爺ちゃんに担がれながら受診したお婆ちゃんが、筋トレ後に元の老人クラブに戻って走ってみせ、皆で肩を抱いて嬉し泣きをした、ということがありました。この話にはオチがあって、お婆ちゃんを肩に担いで『お前はもうおしまいだよ』と言ったお爺ちゃんが、1年後にお婆ちゃんの肩に担がれて来たんです(笑)。
 また、平坦な道も歩けなかったお爺ちゃんが、水芭蕉で有名な尾瀬の山道を28kmも歩いてきたという報告もあるんですよ。変形性膝関節症で、装具を付けて歩いていたお婆ちゃん達が、今はみんな装具はいらないって言ってきてますよ。下肢筋力の強化で、歩くときに膝が痛くないし、階段の上り下りが楽になる。そうすると日常生活での活動が格段にレベルアップします。どんどん外に出て行くようになる。お爺ちゃんお婆ちゃんにとってはいいことだらけなんですよ」
など、先生からは驚きの結果が次々に飛び出してきます。

筋トレの重要性を社会へ啓蒙


 筋トレを始めた平成4年頃は、日本中で筋トレの重要性が全く知られていない頃で、外来で筋トレを勧めても取り合ってくれない人が多くて散々な日々だったそうです。しかし、琉球新報の女性サロンでの講演後、徐々に講演の依頼が多くなり、また新報で「貯筋の勧め」を連載した後は、筋トレを希望して受診する人が増えたそうです。
「筋トレを始めた頃はこれから来る超高齢化社会が日本の医療を危機に陥れると考え、高齢者の筋トレに力を注いでいました。平成6年頃からは『愛は地球を救い、筋肉は超高齢社会を救う』というタイトルで、ここ5〜6年は毎年20回ほどの講演をしていて、4年ほど前からは東京、大阪、名古屋でも講演していますが、今後は離島で講演会を持ちたいと思っています」

生活習慣病でバタバタ倒れる中高年「40代50代が怖い」

 

 平成11年に医療法第42条で、病院や診療所が病気を予防するためのトレーニング施設の併設が許可されていることを知り、武内整形外科・那覇にトレーニング・ステーション「イースト」をいち早く開設します。それまでは高齢者の筋トレ普及に力を入れていたのが、中高年の生活習慣病対策が高齢者よりも急務であることに気がついたからだそうです。

「イーストでは高齢者の筋トレから、中高年の筋トレに徐々にシフトしていき、ターゲットを完全に中高年の生活習慣病者に移してきました、整形外科だというのに(笑)。というのは、40代50代の死亡率がどんどん上がっているんです。病気というよりほとんど事故に近いんですけど脳卒中、心筋梗塞ですね。そういったのでバタバタ倒れているんですよ。いわゆるファーストフード世代です。ファーストフードを作るトランス脂肪酸は、動脈硬化を作るのに最も適した脂肪酸で、40歳代の夫婦が子連れで、日曜日にドライブ・スルーに列を作っているのを見るたびに、いつも力が抜けてしまいます。動脈硬化による死亡は突然です。交通事故のようにある日突然身に降りかかるんです、怖いですよ〜!」

 来年度からは厚労省も生活習慣病の予防に本格的に取り組むようですが、その予防のための費用は市町村が持つようです。ですからどこの市町村でも本気で取り組まないと、市町村の予算が足りなくなることが予想されます。

機能訓練室(左)と物理療法室(右)

 

病を治すクリニックから、病気にならない体をつくるクリニックに


 トレーニングジム「ヴィヴィッド」には50台以上のマシーンがあり、全身の筋肉を鍛えることができます。最初に鍛えるべき部分はどこかというと、「体幹筋」つまり胴体の筋肉だそうです。
「これからは(筋トレを利用した)予防医学の方に力を入れていって、患者を治すクリニックから、病気にならない体づくりをするクリニックになりたいと思っているんですよ。『ヴィヴィッド』で主に鍛えて欲しいのが体幹の筋肉、胴体の筋肉です。胸、腹、背中、肩から上腕部、でん部から大腿部にかけて鍛えることで、どんどん体幹が安定してくれば、手足が付いてくる。あくまでも人間が本来、地球上で取る行動様式としては、重力にさからって歩くわけですから、重力との戦いが我々の行動なんですよ。ですから身体を鍛えるマシーンも重力を意識したものが良いと考えています。『ヴィヴィッド』のマシーンはリアクション・レジスタンスという特殊な装置がついており、油圧式や空圧式と違って、素早く押そうが、ゆっくり押そうがそのスピードに合わせた抵抗を筋肉に伝えます。一度体感すると他のマシーンとの差がじかに分かります。また、筋トレを強調しているので筋トレが第一と考えている、と思われるかもしれませんが、実はトレーニングの10倍位大事なことが食事であり、食事を抜きに筋トレは存在しません。良い食事や、良い生活習慣をキープするのに筋トレが必要なんです」

 
 


 

さまざまな症状に効く筋肉トレーニングの効用

 

「筋トレをすると、お年寄りがまず言うのは夜がよく眠れる、ということ。また睡眠薬を飲んで寝ていた方が睡眠薬を飲まなくなる。睡眠の質が変わるんだそうです。それから免疫力が上がるのか風邪をひかなくなる方が増えます。全身状態がよくなってくるんです。またうつ病の患者さんがよくなり、自分から話し掛けてくるのも珍しくありません。パーキンソン病の人では、もちろん全員ではありませんが、筋トレ前後で歩行が大分変わりますし、本人のやる気にも変化が起こり、表情が変わってきます。また骨粗しょう症にも著効があります」
 

70坪もある広いトレーニング・ジム「ヴィヴィッド」には約50台のマシーンがズラリ。
専属のトレーナー3人が側について直接指導しています。
 

約70坪の広さを持つリハビリ室では、6人の理学療法士と4人の理学療法助手が徒手療法や一般的理学的治療を行っています。

疼痛が治まれば筋トレ用ベンチや負荷の小さなマシーン・トレーニングをリハビリ室で開始し、筋トレに慣れたら「ヴィヴィッド」で本格的な筋トレを行うようにしています。


プロ・アマスポーツ選手の治療と応援


 横浜ベイスターズや東京ヤクルトスワローズのキャンプ地ドクターなど、スポーツドクターとしても活躍されている武内先生。他のスポーツではどうでしょう?
「プロ野球選手やワールドリング・ボクシングジム(中真茂会長)、平仲ボクシングジム(平仲信明会長)のプロボクサーの拳の骨折やバッティングによる顔面の裂創などの手術も含めた治療をしています。(浦添出身の)田場裕也選手筆頭のFC琉球プロハンドボール選手の治療も行っています。また、沖縄伝統の空手道大会の大会ドクターやキックボクシング(安里真樹会頭)のリングドクターなどもしています。また、最近フットサルに転向したFC琉球のリカルド比嘉選手や當間選手、ビーチサッカー日本代表になった若林選手なども一時期うちの職員でした。他にもWBC世界ランカーの翁長吾央選手(ワールドリング・ボクシングジム)も当院の職員でしたが、世界ランキング入り後はボクシングに打ち込むため退職されています。彼が世界チャンピオンになる日を職員一同、本当に楽しみにしているんですよ!」
 

【 受付 】 希望者には漢方も処方

【 レントゲン室 】

外観が鏡張りの【装具室】では、医師の診断のもとに
その人個人にぴったり合った装具を作るために採型し、
佐喜眞義肢製作所や砂田義肢製作所で作成してもらいます。

最新式の磁気共鳴断層装置を設置した【MRI室】

 

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医療法人 泰樹会 武内整形外科
■住所  
浦添市当山2-2-11・201
バークレーズメディカルモール2F
■電話番号 098-879-8666
■診療時間 9:00〜12:00 14:00〜18:00
■休診日 水曜日
■企業情報 企業情報ページはこちらから
■URL 企業ホームページはこちらから

 

掲載:2007/07/30

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