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特別インタビュー 沖縄銀行 頭取

掲載日:2008/8/18

沖縄銀行 頭取
沖縄県公安委員会 委員
安里 昌利

多角な着眼点で銀行改革を推進してこられた沖縄銀行頭取の
安里昌利さん。

多忙を極める中にあって、沖縄県公安委員会委員もお務めになられています。

地域に根ざし、地域に貢献にするピープルズバンク

 「地域密着・地域貢献」という経営理念を掲げ、昭和31年に創立した沖縄銀行。「地域に根ざす」という観点から、企業・商業などのビジネスをバックアップすると同時に、生活密着型となる個々人をもバックアップ。人に寄り添う『ピープルズバンク』として、沖縄銀行ならではの個性を打ち出しています。

 経営者向けが主となる金融機関において、こうした個人へ目を向け、ピープルズバンクという言葉で表現したのは、安里頭取が頭取に就任した平成14年からだといいます。

 「コマーシャルバンクとして、ビジネスをサポートするという使命に加え、個人をサポートする体制を整えているのは、当行の特長です。創立当時から“地域密着・地域貢献”を経営理念として掲げていますから、それを一層強化するために『ピープルズバンク』という言葉で表現を始めました」

 ときはバブル崩壊により、不良債権などの事後処理にも右往左往の時期。このタイミングでの頭取就任は、非常に重い責任を負うことが簡単に想像できます。この機会をマーケット拡大のチャンスとばかりに、安里頭取は視野を広げ改革を起こしていったのです。

 「ピープルズバンクには、県民に愛され親しまれる、県民のための銀行であるという想いを込めています。行員もその意識を常に持ち、意識するためにも、新しいイメージ戦略が必要でもありました」

 時代の流れ、環境や状況に応じて日々変化する金融という分野。そこに社会が求めるものを知り、内部で関わる行員自らの意識改革を早急に取り組んだ、企業の模範的な姿勢が見えます。

暮らしを知る女性スタッフを多く配置したローンステーション
地域の発展に寄与する若人を支援する教育ローンの形

 支店に加え、ローンステーションの配置も、沖縄銀行の特長です。現在県内各所にデスクを含め14拠点、近く謝苅、新都心と2拠点増え計16拠点もの展開になります。家族で、夫婦そろって足を運びやすくするため、土・日曜日も営業。また、女性スタッフを多く配置したのも特長的です。これは「住宅ローンなど生活密着型のローンには、女性の生活観が必要」という提案から実現したものといいます。

 生活密着型の個人向けローンには、住宅ローンや教育ローン、マイカーローン、トラベルローンなど、暮らしのニーズに対応した内容を多数揃えています。その中でも安里頭取が話してくださったのは「教育ローン」のこと。

 「お子さん一人くらいなら何とかできても、二人目、三人目となればなかなか厳しい。それで500万円という枠をつくり、入学時には入学金やその他諸々と掛る費用も、2年次からは授業料分のみをというような、必要なときに必要な金額をご用意させていただく教育ローンをプランしました。生活もありますから、8年間という長い返済期間を設定しております。就学期間は低金利で設定させていただいた利息分を返済し、卒業し就職してから、お子さん自身が返済していくという方法をとることもできます。親に負担をかけたくないという人も多いですから、そういう方の夢の実現の力となれればいい。自立心を養い、自分への投資ともなればいいですよね」

 また、安里頭取はこうも続けます。「我々には地域密着・地域貢献という理念があります。地域の成長と共にしか企業の成長はあり得ない。未来を担う若人を育成することは、地域の発展と成長につながります。子ども達を教育し、守ることは、非常に大事なことだと考えています」

公安委員としても地域を見守る
地域の成長を願う

 安里頭取は、沖縄県公安委員会の委員でもあります。全く新しい試みである「ビジネス・モールうらそえ」が立ち上がった昨年は、委員長を務められており、地域活性の観点からも全国で初めてのシステム機能が盛り込まれた地域総合ポータルサイトとして、期待を寄せていただいています。

 沖縄県公安委員会は、警察の民主的な運営と政治的な中立性を確保するために設置されており、現に、社会の一線で活躍している人材を含む幅広い方々の中から県民の良識を代表して意見・提言しています。毎週1回の定例会開催のほか、県議会への出席をはじめ諸行事の出席も主な任務です。県民の代表とはいえ、多忙な業務の中での参加とあって、その負担はかなり大きいことが予想されます。

 「思った以上に時間が取られるというのは、実際にあります。ですが、県議会に出席することで、一般および代表質問・回答によって、政策運営や考え、県の実態などをつぶさに聞ける、大変いい勉強の機会になっています。機会を与えられたことはありがたい、忙しいけれど充実しています」と、心の用い方ひとつでプラスになることを、安里頭取に教えていただきました。また、 「公安委員会の役目は警察の管理。とはいえタイアップをしながら、社会の安全・安心のために活動するという大きな使命があるとも思っています」

地域を見守り発展させるのは、
「ビジネス・モールうらそえ」も同じ
社会を育てる大きな役目がここにもある

 「沖縄県公安委員会は、各警察署に設置された警察署協議会の委員を委嘱しておりますが、警察署協議会は、警察署の業務運営に地域住民の意向を反映させるため、警察署長が管轄区域内に於ける安全に関する問題について諮問し、または、意見、要望等を聴くための機関で、平成12年の警察法の一部改正により設けられました。その警察署協議会と浦添警察署ともタイアップをはかる「ビジネス・モールうらそえ」は、犯罪や不審者情報を広く発信し、防犯意識を高めるなど地域の安全に非常に重要な役割を果たしていると思っています。この地域総合ポータルサイトを強化することは、地域のためにも大きな貢献。また、『地域連携の再構築』というキーワードを掲げている点も、非常に大きく地域貢献されていると思いますね」と、「ビジネス・モールうらそえ」の意義を語っていただいた安里頭取。

 また、浦添市の犯罪が減少した点にも、安里頭取は触れます。

「平成14年をピークに、全国的に犯罪は減少しています。しかし、治安の面への不安に加え、社会を震撼させる事件が多発するなど、安全・安心への実感がありません。あくまで私個人の考えとしてですが、人間関係の希薄化が、教育と社会を混乱させているのではないかと思っています。都市化し街が発達、物が豊かになる一方、人と人との関わりが薄れてきていると思うんです。また教育面においては、世の中の規範意識を学ぶ道徳教育の時間が、削られてしまったことを残念に思います。社会奉仕を知り、社会を知る心の教育こそ人間関係の教育だと思うのです。一企業だけでは限界があります。人と人、人と地域がつながり、地域の連携の完成が、『ビジネス・モールうらそえ』を通してできるようになるといいと思いますね」

と大きな期待を寄せてくださいました。

企業には、地域発展に参画する使命感がある
地域連携のネットワークを広めることで地域も
地域に根ざす企業も 価値が生まれる

 安里頭取は、九州管区内公安委員会定例会に出席されたとき、小学校のPTA・元PTAの方が、青パトで地域巡回をしている報告を聞いたといいます。財源の確保や地域の安全・安心への理解と取り組み、地域コミュニケーションが深く図られるようになったという、街起こしとしても成功した事例に感銘を受けたとのことです。

 「ビジネス・モールうらそえ とは違う切り口ですが、やはり“地域連携”という点に共通項があり、地域を守り発展させたいという思いはみな同じ。地域に積極的に関わっていくことは重要です。さまざまな切り口と、いくつものフォーマットがある中、『ビジネス・モールうらそえ』の情報化社会を代表するITを駆使する(循環型社会)というやり方は、時代にもとても合っていると思いますね」

 地域は、互いに協力しあってこそ、初めてできあがっていくもの。そして、企業経営は利益をあげるのと同時に、地域と積極的に関わり地域の発展と共に成長しなければならないと、安里頭取は何度も言葉を重ねました。

安全・安心の街作りを提案する
「ビジネス・モールうらそえ」の意義
企業が参加する大きな意義
公共・行政が関わる大きな意義

 人が人を育て、安全・安心の暮らしをつくる。

 人が関わり合いながら地域コミュニティをつくり、暮らしよい、いい街をつくっていく。

 いい街には未来へつながる文化が生まれる。

 「地域発展と企業の発展・成功はひとつ。地域コミュニケーションが大切」という、大きなメッセージをくださった安里頭取。成功の鍵は、「人と人の関係が構築され、そして地域連携の再構築を完成させること」と説きます。さらに「地域連携を成功させるには、安全・安心という街作りを成功させなければならない」とも。

 安里頭取はそうした観点から、安全・安心の取り組みについて提言します。「地域全体へ発信するのは、役場など行政の役割り。警察にも、役場にも、使命があります。地域の『やらなきゃ!』という熱意を持った方々、例えばこの「ビジネス・モールうらそえ」のような、地域のために貢献したいと思う方々と大いに関わりネットワークを結ぶべきだと思います。地域連携は昔でいう共同体、地域でみな一緒に共同生活を送り、統制をはかっていくもの。そこから生まれるルールを守り、互いに協力しあってこそ、はじめて地域というものが出来上がっていくと思うのです」

 さらに「企業は公共的使命も帯びていると思うのです」と続けます。「企業は地域に根ざしてネットワークを広げながら安全・安心で暮らしやすい街を、発展し続ける街を、共に作っていかねばなりません。地域に根ざし地域に貢献する、価値ある関係の礎を今の時代に沿ったこの地域総合ポータルサイトの目指す「地域連携の再構築」と、「循環型社会」の形成というアクションを通して築いていきたいものです」

 世情や景気、ビジネスという視点から、また公安委員として安心・安全に暮らせる沖縄を見る安里頭取。「安全・安心への関心は誰しも持ち、関わるべきであるということはみな思っているはず。

人・地域・企業・行政を結ぶコミュニケーションツール、『ビジネス・モールうらそえ』というきっかけを得て、参加していくことができるといいですね。安全・安心の街は伸びゆき、大きく発展していくものと思います」

沖縄銀行

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