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地域の安全のために

 

少年非行概況とその対策
   

 - 少年非行概況とその対策 【報告】  - 浦添警察署少年課

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 まず、浦添警察署管内の少年非行の情勢について説明します。
 平成19年9月末現在、浦添警察署管内での窃盗犯などの刑法犯少年の検挙人員は、111人と前年比 6件、5.1%減少しておりますが、刑罰に触れる行為をした14歳未満の少年いわゆる触法少年が多く、共犯率、再犯率と もに高い数値を示すなど、少年犯罪の低年齢化、粗暴化、悪質化、集団化に歯止めがかからず、極めて深刻な状況にあります。
   
 この数字は、浦添警察署管内の刑法犯少年を学職別に表した数字であり、少年非行の特徴である低年齢化、粗暴化、悪質化、及び集団化は、この数値が示すとおりであり、特に中学生が刑法犯少年の約6割を占めております。
   
 次に、今年1月から9月末までの間、浦添市内で補導された生徒は、約2、600人で、前年対比4割弱の増加であり、主に飲酒で119人、深夜はいかいで203人増加しています。
   
 次に、浦添市内6校の今年1月から9月末現在の補導状況を表したグラフです。
   
 次に、飲酒補導の実態について説明します。
   
 平成19年9月末の浦添署管内の学職別に飲酒で補導された人員のデータですが、対前年比で138人、74.2%と大幅に増加しており、今年上半期における県内の飲酒補導件数は、人口千人当たり7.0人と全国1位で、全国平均0.7人の十倍に上るとともに、浦添警察署管内においても9月から今日現在まで6件32人の中、高校生を含む未成年者が補導され、大変憂慮される状況にあります。
   
 次に、夏休み終了後の9月から10月29日現在、浦添警察署管内では7件40人の未成年者が集団飲酒で補導されています。
 特に、中学生や女子の補導が全体の5割を占めており、大変憂慮される状況にあります。
   
 集団飲酒の特徴として、飲酒の口実は友達の誕生会をやるためや友達同士の飲み会、友達の歓迎会といった口実により飲酒しており、酒類の入手方法については自宅からの持出しや雑貨店での購入、見知らぬ大人に代理購入させるなどがあります。
 また、大半が泡盛を飲酒しており、常習的に飲酒していることがうかがわれます。
   
 集団飲酒の現場については、人目につきにくい駐車場やお墓、ダンスホールといった場所でありますが、中には道路沿いの公園で集団飲酒している事案もあります。
   
 少年の飲酒による影響について、アルコールは、非常に強い抑制作用をもつものです。アルコールは体に直接吸収される量に限りがあり、例えば、直接静脈に注射をしたなら、まず、確実に、急性アルコール中毒で死に至るでしょう。また、アルコールは、脳や神経系の細胞を破壊していき、脳や神経系の細胞は一度破壊されると二度と再生されることはありません。言い換えれば、酒に酔うということは脳の大切な細胞を壊していることなのです。
 また、県内はアルコール性肝疾患による死亡率が全国の2倍であり、アルコールの消費量も全国2位の飲酒大県であります。特に20代で死亡するケースも少なくなく、「肝硬変」になる目安は「泡盛なら毎日3合を十年間飲み続けた」場合であり、それからすると20代で死亡する人は十代から飲み続けていることになります。
 そのようなことから、少年による飲酒は非常に危険性をはらんでいるものだと言えます。
   
 次は少年の飲酒防止対策について説明します。
   
 関係機関・団体の役割について、警察では、街頭補導を強化するとともに、未成年者に酒類を販売する業者に対して取締りを強化する、学校では、未成年者の飲酒が心身に及ぼす影響を学習させるとともに、学校の決まりや社会のルールを守ることの大切さを指導するということであり、酒類を販売、提供する業者は、販売時の年齢確認を徹底し、未成年者には酒類を販売・提供しないよう努めることが必要であります。次に家庭では (続く)
   
 未成年者の夜間の外出を抑制するなど、基本的生活習慣の確立に努めること。
   
 地域では、地域の子供は地域で育てるという認識のもと、未成年者の善導に努めることが必要であります。
   
 昨年、沖縄県青少年保護育成条例の第9条第3項において、県民の保護・善導義務の規定が追加されました。内容はスクリーン上の上部分に記載されている、何人も、深夜に外出している青少年が犯罪等に巻き込まれないよう保護、善導に努めなければならない。という内容であり、市民一体となった「不良行為をさせない社会づくり」を目ざしていきたいと思います。
 ところで、いくら少年問題について、原因、対策論を挙げたところで、解決できるものではないと思います。基本的なこと、つまり「喫煙している少年を見て注意をする」「深夜はいかいしている少年を見たら、気づいた周りが帰宅を促す」など、一声かけることが必要と考えます。そこで、家庭においては「自分の子どもの在宅確認をすること」、地域においては「喫煙している少年、深夜はいかいしている少年を見かけたら注意をする」など一声かけることが大事だと思います。

 

更新日 : 2007/11/24

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