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子は親の宝、地域の宝 池村 みどり(浦添市社会福祉協議会 浦添市障害児通所支援事業所「たんぽぽ園」主査) ビジネス・モール うらそえ 開設満8周年記念特別企画『投稿エッセイ』「大好きな沖縄へのメッセージ」

池村 みどり (いけむら みどり)
(浦添市社会福祉協議会 浦添市障害児通所支援事業所「たんぽぽ園」主査)

平成9年度 社会福祉法人 浦添市社会福祉協議会 浦添市心身障害児親子通園「たんぽぽ園」保育士採用
平成15年度 総務課総務係主任
平成18年度 港川中学校区地域保健福祉センター所長
平成22年度~25年度 福祉サービス課 子ども支援係 係長
平成26年度 福祉サービス課 子ども支援係 浦添市障害児通所支援事業所「たんぽぽ園」主査

はじめに、「ビジネスモールうらそえ」開設満8周年おめでとうございます。
「ビジネスモールうらそえ」のこれまでの歩みを知る1人として、この節目を迎えられたことを大変嬉しく思います。

那覇空港から飛行機で40分、旧花笠をモチーフとした外観が特徴だった宮古島の空港からサトウキビ畑の中を走ること30分。信号機もなく、スーパーもありませんが部落内にひときわ賑わいを見せる購買組合商店が今も残る、とても小さな部落で私は幼少時代を過ごしました。

今も昔も町並みはあまり変わりませんが、以前に比べると道端で遊ぶ子ども達は少なくなっているように感じます。車社会になったせいなのでしょうか。若者も県外や市内に住むようになり、我が故郷も今や少子高齢化の部落になってしまいました。

ところで、私の幼少時代はというと、道を歩くだけで近所のおばさんたちが「どこにいくの?」「誰と遊ぶの?」とよく声をかけられたものです。私が帰宅する頃には既に、私の行動は家族の耳にも伝わっており、そのゆんたく情報のスピードの速さは現代のスマホのスピードを超える速さでした。

さて、故郷を離れて25年余、昔近所のおばちゃんたちが何故他人の行動を色々と聞いてくるのかが不思議でしたが今子育てする中で想う事は、あれはコミュニケーションをとりながら地域見守りの方法だったのでは・・・と。

保育園の無い時代に声をかけあう事が地域の子ども達を見守り、地域ぐるみで子育てしていたことを今になって改めて気づかされました。私は、今でも帰省すると道行く人に声をかけられ尋ねられます。今も昔も変わらない光景に何だか心地よい感じがします。

ところで以前、社会福祉法人 浦添市社会福祉協議会法人設立40周年記念事業の一環として芸能祭を実施した時の事です。その中で浦添市障がい児・者関係団体連絡協議会会長の大浜明美・暢芳親子の物語を短い劇にしました。

その時、大浜さんは「わが子が障がいを持ってこの世に生を受け、私自身、我が子をとおして色々な方や場所と出会うことが出来た今、こうしてこの子らしくいられるのも地域の人やさまざまな方に応援してもらっているおかげ。」と話していました。

障がいがあろうが無かろうが人は誰かに支えられています。ハンディーを持っているだけでどうしても控えめになり、地域の方との距離感をとってしまいがちになります。でも、自ら声を掛け合うだけでコミュニケーションが図れ、いずれは応援者になってくれ、地域の中での子育てをしていくことの大切さについて実体験をとおして伝えて下さいました。

私は今、浦添市内に住む未就学のお子さんで「言葉が遅い」「発達が気になる」などの理由から親子通園をとおし、お子さんの発達支援や家族支援等を行っております。
「たんぽぽ園」では、お子さんの発達状況に応じての療育は勿論ですが、母子関係や保護者同士の関わりも大切にしております。

お子さんや保護者、そして、地域の方々と関わらせていただく中でつくづく、人は知らず、知らず誰かに支えられ、見守られながら活かされていることを実感しております。

昔に比べて多様化する今だからこそ、共に認め合う家族、声をかけ合う地域社会になって欲しいものです。

最後に先日、旅行で訪ねた神社の立て看板にこう記されていました。

親の心得
赤子には肌を離すな
幼児には手を離すな
子供には眼を離すな
若者には心を離すな

 

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