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「お帰りなさい!魂(マブイ)の故郷ウチナーへ」第6回世界のウチナーンチュ大会

「お帰りなさい!魂(マブイ)のふるさとウチナーへ」 第6回世界のウチナーンチュ大会歓迎パレード

平成28年10月26日午後3時40分過ぎ(国際通り)

那覇国際通りを約5,200人の世界のウチナーンチュ歓迎パレードが練り歩き、1マイルの通りを埋め尽くした。

第6回世界のウチナーンチュ大会(主催・同実行委員会)の前夜祭を飾る大パレードが26日午後3時過ぎから国際通りで賑やかに始まった。

世界20カ国、2地域から64団体の約5,200人の県系人がそれぞれの国をアピールする衣装姿でハワイ県人会(ハワイ沖縄連合会)を先頭に県民の歓迎を受けながら「アロハー」と互いに手を振り誇らしげに国際通りを練り歩いた。


行進には東京や大阪などの県人会10団体353人や、WABから250人の参加もあり、総勢約6,000人規模という、これまでにない大行進となった。

翁長知事は式典で「ウチナーンチュのチムグクルで県系人の里帰りを温かく迎えましょう」と挨拶し、スタートしたパレードには海外から初めての帰郷を含む5年ぶりに帰って来た同朋を歓迎しようと大勢の県民が手を振り、国際通りの沿道を埋め尽くした。


パレードでは沿道の県民から国ごとに手を振り行進する県系人に「お帰りなさい!」と声を掛け「ありがとう!」と手を振り答える県系人の歓迎と御礼の温かい言葉の掛け合いから、手を伸ばしてのハイタッチや、行進に飛び込んでの握手や抱擁など、久しぶりの同朋の帰りを喜ぶ歓迎の姿が多く見られた。


中には、1世と思われる高齢者のお年寄りの車椅子を孫が押す姿も見られた。この方たちが海外移民で苦労しながら育てた多くの子や孫が、今や5世にまでなって今回の大会に参加しているのである。


その姿を見ていると、初めての帰郷で戦前は畑だったというこの地が、大きく変わって国際通りとなり、そして発展した故郷を見てどんな思いでいるのだろうと考え入ってしまった。


この方々が海外で大変な苦労しながら遠い故郷を想い沖縄の言葉や文化を残していただいたお蔭で移民した県系人の歴史が保たれ、孫や、ひ孫たちが故郷沖縄との絆である沖縄人のアイデンティティーを潜在的に繋ぎ持たせることが出来ているのだと感謝の思いが込み上げてくる。


このパレードを見ていると、旧盆に来られるご先祖のことを思い出すのである。海外へ開拓移民された多くの今は亡き1世のご先祖様が、今回の大会に参加された子孫と共にいらっしゃっているのだと感じずにはおられません。

だから、初めてお会いする方々を素直に歓迎し、共に湧き出る感動のシンパシーを共有できるのではないだろうか。海外に渡ったご先祖が沖縄に居る私たちのご先祖と久々に会いまみえ、感激に抱擁、涙している姿を想像してしまうのだ。

お帰りなさい!」と言うと、この3世らしきハーフの男性が近寄ってきて

ニへ―デービル ワンネーウチナーンカイ ハジメティ ケーティ

チャービタン ユタシク ウニゲーサビラ」と方言で丁寧にお礼を

返された。突然だったので自分は方言で返せず、恥ずかしくなり顔が

真っ赤になったが、感動した。


パレードをしている方々に「お帰りなさい」と声を掛けると、年配の方は走って近づき「ありがとう」と両手でつよく握手を返す。今にも抱擁しそうな、こちらもまんざらではない気分になってしまう。この心の高揚はお互いの先祖の喜びの様な気がしてならない、また不思議に自然に涙腺が熱くなるのもそういう事だろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この後も、南米、オーストラリア、ヨーロッパと、どんどん行進は続きボルテージが上がって来るが、この辺で取材は終わらせてもらった。

さて、今第6回大会は海外から26か国と2地域からの参加で総勢7,246人と過去最多の参加者となっている。開会式は27日の17:00~でメイン会場となるのは沖縄セルラースタジアム那覇である。

また、最終日の30日には世界のウチナーンチュと一緒に祝える「10月30日:世界のウチナーンチュの日」の制定が翁長知事によって宣言される。

世界に広がるウチナーンチュの平和を希求する思いを祝う日でもあり、この日の制定により世界で毎年この日を通して世界平和の「魂の絆」を更に広め合うシンボリックで、とても大切で重要な日が出来ることになろう。

カテゴリー   [地域のイベント・催物]

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