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浦添市内の製菓業者が力を合せ、ついに完成!浦添みやげ菓子『浦添桑菓撰(うらそえそうかせん)』
「ビジネス・モールうらそえ」がご紹介する今年最初の取材記事は?
昨年の10月17日、浦添市内の製菓業者が集い協力開発した県内初の、「桑の葉」を原料に作った “和洋菓子” 浦添のお土産 『 浦 添 桑 菓 撰 』の記者発表が話題になりましたが、当サイトでは浦添商工会議所に『浦 添 桑 菓 撰 』の誕生の経緯(秘話?)について詳しくお話を伺いましたのでご紹介したします!
平成23年度 浦添みやげ品開発推進委員会の認定を得て、昨年の「第35回沖縄の産業まつり」で市場に初デビュー!! 今後「浦添ブランド」として定着させていく。
浦添桑菓撰(うらそえそうかせん)とは?
「浦添桑菓撰」は、浦添商工会議所の呼び掛けに賛同して集まった浦添市内の製菓業者が協力し、浦添市民の声を生かして改良を重ね誕生した、浦添発のみやげ菓子で、その材料には、浦添特産、絹織物「うらそえ織」の養蚕(ようさん)のために栽培された桑の葉を使用している。
浦添市内のベーカリーや、ケーキショップ、和菓子屋など8社が腕を競い合い誕生した、浦添みやげ品開発推進委員会から認定された桑菓子を総称して「浦添桑菓撰」と命名。
浦添みやげ品開発の発端
浦添には みやげ菓子がない!?
平成22年度に浦添商工会議所が市内婦人会を対象に調査を行なった結果、みやげ品として贈ることが多い品として、菓子類が2位にランキングしているにもかかわらず、浦添市には市民の間で知名度が高いみやげ菓子がないという現実が浮き彫りになった。
アンケート結果(浦添市婦人会 7支部)
県外へのみやげ品の種類 | |
①果物 | 75.2% |
②菓子類 | 67.3% |
③酒類 | 36.9% |
④畜産物・水産物 | 32.2% |
⑤健康食品 | 11.7% |
⑥琉球ガラス | 11.2% |
⑦染織物 | 5.6% |
⑧アクセサリー・雑貨 | 5.1% |
⑨清涼飲料水 | 4.7% |
⑩陶器・工芸品 | 2.8% |
その背景には、浦添市内の菓子製造小売業者は小規模経営が多く、生産量にも限りがあり、個々でみやげ品を開発する技術も不足しているという現状もあった。
浦添特産「桑の葉」に着目
読谷村の紅芋、東村のパイナップルといった、特産農産物を持たない浦添市であったが、(社)浦添市シルバー人材センターが、近年、浦添市の特産品として定着してきた絹織物「うらそえ織」の養蚕のため、経塚や前田など浦添市内各所で大切に栽培されている桑の葉の粉末化に成功した。
この桑の葉は、島桑と呼ばれる品種で、食物繊維をはじめ、カルシウム、カリウム、マグネシウムといったミネラルを含み、特に1-DNJ(デオキシノジリマイシン)という成分の血糖値を抑える働きが注目されている。そこで、本年4月に浦添商工会議所が市内の製菓業者に呼び掛け、賛同した業者が集結し、浦添みやげ品開発部会が始動した。
桑の葉ならではの美しい色合いと、ほんのりと甘みのある風味を生かし、各業者がそれぞれの得意分野を発揮し、試作をスタートさせた。
月1~2回の開発部会の度に、各社が試作品を持ち寄り、互いに試食し、無記名チェックシートなどで評価し合い、改良を重ねていった。
市民の声を生かして改良
7月13日(水)~15日(金)に、浦添市役所ロビーで開催された「浦添の観光と物産展」では、『みんなで選ぼう!浦添みやげ』をキャッチフレーズに、浦添桑菓撰を応援する沖縄の野菜ソムリエらが連日100名の市民の方々に、全9品の試食とアンケートをお願いし、パッケージ案とネーミング案についてもアンケートを実施した。
多くの市民の皆様から寄せられた声の中には、「甘すぎる」「食感がもっと軽い方がいい」といった辛口の評価もあったようだが、そうした意見も試作に繁栄し、さらなる改良を重ね、浦添市民の声と製菓業者の汗の結晶が、浦添 桑の葉銘菓「浦添桑菓撰」の完成へと繋がった。
ベーカリーアルペンローゼ
浦添市伊祖3-13-9 TEL098-878-3008
現在は無くなってしまった「てだこ焼き」の製法で焼き上げた生地に、相性ぴったりのピーナツクリームをサンドし新しい「てだこ焼き」にしあげました。
【試食の感想】
ピーナツと桑の葉の香りがベストマッチ。懐かしさ香る一品。
(有)仲原商事
浦添市大平3-10-6 TEL098-877-0722
桑の葉入りの特性あんを、もちもちのわらびもち風の生地で包みました。お好みで黒蜜とご一緒に。
【試食の感想】
桑の葉特性あんが、わらびもちに爽やかな風味を出している。黒糖風味の密との相性もGOOD!冷やしても美味しくいただけるのでは?
(株)沖縄農園
浦添市牧港1-9-9 TEL098-877-8482
沖縄特産ゴーヤーのゼリーに桑の葉をプラス。苦味を抑えた爽やかな風味をお楽しみください。
【試食の感想】
桑の葉がとても生かされた色鮮やかなゼリー。ゴーヤーとの掛け合わせが絶妙で茶菓子にぴったり。
オハコルテ
浦添市港川2-17-1 #18 TEL098-875-2129
さっくりとした食感と愛らしい形で大人気の「とりサブレ」に桑の葉を加え、風味豊かに焼き上げました。
【試食の感想】
サクサク軽い食感が飽きさせないポイント。食したあとフワッと桑の葉の風味が感じられる。
(有)佐和田洋菓子店
浦添市屋富祖2-2-3 TEL098-879-5075
外はサックリ、中はふんわり。生地にカシスジャムをはさんだ、軽やかな食感のダックワーズです。
【試食の感想】
サクっと歯を入れた瞬間からフワッと消えていくような食感。カシスジャムのアクセントもよく桑の風味が風のようにぬける。
ぜいたく屋
浦添市港川1-5-9 TEL098-877-1900
カリッと焼き上げたカステララスクをホワイトチョコで包み、桑の葉パウダーで仕上げました。
【試食の感想】
ラスクとホワイトチョコのバランスが良く、サクサクの食感が心地よい。桑の葉パウダーの香りでより個性的な感じ。
うぐいすあんに桑の葉を加え、上品な風味と甘さに仕上げた、やぶれまんじゅうの自信作です。
【試食の感想】
ちょうどいい甘さの中に、桑の葉の存在感もしっかり感じられる、バランスのよい茶菓子。
スイーツミニヨン
浦添市安波茶2-8-61F
桑の葉とさんぴん茶を生地に加え、さっくりと焼き上げたクッキー。香り豊かな味わいが魅力です。
【試食の感想】
サクっと食べた瞬間、爽やかな桑の葉の香りが広がる安定感のあるクッキー。
仲宗根黒糖
浦添市字経塚466-1 TEL098-878-2060
断面が鮮やかな若葉色の黒糖かりんとう。桑の葉、黒糖、胡麻の風味があとを引く美味しさです。
【試食の感想】
ポッキっと折った断面の若葉色と、黒糖のコントラストが目にも鮮やか。程よい甘さで懐かしい味わいの茶菓子。
※各業者へのお問い合わせはこちら(浦添商工会議所)からご覧になれます。
商品開発にあたって、浦添みやげ菓子開発部会 部長 ベーカリーアルペンローゼ代表 山城興光さんから、これまでの苦労や、完成させた喜びを各菓子製菓業者の代表として語った。
次に、今回の商品開発プロジェクトのコーディネーターを務めた沖縄野菜プロジェクト協同組合から、野菜ソムリエの堀基子さんから、商品のネーミングや、試作品、パッケージデザイン案などは、アンケートによる市民の皆さん一人ひとりの声を大切に繁栄させたことを熱く語った。
沖縄野菜プロジェクト協同組合の皆さん
続いて、認定証授与式が行われ、素晴らしい商品を開発した、各製菓業者の代表に認定証が授与された。
(左から、ベーカリーアルペンローゼ、仲宗根黒糖、(有)仲原商事、沖縄農園)
(左から、(有)佐和田洋菓子店、スイーツミニヨン、ぜいたく屋、オハコルテ)
最後は、より良い商品を開発しょうと、意見交換を重ね、力を合せてきた製菓業者の皆さんで喜びの集合写真。
【記者会見掲載記事】
(沖縄タイムス:2011年10月20日掲載)
(琉球新報:2011年10月20日掲載)
会見後、「桑の光」を開発した、ベーカリーアルペンローゼ代表 山城興光さんから話を聞くことが出来た。
「今回の商品に満足せず、新しいバリエーションを開発し、どんどん新しい商品を展開して行きたい。」と今後の意気込みを語った。
また、今回のプロジェクトのコーディネーター(商品開発のアドバイスからパッケージデザインなど)を務めた沖縄野菜プロジェクト協同組合の堀基子さんから、今後「浦添桑菓撰」にどのような展開を期待するかおうかがいした。
「今後は浦添市以外の業者でも、浦添みやげ品開発推進委員会を通し、コンテスト形式で商品を増やして行ければいいですね。」と目を輝かしながら話す堀さんからは、「浦添桑菓撰」の可能性を感じることが出来た。
単品でも詰め合わせでも
市民に愛される浦添銘菓に
11月1日(火)から、製菓業者8社の各店舗にて、各社の製品を販売を開始(1個150円~)
また、事前に注文いただくシステムで、9個入り1575円(税込)の詰め合わせも同時販売を開始。
【お申し込み】『浦添桑菓撰』箱詰め9個入り:1,575円(税込)
※5箱以上からのご注文となります。 ※ご注文はお早めにお願いいたします。
(有)仲原商事
TEL098-877-0722 FAX098-876-3973
※各業者へのお問い合わせはこちら(浦添商工会議所) からご覧になれます。
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