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企業特集第27回 幸せを呼ぶ住まいをサポートするために小さな一流企業を目指したい
有限会社イッセイ住宅 |
一生住宅。
幸せを呼ぶ住まいをサポートするために
小さな一流企業を目指したい
25周年を迎える、イッセイ住宅。
小さな一流を目指して、24時間管理体制の整備や財
産継承コンサルティングなど沖縄の不動産業界にも一石を投じ続けてきました。
嘉陽社長に、25年を振り返っていただきながらこれからについて伺うことができました。
甲子園で沖縄の血がうずいた大阪人でありながら、沖縄人である
テンポのいい関西弁でポジティブな言葉を放ち、周囲に大らかな空気感を漂わせる。大阪生まれの大阪育ち、大阪人として育ったが、現在はバリバリの沖縄人。
今から30年以上も前の話だ。盛夏をわかせる高校野球、甲子園で「沖縄はがんばって、よくここまで来ましたねー」というアナウンスが流れたという。地方蔑視のコメントに「おかしいやないかーい!」と腹が立ち、いきり立ったと思い出す。沖縄の血が、濃く流れている。大阪人として育ちながら、沖縄人であることを認識した事柄だと振り返った。
沖縄の地に親しみ、沖縄の不動産をよくしたい
当たり前を当たり前に行ないたい
大学卒業後は大手住宅メーカーに就職し、お客の財産を預かる大切さを骨身に染み込まされたという嘉陽社長。
沖縄の不動産に関わったのは約30年前。沖縄にある土地に住宅建築の縁があったことからだ。
ここで父親から、「沖縄で仕事をするなら、沖縄の飯を食え」という言葉をもらったと振り返る。大手住宅メーカーで培った知識やスキルはある。でも、大切なのは地元を知ること。沖縄の人間関係や住宅市場をまずは肌身で感じること。沖縄をという地に親しみ、理解をすること。
「沖縄のよさは、いいも悪いも迎合する文化のように思う。当たり前のことを当たり前に行なえば、しっかりと根をおろしてやっていける」その思いを抱え、25年前に独立に至った。
嘉陽社長は30年前を振り返る。その頃の沖縄は専門の不動産企業が少なく、ブローカーによる無免許業者が横行。抵当権や管理、調査もおざなり。命の次に大事な不動産、子へ残せる財産として不動産は思いが大きいもの。それを預かるはずなのに…。スキルを積んできただけに、当たり前にやることへの思いが募った。
嘉陽イズムを全うする、賃貸管理、物件売買、不動産投資・運用企画提案のイッセイ住宅は歩み出したのだ。
大家さん家でソーミンチャンプルー
対話を楽しみ、幸せを考えた
嘉陽社長が大事にしてきたのは、「対話」だという。「本音で話すことを大事にしてきた」と語る。「不動産は生き物」とも語る。
家賃収入で子どもを進学させたい、子へ財産として継承していきたい。
安心できる賃貸住宅に住んで暮らしたい。利便性など目的に応じた賃貸住宅で、快適に暮らしたい。
大家と借り手、その間を結びながら、みんなが幸せになれることが望ましいと嘉陽社長。そのために、対話を重視してきた。
「大家さんとの対話が大好きでね。ソーミンチャンプルー食べていきなさい、なんて作ってくれる人もいて。おいしいソーミンチャンプルーを狙って、昼時にお邪魔させてもらう大家さんもあったなぁ…」
信頼関係を築いたからこその、ソーミンチャンプルー。創業から25年、付き合いの続く大家も多いというのも納得がいく。
その関係性は、借り手へとも結びついていく。借り手を満足させるために必要な意見やアドバイスを、大家へ伝えやすい。
また、借り手に対しても丁寧な接客を通して、意見や要望などを受ける。店舗の明るさや居心地のよさ、電話および対面での対応のよさ、問い合わせがしやすい不動産会社であることは間違いがない。
24時間態勢で物件を管理
おそうじパパなど、付加価値をつけて
さらに究めて大家と借り手、その両方によい方法はないだろうか?常にアンテナを張っているのも、イッセイ住宅の魅力だ。
大家と借り手ともに、水道料金の算出方法で損をしている賃貸住宅があったという。水道料金の仕組みを大家と借り手に伝え、水道局に乗り込んだこともある。「みんなが得するように、働きかけただけ」
ある大家には、他社と管理費を比較されたこともある。「管理費とは私たち不動産会社の利益追求のためのものではない。不動産を守るために必要な管理のためのもの。大きな取り引きのある大家さんだったけれども、だからって、ここだけ引き下げるなんてできない」と、「公明正大」を貫いたという逸話もある。
大家さんの負担を軽減するため、かつ借り手のお客さんの緊急やサービス付加などに備えて、24時間の管理体制を徹底。イッセイ住宅が取り入れたいち早いサービスは、いまや不動産業界の常識になってきた。
「24時間管理を行なうことで見えてくる、賃貸住宅へのケアがある」と、全ての行為がよりよくするためにつながっていると教えてくれる。
独立事業となったハウスクリーニング「おそうじパパ」も、注目のひとつだ。空き室になると同時にハウスクリーニングを行ない、空き室である期間を短縮。借り手には即入居可能とメリットを高めた。余談だが丁寧な掃除が評判を呼び、個人宅の依頼も増加中だという。
「大家と入居者とどうスクラムを組めるのか、対応していけるのか、常に考えなければならない」
常に前向きに、常に前進し続ける。嘉陽社長の姿勢を見習いたい。
財産継承コンサルティングもスタート
不動産で思いをつないでいく
嘉陽社長は「相続」という言葉が好きではないという。「財産は継承していくもの」という思いからだ。
税理士に相談すれば、税を安くすることがメインになる。弁護士に相談すれば、法律の問題になる。
不動産会社が行なう「財産継承コンサルティング」は、調査や査定、継承(相続対策)、資産運用などを行いながら、弁護士などとともに公正に継承していくことを提案していくもの。
トートーメーの順位、最も面倒を見たはずの女性(娘)などに配当されない財産、活用されない資産や物件資産、など多くの事例を見てきたからこそ、「幸せになるためにはどうすればいいのか、思いが向くのだ」と語る。
遺言状には、思いを伝えるための付記を記してもらうという。「付記は愛のメッセージ。財産分与に不公平感が漂うのか、そこに愛ある理由があるのか、それを知ると財産継承の持つ意味は大きく変わっていくはず」
嘉陽社長は語る。「継承について考えることは大事なこと。依頼者の思いを引き継ぎ、幸せに結びついてほしい。安心してもらえれば幸いだし、大家さんの笑顔が見られたらうれしいですよ」
社員に継承されるは嘉陽イズム
会社では飾らず喜怒哀楽を謳歌せよ
真っすぐに仕事と向き合ってきた嘉陽社長。社員との付き合いはどうなのだろう?
「二度は叱る。三度目は……大爆発」ものすごい、大炎上らしい。本音でつき合うのが嘉陽社長の魅力だ。「伸びてほしい、理解をしてほしい、大きなケガをする前に気づいてほしい。その思いが強くてなぁ…」成長し、暖簾分けし協力しあえる社員もいる。創業当時から今もがんばってくれる社員もいる。でも、つぶしてしまった社員もいただろうと回顧する。「愛の鉄拳が通じない」そのはがゆさも何度も味わったよう。
「1日24時間のうち、会社と関わる時間は8時間以上。もうひとつの家族にならなければいけない」家族、という思いがあるから、本音をぶつけることも多い。誰よりも幸せになってほしい、と愛情がつのる。
「会社は家。家だから喜怒哀楽を出してほしい」大家や入居者に気を遣うのは当たり前、人間だからいろいろある。ときには愚痴も生まれるかもしれない。「会社で話したらいい。解決策も見つかるはず」
ほかにERA(世界の不動産ネットワーク)に加入したり、勉強会やコーチングなど社員教育にも力を入れている。
そうしたなかで個性を発揮しているイッセイ住宅の社員のみなさん。 社内は本当に屈託なく、明るい。 |
「社員の提案で、キャンペーンも開催」と、社員提案による「じゃんけん大会」でも盛り上がっている。これはお客様がじゃんけんの弱そうな社員を指名し、じゃんけんに勝てば借りてのお客様へプレゼントを贈るという参加型イベント。ときには大家さんと交渉し、浄水器設置サービスなどの特典をつけることもある。賃貸契約者を紹介してくれた方には商品券をプレゼント、などなど、いろいろな特典やキャンペーンを考案しているそうだ。
大家さんのために、借り手のお客さんのために、地域のために。何ができるのか。幸せを呼ぶ住まいをサポートするためには、どんなことができるのか。嘉陽社長をはじめ、社員間にも嘉陽イズムは浸透している。
「小さな一流企業を目指して、できることをやっていきたい」と、嘉陽社長は最後まで飾りなく語ってくれた。
「人こそ資本であり信用こそ財である」
この経営理念と共に歩んできたイッセイ住宅は、感謝の気持ちで一杯です。
素晴らしい沖縄で、素晴らしい出会いを積み重ねて25周年を迎えました。
「幸せを呼ぶ住まい」創りから
「夢ある幸せな暮らし」への提言
25年目のステージを迎えたイッセイ住宅。
これからも、皆様のお役に立ちたい!その気持ちを新たにしています。
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浦添の不動産会社としての役目
ビジネス・モールうらそえへの期待
地域に根ざし、地域や地域をよくする不動産を考え続けてきたイッセイ住宅、嘉陽社長。浦添には思いを同じく優良業者も多く、ともに勉強会なども開催するなど、士気を高め合っているともおしえてくれた。
ビジネス・モールうらそえについては、「大きな発信源だと思う。他の市町村には、商工会議所・参加事業所・市民を結んで、かつ細かく情報の提供(防犯、教育、生活環境、そこで展開している企業の情報)を網羅しているサイトは皆無と思う」と取り組みを評価してくれた。
「昔ながらの地域コミュニティをコンセプトに立ち上げたことも、浦添で不動産を通じて地域へ貢献をテーマに根ざしている我がイッセイ住宅とも通じている。目指す市民連帯感は一緒。浦添市は年々人口も増加しているが、他府県から見ても、同じ県内から見ても、魅力のある街にしたい」と、思いを強める。
「これからも市民の目線で、地域に密着した、手の届く情報を期待しております」と、エールをいただいた。
浦添市を一層と魅力ある街にしていきたい。
有限会社イッセイ住宅
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