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挨拶を通して 新垣 和歌子(前 沖縄県教育委員会 教育委員長) ビジネス・モール うらそえ 開設満8周年記念特別企画『投稿エッセイ』「大好きな沖縄へのメッセージ」
新垣 和歌子 (あらかき わかこ)
1953年 今帰仁村古宇利島出身 |
『ビジネス・モールうらそえ』サイト開設満8周年おめでとうございます。
子ども達のために何かしたい、自分が住んでいる地域を良くしたいという気持ちを「投稿エッセイ」という形で行動に移し、想いの輪を広げていらっしゃる『ビジネス・モールうらそえ』の活動に感動・感謝すると同時に、その想いが多くの人に伝わり、私たちの街が「住んで良かった」と思える街にして行きたいです。
「おはようございます」と毎朝校門前で挨拶を交わすことは、すごーく気持ちがよく元気になります。
長年朝の日課になっているので、休んだりすると気になり気分がすぐれないです。
立哨のきっかけは、PTAの役員をしている時に毎朝校門やその周辺で子どもを送って来る保護者の車で校門前がひどく混雑しており、子ども達の安全を考え立哨したつもりが、いつしか自分の心身の健康にもつながっています。
登校する子どもの表情は、元気いっぱいの子、不安そうで元気のない子、眠たそうな子など、さまざまですが、毎朝声かけをしていると、可愛くて毎日、あいさつを交わしに出かけて行きます。
朝のわずかな時間に校門前に立っていると、いろんな光景を目にします。車の中で朝食をしている子、親に甘えて駄々をこねている子、学校に行きたくないと頭や腹が痛いと仮病を使い親とバトルをしながら登校する子などを見ていると、家庭の様子が多少わかるような気がします。
毎日立哨しているといろんなことがあります。ある日、車の止め方が悪かったので注意をすると、逆に「お前の勝手か」と怒られたり、「いつもご苦労さん」と感謝の言葉をいただいたり、お菓子や飲み物を下さる方もいて、恐縮することもあります。
子ども達だけではなくそこで出会う人達とのふれあいを通して、いろんな事が学べるので楽しいひと時でもあります。
たかが一時間程度、校門での挨拶ではありますが、子どもとのふれ合いを通して、愛情が深まると同時に愛おしくなり、子ども達の幸せを願い毎日立哨していると幸せな気分になります。
いろんな事情があり車で送ってくるのでしょうが、それが本当に子どもにとっていいことなのか疑問を感じながらも、自分なりの姿勢で関わっています。
浦添市では登下校の児童・生徒等を事件、事故から守ろうと、毎月12日を「愛の声かけ運動の日」と定めて、各学校の校門前で、多くの保護者や地域の方々があいさつ運動を行っています。
毎朝、各学校の周辺では、児童・生徒の交通安全を願い多くの方々が見守ってもいます。それでも、もっと必要だと感じています。これから将来の沖縄を担っていく子どもたちのために見守りに力をかしてくれる地域の大人たちの存在が必要とされています。私たちの街で見守りの輪・愛情の輪がもっともっと広がることを願っています。
そして、微力ですが 今後も 子ども達のために自分のできることから気張らずに行動していこうと思っています。
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