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東京ヤクルトスワローズ キャンプIN浦添 オープン戦 (阪神タイガース)
2012年 キャンプ25日目 東京ヤクルトスワローズvs阪神タイガース オープン戦
2月25日、お昼までは暑いっ、と思わせるような日差しが沖縄に差し込んでいた。しかし午後から雨が降るという天気予報が的中し、空は少しづつ雨が降り出している。試合に影響ないか?と思われたが、どうやらその心配はなさそうだ。 試合開始前から多くのファンが、浦添市民球場に詰めかけていた。
グラウンド横のブルペンでは、この試合の先発ピッチャーを務める石川雅規(19)投手が試合前の投げ込みを行っていた。準備が出来た相川亮二(2)選手が石川選手の球を受けている。その光景はすでに試合が始まっているかの様であった。
試合開始の前に、鼓衆・若太陽(ちじんしゅう・わかてぃーだ)の子ども達による沖縄のエイサーや獅子舞の演舞が披露された。色鮮やかな衣装に身を包んで踊る子ども達はとても可愛いらしい。その姿はファンを喜ばせ、プロ選手にとっては応援のエールになった事だろう。
小川淳司(80)監督、和田豊(86)監督に、てだこレディーによる花束贈呈、両監督へ東京ヤクルトスワローズ浦添協力会の積洋一会長と吉村 清副会長による記念品贈呈が行われた。
と、ここで気づいた方もいるだろう。タイガースの和田監督が身につけているユニフォームは今年から新しくデザインした物で、素材もデザインもバージョンアップている。そのユニフォームを身に纏い望む初公式試合、タイガースファンにとっても、タイガースの選手にとっても楽しみな試合になるだろう。
両軍のスターティングメンバーのご紹介。左がヤクルトスワローズで右が阪神タイガース。
13:00、審判の「プレイボール」の声と共に今年初の公式戦、
「東京ヤクルトスワローズvs阪神タイガース」の試合がスタートした。
石川雅規選手(19)スワローズ先発ピッチャー。 | 鳥谷敬選手(1)タイガース1番打者。 |
1回表、公式戦初登板スワローズのエース、石川投手。初球の球をタイガースを代表する選手の一人、1番打者の鳥谷敬(1)選手にセンター前ヒットを打たれてしまう。
だが、ここからが石川選手の本領発揮だ。技ともいえる見事なピッチングで打者を翻弄し、凡打を続かせ、タイガース打線をピシャリと抑えた。
鶴直人選手(46)タイガース先発ピッチャー。 | 上田剛史選手(50)セカンドゴロ。 |
田中浩康選手(7)センター前ヒットを放つ。 |
先制点を取っていきたいスワローズ。守るタイガースの先発ピッチャー鶴 直人(46)投手の前に1番上田剛史(50)選手はセカンドゴロに倒れ、2番田中浩康(7)選手がセンター前ヒットを放つも、後が続かず得点する事が出来なかった。
投手戦になると思われた試合だったが、3回裏スワローズの猛攻が始まった。この回から小雨が降り出して来ている。
森岡良介選手(68)ツーベースヒット。 | 山田哲人選手(23)セカンドフライ。 |
8番打者の森岡良介(68)選手がレフトの頭上を超える見事な当たりでツーベースヒットを放った!しかし9番山田哲人(23)選手はセカンドフライでワンアウトに。なんとしてもランナーを返したいスワローズ。
上田剛史選手(50)ホームイン。 |
ここで迎える上田選手!高めのスライダーを捕らえ、なんと本人も予想していないライトへの特大ツーランホームランが飛び出した!オープン戦第一号のホームランで2点先制!観客もベンチも総立ちで拍手喝采、ベースを1周し選手に迎えられる上田選手は驚きつつも喜びの表情をしていた。
その後は抑えられたものの、タイガースから2点を奪った。
そのまま突き放したいスワローズだが4回表、3回から変わったオーランド・ロマン(53)投手がタイガース打線に捕まってしまう。
平野恵一選手(5)セカンドゴロ。 | マット・マートン選手(9)ピッチャーゴロ。 |
雨の影響で手元が見えにくいのか、ショートの山田選手が阪神平野恵一(5)選手の二遊間ゴロをこぼしてしまい、さらにファーストへ悪送球、2塁まで進めてしまった。
しかし、3番マット・マートン(9)選手のピッチャーゴロをロマン投手が、ファーストではなくサードに投げ、挟まれた平野選手を田中選手がタッチしワンアウト。見事な連携プレーであった。
新井貴浩選手(25)ライト前ヒット。 | 城島健司選手(2) |
だが、阪神の4番新井貴浩(25)選手にライト前を打たれ、1塁ランナーが3塁まで進塁。ランナー1、3塁。ここでグレイグ・ブラゼル(67)選手がヒットを放ち、1点を返された。続く城島健司(2)選手が打席に。流石メジャーで活躍をしていただけの事はある。鋭い当たりでレフト前ヒットに!このヒットで2塁ランナーの新井選手が余裕のホームイン。同点に追いつかれてしまう。
さらに、ロマン投手がワイルドピッチをするなどピンチの場面が続いたがキッチリと締め、逆転を許さなかった。
試合はグラウンド整備の為、一時休憩へと入った。整備の際、スワローズのマスコットキャラクターつば九郎がお手伝い。一緒に整備をしていたが後半は遊んでいたような・・・笑
整備も終わり、いよいよ試合は後半へ突入。
試合は振り出しとなり、均衡が続くかと思われたが6回裏スワローズの攻撃で大きく動いた。
w.ミレッジ選手(85)ライト前ヒット。 | 比屋根渉選手(0)代走で出塁。 |
先頭打者のウラディミール・ミレッジ(85)選手がライト前ヒットを放ち、スワローズの猛反撃が始まった。ここでスワローズの琉神マブヤー的存在の比屋根渉(0)選手が代走で出塁!期待が高まる。
畠山和弘選手(33)レフトフライ。 | 飯原誉士選手(9)ライト前ヒット。 |
新田玄気選手(32) | 中村悠平選手(52)ライトファールフライ。 |
続く畠山和洋(33)選手はレフトフライでワンアウト。武内晋一(8)選手に変わって出た飯原誉士(9)選手がライト前へヒット、さらに宮本慎也(6)選手と交代で出た新田玄気(32)選手もライトへ運び、ランナー満塁とした。
ワンアウト満塁のチャンス!だが、6回から変わった中村悠平(52)選手がライト側へファールフライで、ツーアウトになってしまう。
比屋根渉選手(0) |
タッチアップの場面だったが、3塁ランナー比屋根選手が途中で止まってしまった。ところが1塁ランナーの新田選手は満塁にも関わらず、1塁から飛び出してしまい、ライトからの中継で1、2塁間に挟まれてしまった。その間、ホーム突入に躊躇している比屋根選手を見てファーストが3塁に送球したが悪送球となり、運良く比屋根選手がホームイン!1点を追加し、相手のミスで逆転に成功した。
その後7回、8回をスワローズの3番手、正田樹(61)投手がランナーを溜めつつもホームを踏まさず、試合はスワローズが1点リードのまま最終回を迎えた。
阿部健太投手(58) | 飯原誉士選手(9)ライトフライを捕球する。 |
最後はクローザーとして阿部健太(58)投手が9回表のタイガース打線を3人で抑え、スワローズがオープン戦を白星で飾った。
勝利を喜ぶスワローズナイン達。虎対燕の対決は燕が勝利を掲げた。
試合後、小川監督のインタビューを取材した。
小川監督のコメント
「ピッチャーはこれから仕上がっていくのでその中で判断していきたい。いままでの試合の結果はそれなりの結果として評価はしていく」とコメントし、石川投手については「順調にきている。どうこういうことはないですね」と高い評価をしていた。監督のコメントを聞いて、石川投手の5年連続で開幕投手の期待が高まった。
続いて今日大活躍の上田選手のインタビュー。
ホームランについて
「自分はホームランを打つバッターじゃないですね。繋ごうという意識だった。入ってよかった」とやはり本人も驚きの様子であった。
守備の面では、
「センターを守っていて、ボールに入るまでの動きをもっと速くしたいです」や三塁走者を刺した場面では「チャージが足りなかった。あそこは(3塁を)狙われては行けない場面」と反省も忘れていなかった。
「ポスト青木」を狙う上田選手。本日の試合の成績は4打数1安打(HR)1死球。守備でも光るものを見せる事ができたので、ますます期待は高まった事だろう。
オープン戦を白星スタートで終えたスワローズ。若手選手や新戦力の輝きが見られたこの一戦。もっとスワローズの活躍を見たい所ですが、残念ながら2月26日に予定されていました、沖縄でのオープン戦、「東京ヤクルトスワローズvs東北楽天イーグルス」の試合は雨天の為、中止となってしまいました。
さてヤクルトのキャンプは28日打ち上げ終了となりました。その模様を後日記事でお伝えしたいと思います。お楽しみに〜!
“私たちも、東京ヤクルトスワローズ 浦添キャンプを応援しています。”