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2013 東京ヤクルト・スワローズ 2月11日 「ふれあい少年野球教室」
『2013年 東京ヤクルトスワローズ ふれあい少年野球教室』
今年2月に浦添市民球場で行われていた春期キャンプも2月27日に無事打ち上げが終わり、選手達も本拠地神宮球場に戻ることができました。皆様ご協力ありがとうございました。
プロ野球のペナントレースも始まり、巻き返すこれからの東京ヤクルトスワローズの乞うご期待!
今回は、春季キャンプ中の2月11日に行われた、東京ヤクルトスワローズ浦添協力会主催による「東京ヤクルトスワローズふれあい少年野球教室」の模様をご紹介いたします。
時折雨が降るなどあいにくの天気となってしまい、残念ながら室内練習場による野球教室となった。しかし、プロの野球選手に直接バッ ティングやピッチングを指導してもらえる、またとない機会とあって、浦添市内の少年野球の5、6年生中心の16チーム、総勢約250名が浦添市民球場に期待を胸に集結した。午後3時には、それぞれのチームのユニフォームを着た少年球児たちが室内練習場に整列した。少年球児たちの、 「憧れのプロ野球選手をこの目で見ることができる!」といった期待と緊張感の雰囲気が室内練習場を包み込んでいく。選手たちが入場すると、憧れのプロ野球選手を目にした少年球児たちは興奮気味の表情で選手たちをキラキラした目で見つめていた。
選手会長の武内晋一選手(8)が「限られた時間ですが、みんなで素晴らしい野球教室の時間にしましょう」と開始を告げる合図で投手志望、捕手志望、野手志望、外野志望の各ポジションに分かれヤクルトの選手による指導が始まった。
捕手陣による捕手指導
中村悠平選手(52)が実際にキャッチャーミットを構え、「キャッチャーがピッチャーの気持ちを盛り上げて乗せてあげることがいいピッチングに繋がる」「キャッチャーからどんどんコミュニケーションを取っていこう」とキャッチャーの心得を伝授していた。少年球児たちが投げるボールを受けた中村選手は、「いいね!ナイスボール!」と試合さながらの大きな声でピッチャーの少年球児たちを盛り上げていた。
後方では、相川亮二選手(2)が座って少年球児や若手選手の指導を見守る。少年球児たちに「ナイスキャッチ」と声を掛け、ベテランの相川選手はキャッチャーで身につけた統率力で野球教室の捕手指導も上手くまとめていた印象を受けた。
次に投手陣による投手指導
山本哲哉選手(20) | 増渕竜義選手(22) |
山本哲哉選手(20)や増渕竜義選手(22)らが実際に少年球児のフォームを確認していた。「軸足に体重を乗せることでより強いボールを投げることができる」と投球において体重移動の上手さが良いピッチングに繋がると教えていた。周りに立っている少年球児たちもヤクルトの投手からの貴重なアドバイスに耳を傾ける。
自分の出番を待っている少年球児たちに対して赤川克紀選手(47)は、自ら積極的に少年球児たちに話しかけ緊張をほぐし楽しみながら野球教室に参加できるようにコミュニケーションをとっていた。
内野手による内野指導
荒木選手が捕球時の体勢を指導すると、少年球児たちも身につけようと実際にスワローズの選手の真似をして吸収しよういう姿勢が見られた。荒木選手は、「腰を落として重心を低く最後までボールを見る」と捕球体勢においての基本の大切さを少年球児たちに伝えた。
荒木貴裕選手(24)のアドバイスに対して少年球児たちは、一言も聞き逃さない様に真剣な眼差しで話しを聞いていた。
プロ野球選手によるバッティング指導へと移った。
バッティング指導を行う田中浩康選手(7)
バッティング指導では、田中選手(7)がバッティング向上のための3つの秘訣を少年球児たちに伝授していた。まず1つ目に、「どんなフォームの投手を相手にしても、自分のタイミングをしっかり取れるようにすること!」2つ目に、「レベルスイング(水平にバットを振ること)を心掛けてボールを点ではなく線で捉えられるようにすること!」3つ目に、「ボールを捉えるポイントをたくさん作るようにしよう!」と少年球児たちに身振り手振りで貴重なアドバイスを送っていた。
少年球児の打球に驚く星野雄大選手(37)と関心して見守る畠山和洋選手(33)
畠山和洋選手(33)、星野雄大選手(37)が担当したバッティング指導では、少年球児たちに実際にバットを振ってもらうトスバッティングを行っていた。少年球児の鋭い振りとその打球に星野選手が驚いた表情を見せ、畠山選手が「ナイスバッティング」と絶賛した。少年球児たちも「ナイスバッティング」と仲間に声援を送り、活気で溢れていた。
トスバッティングで鋭いスイングを披露する武内晋一選手(8)
少年球児たちの「おぉー!!」という歓声があがっているところに注目すると、武内晋一選手(8)が試合さながらのスイングを披露していた。「バンッ!!」とバットがボールを捉える鈍く重たい音とともに打球はネットを突き破るかのようにたたきつけられていた。プロのスイングを実際に見た少年球児たちは、驚きとプロの野球選手の凄さに目を丸くするばかりであった。
今年も野球教室監督代行を任せられた宮本慎也選手(6)が熱心にバッティング指導をしていたので注目して見ると、宮本選手は少年球児に「ひじをしっかり上げてスイングはした方がいい」とアドバイスを送っていた。
少年球児にアドバイスを終えた宮本選手は、なにか企んでいるような様子で移動し始めたので宮本選手について行くと、そこにはトスバッティンを行なっている上田剛史選手(50)がいた。
上田剛史選手(50)による気合のトスバッティング | 倒れこむ上田剛史選手(50) |
宮本選手(6)は、上田剛史選手(50)がトスバッティングを行っているところを見ると、上田選手にかけより「上田ーもうワンセットいけるよなー!」と笑いながらちゃちゃを入れた。少年球児たちも宮本選手のノリに乗っかり、「うーえーだ!うーえーだ!」と上田コールが始まる。上田選手も宮本選手と少年球児たちの期待に応え、「やってやりますよ!見とけよ!」と帽子を逆に被り気合を入れ、61球の連続トスバッティングを始めた!そのキツさに上田選手は倒れこむが、「全然!大丈夫!!」とプロ野球選手の意地を少年球児たちに見せつけ、大いに盛り上がっていた。
バッティング指導も終わりを迎えようとする中、普段はピッチャーの石川雅規選手(19)がバッティング指導をしていたので駆け寄ってみた。
石川雅規選手(19)は、「いきなり一日100回バットを振ろうなんて考えなくていいから、自分ができる回数を振り続けることが未来の自分に活きてくる」と将来プロ野球選手になることを目指す少年球児たちに向けてエールを送っていた。
選手たちによる直接指導も終わりを告げ閉会式へと移った。少年球児たちにとってヤクルト選手と過ごした1時間半はあっという間だったであろう。
閉会式では、『第11回東京ヤクルトスワローズ旗学童軟式野球大会』の表彰式が行われた。1位の前田ホークス、2位の港川ヤンキース、3位の浦添タイガースの少年球児たちにヤクルト選手から直接メダルが授与された。憧れのプロ野球選手からの表彰に少年球児たちは笑みを隠せない様子であった。
1位前田ホークスの代表による感謝の挨拶
「今日はご指導いただきありがとうございました。僕はたくさんの支えの中で野球を続けられてきました。これからもヤクルトスワローズさんの選手から教わったことを忘れずにチームメイト、親、監督に感謝しながら頑張っていきます」と1位前田ホークスの代表による感謝の気持ちが込められた挨拶では、選手を始め父母や監督から大きな拍手が送られていた。
キャプテン田中浩康選手(7)による閉会の挨拶
最後に今シーズンからキャプテンを務める田中選手から「将来ヤクルトに入り一緒にプレーしましょう」と励ましの挨拶で今年の野球教室は締めくくられた。
今年のふれあい教室も無事に終わり、今回ヤクルトの選手から学んだ技術や練習に対する姿勢は少年球児たちの今後の練習に活かされていくことだろう。
【感想】
東京ヤクルトスワローズの選手の皆さん!今回も「ふれあい少年野球教室」のため貴重な練習時間を割いて、少年球児たちに熱心なご指導をして頂き本当にありがとうございました。そして大変ご苦労様でした。
今回ヤクルトの選手から教わったことを胸に、少年球児たちはより練習にひたむきに取り組むことだと思います。そして、いつかプロ野球選手になることを目指し、精進し続けることでしょう。また、子供たちは「ふれあい少年野球教室」で実際にプロの選手から教わったことは大人になっても忘れず、色あせることのない大切な思い出となっていくことと思います。
今シーズンは是非優勝を目指して頂き、日本一となって来年の少年野球教室を行えることを期待しています。東京ヤクルトスワローズ、選手の皆様のご活躍をお祈りいたします。
【御礼】
今回(有)ジュンクさんからインターンシップで東京ヤクルトスワローズのキャンプを取材させて頂きました沖縄国際大学の知念悟、琉球大学の西島真大です。
今回、インターシップで初心者でありながらプロの報道陣の方々と同じ場所で仕事をすることが出来、「ビジネスモールうらそえ」運営している(有)ジュンクさんには、心から感謝致します。
この取材を通して「どのように撮れば良い写真がとれるのか」や「どのように記事を書けば読者に伝わり、興味をもって頂く事ができるのか」等を勉強させて頂き、改めて報道の仕事について興味を持つことが出来ました。また、キャンプを取材していくごとにプロの凄さを実際に肌で感じる事が出来、とても貴重な体験となりました。さらに、取材の仕方や記事の書き方が分かってきてインターンシップを楽しむことも出来ました。
東京ヤクルトスワローズの選手やコーチ陣、広報担当の皆様、プロの現場に立ち会わせて頂き、誠にありがとうございました。今回の貴重な経験を生かして今後も、精進していきたいと思います。記事を読んでくださった読者の方、心から感謝の言葉を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。
東京ヤクルトスワローズ、選手の皆様のご活躍、心よりご期待しております。
“私たちも、東京ヤクルトスワローズ 浦添キャンプを応援しています。”