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ヤクルトスワローズ　キャンプIN浦添　５th クール２日目

『２０１０年　東京ヤクルトスワローズ　キャンプIN浦添』
５th クール２日目　２月２４日（水）１３：００楽天イーグルス練習試合

今日も朝からうれしい晴天の試合日和、ヤクルトキャンプ第５クール２日目、キャンプも後残り僅か、指折り数える時期となりました。２７日から２８日とオープン戦が始まります。

選手達も、練習試合をこなしながら 本領を発揮する前に、体作りが出来ているか、思うように体が動いてくれるかどうかのステップを確認して、少しずつ試す時期でもあります。

又、チーム首脳陣も、出来上がりの早い選手と、遅い選手をより分けて開幕からスタート出来る選手を品定めする時期でもあります。

中には、ファーム落ちから必死になって這い上がって来た選手達が首脳陣へアピールするために見せてくれる猛烈なプレーの数々、背景を知ると『復活』のドラマを見ている様です。

さて、今日は東北楽天イーグルスとの練習試合、どんなドラマを選手達が見せてくれるのか楽しみに取材をして参りました。

今日の楽天 対 ヤクルトの試合は午後１時に始まり、約３時間半の何故かとても長い試合時間となった為、内容を端折って、盛り上がった部分だけをご紹介していきたいと思います。

２回表、楽天の攻撃は、背番号３、リンデン選手から始まった。迎えるは、ヤクルト今日の先発６４トニーバーネット投手、外国人同士の対決はバーネットが勝利し、リンデンはセカンドゴロに敗退した。

続くは、２００９年３月、一場靖弘投手との交換トレードによってヤクルトから楽天へ移籍した９宮出隆自選手だが、ショートゴロに切って取られ２アウト。

しかし、ここから楽天イーグルスの猛攻が始まった。なんとプロ４年目沖縄尚学高校出身の６６西村 弥（ワタル）選手がバーネットからセンター前ヒットを奪った。

２アウト一塁で３７嶋選手が四球となり一、二塁、続く２３聖澤選手がライト前にヒットを放ち、ライト９飯原選手が捕球をハンブルしている隙に６６西村が還り、１点タイムリーとなった。

それでもまだ、楽天の猛攻は止まらない２アウト、ランナーを一、二塁に置いて４高須選手に対し、バーネット投手が執拗にインコースの低目やアウトコースの低めを左右に攻めてバットを振らそうと撹乱するが、最後に甘い球を投げてしまいライトオーバーの二塁打を放たれてしまう。走者一掃の２点タイムリーとなりイーグルスはこの回３得点を叩き出し２回表を終えた。

東京ヤクルトスワローズは負けじと２回裏に意地を見せた。楽天ピッチャーはプロ５年目の４１青山投手、対するは３３畠山選手、初球から大きな当たりを見せるが残念ながら打ち上げてしまいセンターフライで１アウト。

次にファームから上がってきた３６川端慎吾選手が５球目をライト前へ運ぶ活躍を見せ１アウト一塁とする。３９梶本勇助選手はファウルで粘るがファーストフライに倒れ、２アウト一塁となる。

しかし、ここから期待の若手５２中村悠平選手がレフトフェンス際に落ちるレフトオーバーの長打を放ち１点を還すタイムリー２ベースヒットとなった。

打順が一番に戻り、スワローズの最速男３福地壽樹選手からだ、期待どおり福地はセンター前へ打球を運び、中村がホームへ還ろうと突っ込んだ。

センターがバックホームへ返球するや否や、空かさず福地は二塁盗を忘れない。もちろん中村は辛くも還り、１点タイムリー打となった。続く１０藤本が三振となり２回裏スワローズは２点を返し、楽天４－２ヤクルトとなった。

３回表、唯一DHのアンディがヤクルトのバーネット投手からレフトスタンドインのソロホームランを放ち１点を追加し５点とした。この回はその他のヒットは生まれず、【楽天５－２ヤクルト】イーグルス３回表の攻撃を終えた。

３回裏、イーグルスは４１青山投手が続投し、スワローズは７田中浩康選手からの攻撃、田中は２球目をセンターへ弾き返し、ノーアウト一塁とするが、後続のユウイチと飯原が続かずいつの間にか２アウトとなる。

しかし、３３畠山選手は期待を裏切らず、センター前に運び、２アウト、走者一、三塁とする。

続く３６川端選手が粘り、四球で２アウト満塁。チャンス到来、同点のランナーを得たスワローズは、ネクストバッターの３９梶本選手に運を託します・・・。

ところが、梶本のバットは三度も空を切り、せっかくの首脳陣へのアピールチャンスを、またもや逃してしまい両チームとも３回を終了した。

昨日はロッテ戦で２ランＨを放つ活躍をした梶本選手だけに、次を期待したい。

４回表の楽天の攻撃は振るわず、この回から代ったヤクルト４３一場靖弘投手のスライダーが冴え、打者４人を与四球１、無安打、無失点で抑えた。

４回の裏、スワローズの攻撃は２アウトから調子が乗って来た。２４荒木選手がイーグルス２０長谷部投手からレフト線へのクリーンヒットで一塁、その後、長谷部の暴投で二塁へ盗進塁する。

７田中が四球を選び走者 一、二塁と、一打得点のチャンスを捉えたのはこの回に代わってDHに入った３８衣川篤史選手だ。鋭くセンターへ弾き返し、二塁の荒木を還す１点タイムリーを放った。

しかし、不用意にも一塁から二塁を蹴って三塁へ向かった田中がセンターからの好返球でタッチアウト！しかし、スワローズ１点追加して【楽天５－３ヤクルト】で４回を終えた。

５回表、スワローズ一場投手のスライダーが冴え渡り、イーグルスの攻撃を与四球１を出すものの、後続打者を奪三振１、と併殺で、ピシャリと抑えた。

５回裏、イーグルス２０長谷部投手がこの回も続投、スワローズはここから反撃の狼煙を揚げた・・・。この回の先頭は最近の練習試合でメキメキと調子を上げている９飯原選手からだ！

今年の飯原選手はファームから這い上がって来たという気概からか、何が何でも塁に出る！という貪欲なまでの必死さが毎試合の活躍を支えている様だ。

高田監督も表情からかなり期待しているようだ！

飯原は、案の定！初球打ちでセンターの頭上を越えるツーベースヒットを稼いでくれた。

ノーアウト二塁、続く３３畠山選手がよーく球を見て四球を選んだ。ノーアウト一、二塁で後続の３６川端選手が堅実に送りバンドでチャンスを作り出してくれた。

１アウト二、三塁と一打同点のチャンスが到来した！ここで、３９梶本選手、先ほどの汚名挽回を期待したいところであったが、低目をすくい打ちしてしまい残念にもライトフライに倒れた。２アウトとなり、チームに緊張が走る！

最後のチャンスは２回裏にタイムリー二塁ヒットを打った５２中村選手に託された。

重圧の中、プロ２年目だが、中村はなんとセンターが背中を向け、ボールを追うほどの深々と頭上超える三塁打を叩き出し、走者一掃の２点タイムリー３ベースヒットとあっぱれな活躍をしてくれた。

これで同点とし、２アウト三塁、スワローズは一打逆転を狙い５０上田選手が四球で出塁し一、三塁、と繋いだ。

逆転の大役を任されたのは４回裏にも活躍した今年のルーキー２４荒木貴裕選手（近畿大）、荒木が２球目をおもいっきり引っ叩き打球はショート強襲でレフトへ抜ける低いライナー。

三塁走者の中村が還る１点タイムリーとなり、スワローズが逆転！荒木は空かさず二塁を盗り、二、三塁とした。

しかし、勢いはここまで、この回から入った４６鬼崎選手が惜しくも見逃しの三振に倒れ、５回を終えた。ヤクルトはこの回２点差を跳ね返し、一挙３得点で逆転した。

【楽天５－６ヤクルト】

日差しが熱くグラウンドが乾燥したので水を撒いている。これまで、ずっと雨だったので水撒きが何故か新鮮に写った。

６回表、楽天の攻撃を４３一場投手が被安打２、奪三振１、併殺（ダブルプレイ）無失点の４人で抑えたが、珍しく得意のスライダーで詰まらせバットが折れるシーンもあった。

６回裏、ヤクルトの攻撃、楽天は今年ミネソタ・ツインズから移籍した新外国人選手５０Ｊ・モリーヨ投手を抑えとして投入した。

今日の試合、最速が１５５キロも出たらしく、皆、高めに手が出てしまい与四球１、奪三振１、無安打無失点で同じく４人が抑えられた。

７回表、ヤクルトは一場に代え２２増渕投手を抑えで送り込んだ。増渕は７回・８回を被安打１の奪三振３、無失点でピシャリと打者７人を抑えた。

７回裏、楽天は投手を回ごとに代え７回を３４渡辺投手、８回を３６浅井投手に投げさせ、ヤクルトの攻撃を封じ、７・８回とも三者凡退に取った。

最終回、９回表は楽天の攻撃、ヤクルトは調子が良いので増渕をそのまま続投させた。ところが、いきなり８中島選手にライト前ヒットを被びる。

続いて送りバンドを決められ１アウト二塁。

２３聖澤がセンター前に運び１アウト一、三塁となる。

緊張の中、増渕の隙を見て２３聖澤が二塁への盗塁を成功させて１アウト二、三塁とする。

増渕は四球を３３平石に与え、１アウト満塁を招いてしまった。

６３牧田をショートゴロに打ち取るが、三塁８中島を還し１得点で同点とする。

２アウト、走者を二、三塁に置いて１２草野がライト前に打球を落とし、その間、走者一掃の２点タイムリーとなり、この回３点を追加し、逆転。２アウト一塁とする。

更に５フィリップが放った、センターオーバーの打球を見て飛び出した１２草野がバックホームにつっ込んで来たのだが、遭えなくタッチアウトで３アウト、楽天最後の攻撃を終えた。

最終回の９回裏、ヤクルトの攻撃は、浅井を攻略し、先頭９飯原がファーストの頭上を越えるライナー性の当たりをライトに放ち、一塁に走者を出した。

続く畠山が四球を選び一二塁とするが、二塁の飯原が刺され、得点圏の走者を失い更に、後続の川端がライトフライに倒れ、２アウト。

それでも、何とか３９梶本がライト線へ運ぶヒットで走者一、三塁とし、２点差を取り戻すチャンスを作り出そうとしたが、今日絶好調だった中村が３球三振してしまい高田監督が、がっくりした表情で試合が終った。

楽天８－６ヤクルトで東北楽天イーグルスが勝利した。

ベンチの隅に隠れていた８１マーティーブラウン監督が選手を出迎えにやっと表に出て来た。この方が野村前監督の後任である。

ヤクルトのベンチは厳しそうな雰囲気で、高田監督が厳しい言葉を選手らに掛けている様子でした。

インタビューで高田監督は、 「今日は最後に、やってはいかんミスが出た。 一場は３回を投げて良かったが、決め球がスライダー だけでは長く持たない。もっと球種を増 やさんといか んのが課題だな。 増渕は最初の２回は良かったが、 最後がな、精神面がまだ弱い」　と、少々疲れた感が 言葉少ないなかに感じられた。

見つけた！この人は？　さて、どなたでしょう？ 懐かしい方が球場に見えておりました。 そう！初代ミスターヤクルトの若松さんです！

今日はなぜか長い試合になりましたが、如何でしたでしょうか？

２月２７・２８日はオープン戦皆さん！是非、足を運んで頂き、東京ヤクルトスワロ

ーズの選手達を応援してあげましょう！