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東京 ヤクルトスワローズ vs 読売ジャイアンツ(巨人) 2018 練習試合 【後編 】
前編に引き続き、ヤクルト 対 巨人 練習試合の後編をお届けします。
どうぞお楽しみ下さい!
2回を終えた、ヤクルト1-2巨人 が、この後3回に入った!
3回表、ヤクルトの攻撃
逆転されたら取り返す。この回からヤクルトの猛攻が始まった。
3回表、巨人は投手を交代、菅野に代え21吉川光夫投手がマウンドに上がった。
3回表 投手交代 21吉川光夫投手 |
3回表、スワローズの攻撃は3番23青木選手からである。
23青木選手はレフト前へ打球を運び、自らチャンスメイクを行った。
23青木の打球がレフト前に転がる |
レフト前ヒットで一塁ランナーとなった23青木 |
ノーアウト一塁で4番のバレンティンを打席にむかえる。 ここで注目して欲しいのは、この長距離バッターも敢えて長打は狙わず、1ヒットで走者を三塁まで進めることを考えている。
ノーアウト 一塁 23青木 |
4バレンティンは長打思考の自我を抑えて、1ヒットを選びライト前に運んだ。
ライト前に運ぶ打撃の瞬間 |
浅いライト前、だったので一塁の青木を3塁まで送ることは出来なかった。
チームの歯車となり、真摯に繋いで自分も生きランナーを1ー2塁とした。
一塁 4バレンティン |
二塁 23青木 |
次は5番打者の33畠山選手だ。
一塁 4バレンティン |
33畠山選手は、前打席もそうであったが、二打席目もチーム貢献に徹っした打席となった。
際どい球を選球し、 |
変化球も手を出さず、 |
ストライクはファウルで粘り |
四球を選んで満塁とさせた |
ノーアウト、満塁となった。ランナー三人とも長距離打者だが、誰一人長打を狙わず、繋げて満塁にした。
ここが これまでと違うところだ。1回表の2アウトで同じ場面があったが、失敗した。
今回はノーアウトだから失敗は許されない。 しかし、同じ場面を作り出す事が出来ることが凄いと思う。
36廣岡は高く打ち上げてしまった |
6番の36廣岡選手は打ち上げてしまい、浅いライトフライで犠牲フライには成らなかった。 やはり、まだプレッシャーに弱い様子で又もやチャンスを物に出来なかった。
36廣岡の浅いライトフライ 1アウト |
しかし、続く7番の51藤井選手がライト前にタイムリーを放ち、結果を出してくれた。
51藤井 |
51藤井選手が巨人21吉川投手の投球を弾き返し、ライト線近くにライナー性の弾丸が飛んで行った。
ライト線に飛んだライナー性の打球 |
ライトはクッションボールを処理し、直ぐにホームへ返球したが、三塁ランナーの23青木は既に還り1点。
先に1点 |
ホームベースを踏む4バレンティン 追加 1点 |
続いて、二塁ランナーの4バレンティンもホームに還り1点と、合計2点を追加した。
青木とバレンが一緒に還った |
一塁ランナーの33畠山は三塁に滑り込みセーフ。ライトは三塁を止めるくらいの返球しか投げられなかった。
1アウト ランナーは1-3塁 |
巨人21吉川投手は、このあと、後続の8番52中村と、9番の56奥村を三振と、レフトフライに打ち取り、1-3塁走者は残塁となった。
21吉川投手は後続を抑えた |
56奥村はレフトフライで 3アウト | 52中村は見送りの三振 2アウト |
3回表、ヤクルトの攻撃は51藤井の2点タイムリーで追加された2点が再度の逆転となり、3対2としてこの回の攻撃を終えた。
3回表 ヤクルト3-2巨人 |
3回裏、巨人の攻撃
3回裏、スワローズは好投している16原投手に、この回も続投させた。
好投する16原樹理 投手 |
スワローズ16原投手は、この回、巨人先頭の9番、43重信選手をサードゴロに打ち取り、1アウトとした。
そして、巨人は打者一巡し、1番の0吉川尚がバッターボックスに入った。
0吉川は、16原投手の初球をきれいにミートしてライト前へ運んだ。
0吉川尚が打球をきれいにミート |
打球はレフト前に飛んだ |
0吉川 レフト前ヒット 一塁 |
巨人の1番をランナーに出してしまったヤクルト16原投手は、得点圏に進もうとする一塁走者を警戒、
1アウト、走者一塁 0吉川 |
しつこく、3度も牽制を加えた。
16原投手は、一塁を横目に牽制しながら、巨人2番の63田中を三振に取った。
2番 63田中 三振 2アウト |
しかし、一塁ランナーの0吉川は、2番、63田中のフルスイングした瞬間を逃さず、盗塁し、二塁盗塁を成功させた。
牽制を交わし二盗を成功させた0吉川 |
巨人は2アウト、走者二塁とし、打席に3番の2陽選手を送った。
選球する2陽選手 |
ヤクルト原投手は、再三の牽制でも二盗塁を許してしまい、ランナーが気になり、巨人の2陽選手に対しボールが先行してしまい四球を与えてしまった。
巨人は2アウト走者1-2塁とし、4番、25岡本が打席に入った。25岡本は16原投手の球を左へ思いっきり叩き引っ張った。
4番、25岡本 |
打球はサードゴロとなり、サードが捌くと思いきや、何とサード51藤井がトンネルし、後逸したボールはレフト前に転がってしまった。
ホームベースを踏む0吉川 1点 |
その間に、二塁ランナーの0吉川が三塁を蹴って、ホームに還った。 巨人は1点を返し同点とした。
更に、2アウト、走者1-2塁としたが、5番の7長野がセカンドゴロに倒れ3アウトで残塁となった。
7長野セカンドゴロに倒れ 3アウト |
3回の裏、巨人は、ヤクルト サードのゴロ後逸エラーで1点を加え、同点となり、この回を終えた。
4回表 ヤクルト3-3巨人 |
4回表、ヤクルトの攻撃 「スワローズの猛攻!」
4回の表、巨人の投手は21吉川投手がこの回もマウンドに上がった。
21吉川投手 |
この回、ヤクルトの攻撃は1番の41雄平が、セカンドゴロに倒れ、1アウトとした。
そして、後続2番の9塩見が足に軽くデッドボールを受け一塁走者となった。
そして、ここから、スワローズの猛攻が始まったのだ!
2番 9塩見、デッドボールで一塁 |
1アウト、ランナー 一塁、続く3番の23青木が右に引っ張り、一二塁間に打球が転がった。
23青木が叩いた打球は |
打球は、セカンド正面、一塁ランナーが球をよけながら走塁するも、セカンドが、まさかのトンネルで後逸、打球は そのまま ライト前へ転がる。
セカンドが 後逸したボールを ライトが拾う |
巨人は、セカンドの守備エラーによって1アウト、走者1-2塁を招いてしまった。
二塁 9塩見 | 一塁 23青木 |
続く、ヤクルト4番の4バレンティンが打席に入り、巨人21吉川投手はバレンティンを抑えに入った。
4バレンティンは、21吉川投手の 高め速球に釣られ、打ち上げてしまった。
打球は、高く上がり、タッチアップ走塁の出来ないセンターフライとなった。 これで2アウト!
近い、センターフライ |
ところが、21吉川投手が後続の5番、8武内に対し、デッドボールを背中に当ててしまった。
8武内選手の背中に当ててしまった! 痛い! |
8武内は痛みを抑えて一塁に |
スワローズの攻撃は、2アウトで満塁となった。
23青木が二塁 9塩見が三塁 |
さて、三たび、満塁で打席が36廣岡に回って来た。 三度目の正直で、今度こそ、タイムリーの結果を残したい廣岡は、腹を括り打席に入った。
36廣岡選手は三度目の正直、名誉挽回の一打となった |
巨人21吉川投手の3球目を思いっきり左に引っ張った!打球は 矢のようなライナーで 三遊間を越えて、レフト前に届いた。
レフトが、36廣岡の打球を捕球後に、投げようとする瞬間 |
この間に、三塁ランナーの9塩見が還り、二塁ランナーの23青木はホームに突っ込みクロスプレイとなった。
レフトからの返球は際どかったが、23青木の俊足が勝った |
危なくセーフ!二人とも生還出来た。36廣岡のレフト前は、2点タイムリーの一打となった。
二塁 8武内 | 一塁 36廣岡 |
打った36廣岡は一塁、8武内は二塁へ進んみ、2アウト1-2塁とした。
次の打席は、7番、51の藤井で、いきなり初球を打った!打球はピッチャーを襲う 強襲ライナーとなった。21吉川投手のグラブを弾き、サードが拾ったが、既に満塁となっていた。
サードが拾い、投げようとするが間に合わず |
スワローズ、またもや、2アウト満塁のチャンス!
一塁 51藤井 |
二塁、36廣岡 三塁、8武内 |
次の打席は、当たっている8番の52中村である。さて、このチャンスを中村はどう生かすのか?
52中村は、2球目をフルスイングし、渾身の当たりとなった。打球は大きく レフト線へ飛んで 我々の視界から消えた。
ライト線奥に運ばれ視界から消えた! |
エンタイトルなのか?通常の2ベースなのか?分からなかったが、打った52中村は余裕で2塁に達していた。
この間に、三塁ランナーの8武内と、二塁ランナーの36廣岡がホームに余裕で還った。追加で2点。
52中村の2点タイムリー2ベースヒットとなり、生還した8武内と、36廣岡はベンチで暖かく祝福された。
さて、2アウト、ヤクルトの攻撃は未だ続き、52中村と51藤井が2-3塁となった。
ところが、9番の56奥村が左に流し打ったが、ショート正面のライナーとなり、3アウト。
ショートライナー 3アウト |
ヤクルトは4回表のこの回に、4得点を追加し、7点とした。
4回裏、ヤクルト7―4巨人
4回裏、巨人の攻撃
4回裏、ヤクルトは投手を交代、先発の16原樹理投手から、中継ぎを18寺島成輝投手へ交代した。
18寺島成輝 投手(2年目) |
巨人の攻撃は、6番からで、代打で56山本が打席に入った。56山本は、18寺島の初球を狙い鋭い打球を放ち
56山本 |
56山本がミートした打球は右のセカンドへ飛んだ、セカンドはショートバウンドした打球をハンブルし、後ろへ逸らしてしまった。
セカンド 後逸 |
打った56山本は一塁セーフとなり、セカンド守備エラーでの出塁となった。
56山本 一塁 |
ノーアウト 一塁 56山本 |
巨人、続く 7番の38和田が打席に入り、レフト線奥への長打を放った。
打球は、レフト線ポール際まで転がり、打った67和田は二塁まで到達、二塁打となった。
56山本は、三塁で止まった |
巨人はノーアウト走者2-3塁とし、8番の38岸田が打席に入った。
巨人 走者 2-3塁 |
巨人8番、38岸田が内野に高く打ち上げてしまい。
セカンドフライとなり、1アウトとなった。
セカンドフライを処理 |
巨人、1アウト、走者2-3塁で 9番、43重信が打席に入った。
巨人43重信は、ライトに犠牲フライを上げ、ランナーはタッチアップで走塁し、
三塁ランナーがホームに還り、1点を返した。2アウト。
三塁走者、56山本が還り、1点 |
巨人は2アウト、三塁に67和田のランナーを置き、
巨人1番、0吉川尚が三振、3アウト。
巨人は4回裏に43重信の犠牲フライで1点を返すが、その後の打線が振るわず1点でこの回の攻撃を終えた。
5回表 ヤクルト7-4巨人 |
この後、ヤクルトは得点を7点のまま推移し、巨人は7回に2点を加えるが、6点に止まり、9回では
9回裏 ヤクルト7-6巨人 となり、ヤクルトが練習試合を制した。
回 数 1 2 3 4 5 6 7 8 9 合計
ヤクルト 0 1 2 4 0 0 0 0 0 7
巨 人 0 2 1 1 0 0 2 0 0 6
選手達は、勝利をハイタッチで喜んだ |
巨人、由伸監督が、お疲れ様でした。と、ヤクルト、小川監督へ挨拶。
巨人 高橋由伸監督 ヤクルト 小川淳司監督 |
試合終了後にヤクルトベンチでは、各コーチからの反省ミーティングが行われた。
河田走塁コーチから試合での攻撃の走塁に関する反省点をあげていた |
神妙に聴く、23青木選手 |
4バレンティンは終始 遠くを見つめながら聴いていた |
攻撃の打撃面での反省点を語る 81石井琢朗コーチ |
ここまでが、今回の巨人対ヤクルトの練習試合の取材。
初めて、沖縄セルラースタジアムで巨人との試合を取材したが、ヤクルトの選手達の眼の色が変わっていた。
試合に現れていたが、攻撃の組み立てを全員で行っており、昨年までのスワローズの個人打線攻撃とは全く違った全員機動力野球を感じた。
チーム内に23青木効果が如実に表れていた。
特に、4バレンティンと33畠山は、頼りがいのある23青木が帰ってきた事で、彼がいる今なら、頑張れば達成(優勝)できる!
という可能性を強く感じているようで「絶対にやるぞ!」という意気込み(やる気)が伝わってくる。
若手選手の36廣岡、51藤井、56奥村、9塩見らは、ヒーローと一緒にプレイ出来ることに感激しながら良い影響を受けていて、喜びが表情から伝わってくる。
青木の効果は、チーム復活への希望のランプがチーム内に灯っている感じである!
二人の攻撃コーチへの信頼感が感じられた。
更に、広島から来た優勝貢献人の二人のコーチ、81石井琢朗と、71河田雄祐への選手達からの相当な信頼感が、張りつめたチーム全体から伝わって来た。
ひょっとすると、今年、ヤクルトが優勝争い出来そうな雰囲気が既に、出来ているかも知れない。
以上、巨人との練習試合の取材を終わります。
次回は、オープン戦の取材記事をお楽しみに!