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~地域住民のみなさんの御支援・御協力に感謝~ 崎原 永克(浦添警察署長) ビジネス・モール うらそえ 開設満10周年記念特別企画『投稿エッセイ』「“ありがとう”と伝えたい」

崎原 永克 (さきはら えいかつ)
(第25代浦添警察署長)

昭和36年1月生まれ 沖縄市出身
昭和54年3月 コザ高校卒
昭和58年3月 沖縄国際大学法学部卒
昭和58年4月 沖縄県警察拝命
平成28年3月 浦添警察署長就任
特技:柔道7段 趣味:ギター弾き語り               

今から20数年前、警察本部捜査第一課の機動捜査隊の班長(警部)として、県内全域の犯罪捜査に当たっていた頃、ここ浦添市は荒れに荒れていた。少年らによる暴走行為が毎晩の様に繰り広げられ、取締りのパトカーに対し、暴走行為を見に来ていた期待族といわれる少年らが逃げるどころか、パトカーを取り囲み、罵声を浴びせたり、中にはパトカーを叩いたり、石を投げたりして取締りを妨害する者までいた。また、毎年開催されている「てだこ祭り」においても、少年らによる集団飲酒や集団乱闘などが発生し、浦添警察署だけでは対処できず、機動隊を派遣要請する始末で、更に、連続喫茶店強盗などの凶悪事件も続発するなど、警察官の中では、浦添警察署は「絶対に勤務したくない警察署」とまで言われていた。

それから20数年後の平成28年3月14日、警察本部長から浦添警察署長の辞令が下りた。初めての署長就任で、しかも、20数年前、荒れに荒れていた浦添警察署・・・ということで、緊張と同時に大きな不安を抱えながら着任した。

ところが、着任してすぐに感じたことは、地域住民のみなさんがとても協力的であり、警察署の各種取り組みについて、地域一体となってスムーズに行えているところである。

管内の事件事故については、20数年前に比べ大幅に減少しており、懸念していた凶悪事件などの発生もなく、穏やかな住みよい街に変貌していた。

夜間の少年補導などについても、当時は、深夜徘徊をしている少年たちが、補導に当たる警察官に対して、逃げるどころか、警察官に食ってかかり、中には深夜徘徊をしている少年の親が、「何も悪いことはしていないのに何故補導するのか。」などと警察署に文句を言いに来ることが多々あったと聞いていたが、現在は、深夜徘徊の訴えで警察官が現場に行くと、深夜徘徊をしていた少年たちが警察官に反抗するどころか逃げるのである。一般の方が聞くと、当たり前のことであるが、当時の状況を知る私にとっては、感動を覚えたものである。

その様な中で、赴任以来最も懸念していた「てだこ祭り」がいよいよ開催された。

署員に対しては、体制を組んで、集団乱闘や少年らの集団飲酒などの事案があれば速やかに対処するよう指示し、祭りの警戒警備に当たったものの、大きな混乱等もなく、2日間の日程が無事終了した。

祭り2日間とも終了時間とともに、地域のボランティアのみなさんが、来場者に帰宅を促しながら声掛けをし、懸案していた大きなトラブル等もなく祭りが終わった。

署長として、身構えていた分、拍子抜けの感もしたが、それより何より、あの荒れに荒れていたてだこ祭りがこのように平穏に終了したことに、地域住民のみなさんの並々ならぬ努力があったものと感じるとともに、よくぞここまで穏やかな祭りへと導いたものと感心したものである。

ところで、地域住民のみなさん、浦添・西原地区の安全安心のために、警察とともに活躍しているボランティアの方々の存在を御存じだろうか。

主なボランティアの方々の紹介をさせていただくと、

【浦添地区防犯レディース】
浦添・西原地区の婦人会、子ども会、PTAのメンバーを中心としたボランティアのみなさんで、管内の防犯パトロールや防犯のチラシ配り、小学校前での朝の声掛け運動や夜間パトロールなどのほか、最近では、万引き防止対策として、大型店舗における万引き多発時間帯の万引き防止パトロールや年金支給日における特殊詐欺防止の声掛け・チラシ配りなどに御協力をいただいており、管内の犯罪抑止に大きく貢献をしていただいている。
ちなみに、防犯レディースは、平成14年に結成し、現在、浦添支部24名、西原支部15名の体制で各種防犯活動に御協力をいただいている。

【交通安全指導キャラバン隊】
浦添市交通安全母の会のメンバーを中心に、毎年40名前後のみなさんにキャラバン隊として御協力をいただいている。
当署においては、毎年4月から7月にかけて、子供達が悲惨な交通事故にあわないように、新入学児童に対する交通安全教育を行っているところであるが、当署の交通課
の警察官とともに、管内の保育園、幼稚園、小学校、特別支援学校の子供達の安全教育に御協力していただいている。
毎年5千人を超える新入学児童に対して安全教育を行っており、全ての子供たちの安全教育を終えるまでに、毎年4ヶ月あまりの期間を要している。
ちなみに、このキャラバン隊については、平成14年に結成され、当署独自の取り組みということで、高く評価されている。

【浦添地区少年警察ボランティア】
先に御紹介した「防犯レディース」「交通安全指導キャラバン隊」のみなさんについては、私、浦添署長がそれぞれ任命しているところ、少年警察ボランティアについては、警察本部長または、公安委員会からの委嘱を受けて活動をしていただいており、それぞれ紹介しますと

○「少年補導員」は、現在25名のみなさんが警察本部長からの委嘱を受け、少年の街頭補導活動や少年相談、居場所づくりなどの健全育成に関する活動に御協力をいただいている。

○「少年指導委員」は、現在7名のみなさんが公安委員会からの委嘱を受け、少年の街頭補導活動や風俗営業者などの深夜飲食店業者に対し、少年の健全育成に関する協力要請などの活動を行っていただいている。

○「少年警察協助員」は、現在1名で、警察本部長からの委嘱を受け、非行集団に所属する少年について、当該団体から離脱させ、非行を防止するための指導相談活動を行っていただいている。

○「大学生少年サポーター」は、浦添警察署管内在住の方が現在16名で、警察本部長から委嘱を受け、立ち直り支援サポートチームの学習支援などの活動に御協力をいただいている。

以上、主なボランティア団体等について御紹介させていただきましたが、この他にも、地域住民のみなさんや関係機関団体のみなさんの御支援、御協力のお陰で、浦添警察署の各種活動がスムーズに行えている。

今年6月末現在、浦添警察署管内の治安情勢は、県下14警察署の中で、犯罪の減少数、減少率とも断トツのトップとなっている。これも、先程御紹介した各ボランティアのみなさんの御支援御協力の賜である。

浦添警察署としては、犯罪が大幅に減少した分、これまで事件発生後の捜査などに充てていた警察力を、防犯活動や非行防止対策、少年の立ち直り支援、交通事故総量抑止対策などへの諸活動に振り向けて、更なる安全・安心なまちづくりのために154名の署員とともに、全力で取り組んでいく所存である。

終わりに 浦添・西原地区の治安を預かる警察署長として、今伝えたい。
浦添・西原地区の地域住民のみなさんのこれまでの御支援・御協力と、これまでの安全・安心なまちづくりのための並々ならぬ御努力に、感謝・感謝・感謝である。<(_ _)>

 

ビジネス・モール うらそえ 開設満10周年記念特別企画『投稿エッセイ』「“ありがとう”と伝えたい」

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