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~さまざまな出会いに感謝~ 水田 正明(フォーモストブルーシール株式会社 代表取締役社長) ビジネス・モール うらそえ 開設満10周年記念特別企画『投稿エッセイ』「“ありがとう”と伝えたい」

水田 正明 (みずた まさあき)
フォーモストブルーシール株式会社 代表取締役社長

昭和55年10月 株式会社ポッカコーポレーション入社
平成元年4月 同上 沖縄営業所長
平成3年3月 株式会社沖縄ポッカコーポレーション
取締役社長
平成19年4月 株式会社ポッカコーポレーション
執行役員 九州事業部長
平成23年4月 フォーモストブルーシール株式会社
代表取締役就任
URL:https://www.blueseal.co.jp/

沖縄に赴任して11年目の平成8年、当時私は(株)沖縄ポッカコーポレーションの社長として、極めて真面目?に仕事をしておりました。平成5年に缶入りさんぴん茶を発売し、社業もうなぎ上りに好調に推移し、いろいろ失敗はあったものの、沖縄の皆様のご支援・ご協力を得ながら大きな目標に向けチャレンジしていた頃でした。

その年の春だったと思います。(株)ポッカコーポレーションの本社から、浦添市に本社を置くフォーモストブルーシール(株)(以下ブルーシール)の営業権譲渡について私に相談がありました。オランダに本拠を置く企業から株式を譲渡していただくという話です。当時の経営陣(特に創業者)はあまり乗り気ではなかったと後々聞きました。

私は沖縄に住んで10年、ブルーシールブランドの認知度、沖縄を代表する、沖縄の方々に愛されている会社であることも知っていましたし、沖縄ポッカと原材料や資材で共通したものもあり、ブルーシールブランドを所有することのシナジーや影響なども良い方向に描くことが出来たので、この営業権譲渡は進めるべきだと判断し、レポートしたことを思い出します。

そして、平成8年の暮れにブルーシールはポッカグループの傘下に入ったというわけです。その時も、時の重鎮の方々から「ブルーシールはお前の会社ではない。沖縄県民の会社だ。だからしっかり経営してほしい。」と叱咤激励を受けたものです。取締役として2年兼務しました。その後、私は平成23年4月に現職に着任しましたが、当時の営業権譲渡の中心にいたのが私ということもあっての人事だろうと思います。

着任後すぐに当時(営業権譲渡)のことを今一度おさらいし、この企業「ブルーシール」というブランドはどうあるべきか、どのような方向で進めていけば企業理念でもある「アイスがもたらす笑顔のために」に近づけるのだろうかと、周りの方々の知恵をお借りしながら、一度立ち止まって考えたものが、現在のブルーシールのプラットホームなるものです。ここでは書ききれませんが、簡単に書くとすれば、「ブルーシールは沖縄の発展とともに成長を続け、沖縄の方々に愛され続けることこそが存在意義(価値)がある。」ということです。

この基本となる考え方、行動指針を守り続ける。その証として、平成25年1月より、ブランドロゴの変更に踏み切りました。

BLUE SEAL 旧ブランドロゴ

従来の既得価値を残しつつ、沖縄の青い海・空・そして太陽をイメージし、どう見ても笑っているとしか思えないクルンとしたエレメントは、企業理念そのものです。しかし、ブランドロゴを変える時は、社内では相当の反対意見もあり、説明に時間を要したことも鮮明に覚えています。

基本となる考え方については賛成だけど、ブランドロゴを変えることは反対ということです。

BLUE SEAL 現在のブランドロゴ

たしかに慣れ親しんだマークを私が来て、ひょいと1年ほどで変えるわけですから、反対意見は当たり前でごもっともなことです。

しかし、ここからがブルーシールの社員の素晴らしいところ。すったもんだはありましたが、決まった以上は、良いと思われる同じ方向へ全社一丸で取り組んでいってくれました。そんな社員に感謝です。

そこからは、まさにリブランディングです。

店舗のイメージや世界観の統一・製品のデザイン変更・社用車・社章・封筒一枚、などなど。すべてにプラットホームに沿ってリブランドをスタートしました。社員ひとりひとりの気持ちのリブランドもこの時スタートしたと私は感じています。

そして、その極めつけは、平成28年9月にオープンした「ブルーシールアイスパーク」です。11年間ご愛顧いただきましたブルーシールレストラン「オン・ディッシュ」を閉店しての新施設です。

平成28年9月にオープンした「ブルーシールアイスパーク」


「食べるだけのアイスから楽しむためのアイスへ」、次世代を担う子供たちに、アイスクリームを通じて夢を与えられる施設を作りたい。そんな願いを温め続け、アイスパークが実現しました。お陰様で子供たちだけでなく、幅広い層のお客様で連日にぎわう施設となっています。海外からも多くのお客様が来店されています。

また、アイスパークにはブルーシールのヒストリーエリアも併設しており、創業時代からの懐かしい写真や商品もご覧いただけます。昔の社員(故人)の奥様が来店され、ご主人が写っている写真をご覧になりながら涙してた光景は忘れられません。二日続けて来店されていました。

ブルーシールは平成30年(2月9日)で創業70周年を迎えます。

70周年の事業として、何をすべきか今考え中ですが、これは若い・次世代を担う社員が考え・発案してくれると期待しています。

70年も愛し続けていただいた沖縄の皆様、お取引をいただいた皆様、ブルーシールに携われたすべての皆様に、心より感謝申し上げます。

そして、ブルーシールとして、地域に貢献していくことも、とても重要な役割と考えています。

皆様、これからもずっとずっとブルーシールファンでいてください。

宜しくお願いいたします。

「アイスがもたらす笑顔のために」

 

ビジネス・モール うらそえ 開設満10周年記念特別企画『投稿エッセイ』「“ありがとう”と伝えたい」

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