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佐喜眞美術館 「母子像展」 2021年04月15日(木)~5月31日(月)

佐喜眞美術館 「母子像展」

敬虔なカトリックの信徒だった ジョルジュ・ルオー は「聖母子」に人間の原罪と希望と祈りを込めました。ふたつの過酷な世界大戦を女性として、母として生きねばならなかった ケーテ・コルヴィッツ の母子像は、戦争と貧困のなかで無残に殺されつぶされていく者たちです。しかし、遺言ともなった最後の作品《種を粉に挽いてはならない》には、いのちを奪うものから子どもたちを力強く守る母の像を描きました。若い頃にケーテ・コルヴィッツを学んだ 丸木俊 は、丸木位里との共同制作で一貫して母子像を多く描きました。初年兵として中国大陸に従軍していた 浜田知明 は、戦場に打ち捨てられた妊婦の遺体を通して人間と戦争の狂気を冷徹に鋭くあぶりだしています。「真実は芸術作品になってはじめて伝わるものだ。」と思わせる作品です。長崎の原爆を生涯のテーマとした 上野誠 は、戦後新しい平和な社会をつくる決意を込めて健全な母子像を描きました。また沖縄出身の 儀間比呂志 は、戦争ですべてが焼き尽くされた沖縄の大地に足をつけてたくましく生き抜くアンマー(母親)と子どもたちを版画にしました。独自の世界を展開した京都の絵師 松村光秀 は、貧しさのなか家族を得てようやく幸せな日々を送れるようになった矢先に、火事で妻と三人の子どもとすべての作品を失います。その後松村は鎮魂の母子像を描き続けました。

画家それぞれの想いを込めて描かれた母子像を通して深く戦争を告発し、いのちを問う展覧会です。常設の「沖縄戦の図」等を含めて58点展示しました。ぜひご覧ください。

[日時]
2021年04月15日(木)~5月31日(月)
09:30~17:00
※火曜日休館

[場所]
佐喜眞美術館

[お問い合わせ]
佐喜眞美術館
TEL: 098-893-5737

詳しい情報は 佐喜眞美術館 のHPで>>

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