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追加更新記事:第3回 特集「食糧難の時代に備え、有機・自然農法で行う家庭菜園作りを学ぶ」

皆さん、お待たせいたしました。引き続き、有機栽培で収穫された作物の栽培実績をご紹介いたします。第3回 特集「食糧難の時代に備え、有機・自然農法で行う家庭菜園作りを学ぶ」の栽培実績 追加報告始めさせて頂きたいと思います。

【人参】 成長具合を確かめるため、試に抜いてみた。(2008年12月23日)

1回目)2009年4月5日に収穫するが、殆どの人参の形が変形したものだった。

変形は2種類に分かれており、①一つ目は、二股や、三股の変形でこれは「股根」と言い、原因は種が古かったり、欠陥が有ったりで種の重要性が分かった。蒔いた種はアジア産輸入の種でした。

②二つ目はプランターの土壌が浅く人参の根が伸びれず曲がったり、短く太い根に育ってしまうことが分かった。

【人参】 2008年12月23日以降に種を蒔いた人参のプランター(60×20)&(60×30)の収穫を行った。(記録していなかったので曖昧ですが、種を蒔いたのは恐らく2009年2月頃だったと思います。)

※今回は種を変えて、空いたプランター5台に3割堆肥を混ぜた土を入れて種植えた人参です。

2回目)2009年6月28日に収穫する。蒔いた種は別に購入した国産人参の種です。しかし、収穫時期を大幅に超えてしまっていたため、(5か月経過)不安な収穫でした。そして、ずいぶんと深さの浅いプランターでしたので変形は覚悟しておりました。

※収穫した人参は予感どおり、多くが失敗でした。

①先ず、やはり収穫が遅かったことで虫に食い荒らされ黒ずんだ人参が有りました。

②また、収穫時期を逃したことで、人参に髭が生え、根を張ろうとする準備をし始めていました。

③更に、思った通り、深さの浅いプランターでしたので、予想通り横に曲がった成長をしていました。

④ところが、今回は種を国産に替えたことで人参の二股・三股等の変形は殆どなく、真直ぐな人参となっており、この点は「種子」の重要性が証明されたと思います。

2回目の人参収穫は、大失敗でしたが、学ぶところが多く有り、農業は子育てと一緒で環境・種子・栄養バランス・種蒔きと収穫のタイミングがとても大切であると実感することが出来ました。

農家さん曰く、「何度も失敗することで、より良い品種の成長作物を作ることが出来るのですよ!」との言葉は正にそうでした。

皆さんに、私の失敗した実験実績を紹介することで、失敗の経験値を共有し、遠回りせづ、家庭菜園を楽しむことが出来ると思います。失敗すると「自分には難しいと考えてしまう可能性がある」ため敢えてのご紹介です。

しかし、失敗することも自信をつける大切な学びですので、大いに失敗して良い作物を育てることを学んで頂きたいです。

 

 

【大根】 3つに分けて植えた。

①2009年10月12日収穫した大根は、堆肥を3割混ぜ込んだ茶色の鉢(縦長プランター)に 植えた3本の大根が立派に成長しており、根がしっかりしていたお蔭で台風6号(10月6日)暴風雨の影響も受けず、見事な大根が収穫できた。(VTR映像あり)しかし、途中10月9日、葉に付いた青虫を1匹だけ発見、除去した。早い発見だったので葉には殆ど食害はなく、助かった。次回はネット(網)を被せることを考えないといけないと思った。

②2009年10月5日堆肥を1割混ぜ込んだ鉢(縦長)に植えた3つの大根は、堆肥が1割では養分が足りないのでしょう、1本しか育ちませんでした。その1本も、葉は立派に見えますが、やはり根は小さく、不安定な状態でした。案の定、2009年10月7日に、台風18号来襲により、根を残し、葉が全て折れ、壊滅的な被害状況となりました。

③次に、2009年10月5日に堆肥を3割混ぜ込んだ長方形(40cm×60cm)のプランターには、植えた9本の大根が見事に育っていた。しかし、密集していたため、そのうちから、根と根の間にスペース間隔を作るため、間の大根を4本間引き、内2本を台風で全滅したベージュの鉢に移植する。残り2本はそのまま収穫とした。

その後、2009年11月3日に収穫できた大根は、見事に収穫できたが、長方形(40cm×60cm)プランターの深さが浅いため、縦に短く、その分、横に太い、大きさの、立派な大根が収穫できた。

 

 

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 自然農法 / 有機農法 / 特別農法 / 慣行農法  

  各種農法の違いを解説

■自然農法と有機農法との違いとは

まず、自然農法は農薬や化学・動物肥料を一切使わず、唯一、落ち葉が腐敗発酵した腐葉土のみ使用し、出来るだけ自然の状態を保ち栽培方法する農法です。(収穫と育成期間は、慣行農法を標準とすると、自然農法の収穫は少なめで育成期間は日数が掛かります。)

そして、有機農法は化学的に合成された肥料や農薬を使用しませんが、天然由来の物質を発酵させ作った堆肥を主に使い、天然由来の物質であれば、人為加工した肥料や農薬も許容する点でこれらの栽培方法とは異なっています。(収穫と育成期間は、慣行農法を標準とすると、有機農法の収穫はやや少なめで育成期間はやや日数が掛かります。)

ちなみに、自然農法及び有機農法と、これまでの慣行農法との間には、農薬・化学肥料を50%以上減らした栽培方法で特別農法」というものがあります。

このように、大きく分けて農業には4種類の栽培方法があります。そして、今回は化学農薬と化学肥料を使用せずに作物を栽培する有機農法と、一切使わない自然農法を紹介してまいります。また、家庭菜園として皆様がどなたでも栽培できる「プランター栽培」に置き換えて、栽培方法を実践記録した写真実績を紹介しながらマニュアル化してご紹介したいと思います。

 

沖縄の塾 津田塾

 

有機農法の実践方法 (初心者向け編)

今回の目的は、飽くまで皆様が「食糧難の時代に食糧を確保するための家庭菜園作りの方法」の紹介ですので、菜園作りが初めての方のために自然農法に対して、比較的栽培が安易な有機農法の野菜作りを先にご紹介させて頂きたいと思います。
有機農法での菜園経験のある方次回、自然農法を詳しくご紹介いたしますので暫くお付き合いください。

有機農業の特徴
有機農業とは、天然の有機物を用いた堆肥自然の混ぜ合わせた土壌で栽培する方法ですが、有機農業においては、微生物の働きによって土壌の保水性が向上し、根が発達しやすくなります。更に必要に応じて有機資材を使用し肥料を与えるため、作物の成長を促すことができます。また、野菜の味や栄養価が高いことが特徴で、日持ちも良いです。

有機物を用いた堆肥作りが一番大切で、それが肥料となり、土と混ぜることによって栄養価の高い土壌を創り出します。

 

株式会社オーディフ

 

 

⑥リーフレタス(堆肥3割混ぜたプランター)2008年12月14日に収穫する

 

最後に、実績報告に見るこの様なプランター栽培による家庭菜園が十分可能であることが、浦添市のような耕作地の殆ど見られない街での野菜の栽培方法としては、とても有効な方法だと思います。この有機栽培方法が、今後起こりうる食糧難を乗り越えるための転ばぬ先の杖(栽培技術)として市民県民の皆様へ普及して行くことを願っております。
但し、アパート・マンションのベランダで行う場合、日照角度や、日照時間によって栽培可能な野菜と、そうでない野菜がありますので、その辺の事を良く考慮されて実践されてください。【今回の栽培実験は屋上に近い広さのベランダで行っていますご承知下さい。】

やはり、菜園栽培には、出来るだけ直射日光の当る時間の長い場所(屋上や庭先・屋根なし駐車場)で行うのが理想ですが、葉野菜のみでしたら、アパート・マンションのベランダでも可能ですので是非、チャレンジされてみてください。

今後、堆肥も使わず、出来るだけ自然な環境・条件で栽培する「自然農法」を実践し健康食を極めたい方々に向けて、この後、順次「自然農法」の実験栽培実績を踏まえた 「自然農法のプランター栽培方法」を紹介してまいりますので、ご期待の方々はもう暫くお待ちください。

《前回特集記事リンク》

特集Ⅰ「食糧難の時代に備え、有機・自然農法で行う家庭菜園作りを学ぶ」2023年1月30日掲載

また、本事業コンテンツの趣旨をご理解頂き、ご支援いただいております企業の皆様に心から感謝申し上げます。

 

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